写真館
過去の話が長くなってしまった
椿樹はさっきのショックが大きくご飯の味をあまり感じられなかった
「それで連れて行きたい場所なんだけど」
「どこなの?」
「写真館だよ」
椿樹は謎だった
「どうして写真館なの、写真でもとるの?」
「正解、家には戻らないけどでも写真を撮って持って帰ってお袋に見せりゃ俺が元気にやってる事ぐらいまあ、わかるだろ」
椿樹に少し笑顔が戻った
「じゃあ行こう、写真館はこの近くだから」
北島写真館という名前の写真館に着いた
「ここだ、さっそく入るか」
二人は写真館に入った
「北さん居る?」
「なんじゃ宮下のボウズじゃねえか」
奥のドアから初老の男性が出てきた
「なんしに来たんや女連れてよ」
椿樹はお辞儀をする
北島も軽くお辞儀を返す
「いや写真を撮ってもらいたくてさ」
「写真を撮るんはええけど、お前持ち合わせあんのか?」
「残念ながら今持ち合わせが無くて、だからツケてもらえない」
「ここは居酒屋じゃあねぇんだぞ」
「分かってるて帰って来たら必ず払うからさ」
北島はある事に気付いた
「帰って来たら?もしかしてお前征くんか」
「ああ、明日の朝にな」
北島はため息をついた
「はぁ、しょうがのぉ今回は特別にツケといてやるけぇ、じゃが、絶対帰ってこいよ死んで未払いは許さんけぇの」
「ああ、肝に命じとくよ」
椿樹は椅子に座り春樹はその横に立ち写真を撮った
「綺麗に写ってるわね」
「ありがと、北さんこのツケは帰って来たら必ず払うから」
春樹が写真館を出ようとすると
「おい待ちんさい」
春樹は北島に呼び止められた
「絶対に帰ってこいよ」
と、念を押された
写真館を出ると春樹が
「俺はそろそろ戻るよ」
「待って!明日何時から出るの」
「朝の七時頃に司令部を出る半頃には宇品港に着くと思う」
「分かった、見に行くから」
「後 旅館まで戻れるか?なんなら送って行くけど」
「いや、大丈夫それにさっき北島さんから広島市の地図貰ったから」
「いつの間に、なら大丈夫だな、じゃあな」
そういうと春樹は走って戻っていった




