逃走
ファンタジー要素より歴史要素の方が結構多めです
その時代に起こった大きな出来事なども入れていきます
タイトルの変更をするかも知れません
気が向いたら更新します
明治二十八年十二月十日深夜、広島城内はとても慌ただしくなっていた。
陸軍第五師団司令部内に侵入者が入ったのだ
司令部内にある日清戦争で得た戦利品を保管している部屋に忍びこんでいたシャーロット ニコルズは何か探していた。
「ここにはないわね、ここにあると思ったのだけど」
警備をしていた兵士が司令部に集まって来る
「あまり長居は禁物ね、目的の物はなかったし早いうちに逃げないと」
そう言うと保管室の窓から外へ出て城外に向けて走って行く、だが裏御門近くで少数の兵士を引き連れた将校に見つかった、将校が叫ぶ
「貴様何者だ!止まれ」
だかニコルズは将校の制止を無視し走り続けたそうすると将校が
「貴様ら!当ててもかまわん撃てー!」
兵士に向け命令し兵士はニコルズに向けて銃を斉射した。
だかニコルズは魔法を使い氷の盾を作り飛んでくる弾丸を防いだ。
将校たちは周りが暗く命中したのか確認できなかった。
当時の日本陸軍の主力小銃であった十八年式村田銃は一発ごとに弾丸を入れ替えなければならない単発銃で連射ができなかったためこれ以上追撃が出来なかった。
氷を足場に使い裏御門の表側に降りると銃剣を付けた銃を持った門番兵が二人いた。
裏御門とは、広島城本丸東にある門の名前のこと
「貴様、侵入者だな!城内で何をしていた!」
ニコルズは少し笑みを浮かべ
「残念だけどそれは教えられないわ」
ニコルズは門番兵に向かって走り出した門番兵は走りくるニコルズに銃剣で突きを入れる、だかニコルズはそれを避け、門番兵の腹に拳を入れた、
「ぐはぁ」
門番兵は倒れ気絶した。次はもう一人の門番兵に向けて走り出す門番兵は銃を向け
「この野郎」
ニコルズの額めがけ発砲した、ニコルズは迫り来る弾丸を額の前に氷の板を作り弾丸を受け止めた、氷の板は弾丸を受け止めると割れニコルズはそのまま一人目の門番兵と同じ様に拳を入れ気絶させて急いで城外に出た