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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~命を背負う者

駄文ですがお付き合い下さい。

 最近になってペテン師で親不孝者の凡人イカサマ野郎の称号(自称)をゲットしました。


 自分の事ながら碌な称号じゃないですね。


 朱霊です。



 朱家本邸を後にして義勇軍の陣へ帰陣。


 平原に向かう前に洛陽に常駐して貰う人員を決めないといけない。


 候補としては洛陽でも名の通った荀家の娘である玉蘭。


 変に抜けてる所があるけど星を補佐に付ければ大抵はなんとかなるだろう。


 万能の天才白蓮と袁家に縁のある烈火君もアリだと思う。


 董卓軍と面識のある風も捨てがたい。


 補佐はやっぱり星が適任だろうな。


 森羅を送り込みたい気持ちはあるんだけど、諸葛亮と龐統がセットで着いて行くとか言い出しそうだしなぁ…。


 軍師を三人も洛陽に置いておいたらこっちに支障が出る気もする。


 まぁ、ここら辺は相談かな。


 考えを纏めながら天幕を潜ると、



「…ている。兵糧に関しても袁家に借り受けた物だが、平原で落ち着くまではこのまま借りておいた方が賢明だろう」


「では、高覧さんにお願いして袁家の兵をお返しすると共に兵糧はこのまま借り受けたままで良いか聞いて頂く事にしましょう」


「なぁ、森羅さんよ。袁家に兵を返しちまって良いんですかい?南皮で集めた義勇兵は半壊しちまってるんですぜ?平原で募兵するっつても訓練するのもタダじゃありませんぜ?」


「一鉄。お前の言わんとする事も理解は出来るが、兵糧はまだしも兵まで借り受けたままでいる事は出来ん。彼らにも家族がいるだろうからな」


「はぁ…。その家族も平原で面倒見ちまえば良いんじゃないですかね?」


「平原での収穫量が不明だ。多すぎる兵は養えんし、その家族まで平原に流入すればどうなるか分からん訳ではないだろう?」



 森羅に諸葛亮と一鉄のおっさんが議論してた。


 どうやら袁家から借り受けた兵と兵糧をどうするか話し合ってたみたいだ。


 随分と珍しい物が見れたな。


 森羅と諸葛亮はともかく、三馬鹿の筆頭だった一鉄がその場で意見を述べてるなんてなぁ…。


 森羅の教育の賜物か、着実に成長してるらしい。


 いずれ俺の知っている鄧艾と同じ様に知勇兼備の勇将になってくれると嬉しいね。


 この分だと次平や三吉の成長にも期待が出来そうだ。



「これまた珍しい組み合わせだな?」



 三人に近付き会話に交ざる。



「む?戻って来ていたのか志牙」


「お帰りなせぇ旦那!」


「主上さまお帰りなさい」



 俺に気付いた三人がこちらへ向き直る。



「借り受けた袁家の兵と兵糧に関しては俺が袁家に出向くよ。烈火に任せっぱなしじゃ袁逢様に顔向け出来ねぇからな」


「ふむ。お前が袁家に出向いてくれるのであるとすればこちらとしては手間が省ける」


「だろ?それにしばらく袁逢様に顔を見せてないからな。そろそろ顔出ししておかないと…って、そうだ。一鉄、悪いんだけど皆を呼んできてくれないか?ちと話しておきたい事があってな」


「へい!わかりやした!」


「――何かあったのか?」



 天幕を出て行く一鉄を見送り、森羅が声を投げてくる。



「いや、大した事じゃない。何進の所に誰か置いておこうと思ってさ。平原に入ったら宮中の情報が入り難くなるから宮中に誰か居てくれたら有事の際、動き易くなるだろ?」


「ふむ。お前の中で候補はどうなってる?」


「玉蘭と星、風と星、烈火と白蓮。この三択を候補に考えてる」


「俺が残っても構わないが」


「いや、森羅が洛陽に残ったら諸葛亮と龐統もくっついて行くだろ。軍師を三人も洛陽に置いておける程うちに人的な余裕は無いぞ?」


「そうか。なんなら俺ひとりでも…いや、平原の酒がどんなものか気になる。やはり俺が洛陽に残るのは無理か…しかし―」



 ブツブツと何か呟きながら考え込んでしまった艶本軍師。


 飲兵衛の森羅らしい思考だな。


 葛藤する部分が酒とは笑える。



「…ところで、なぜ洛陽に朱家の者を置いておかれるのですか?朱家…というか、主上さまは十常侍と反目していますからこちらの手の者を洛陽に置いては目を付けられ思った様な情報を得る事は難しいかと思いますが…」



 自分の世界に入ってしまった森羅を他所に諸葛亮が声を掛けて来た。



「もう目を付けられてるから今更だろ。それに俺が欲しい情報は十常侍の物だけじゃないしな」


「十常侍だけではない…?それは…あ、何進大将軍側の動きで把握するという事ですか。つまり、こちら側から宮中に人を送る事が出来る立場になったという事でしょうか?」



 出来る奴ってのはなんでこう、ひとつ言うだけで色々と見抜いてくるのか。


 これくらい出来なきゃ軍師なんてやってられないんだろうけどさ。


 それにしたってどれだけ頭の回転速度が速いんだか…。



「あ、ああ。俺は何進と協力関係にあるしな。まぁ、そこら辺はみんなが来てから話すよ」



 話を終わらせると卓上に開かれていた書簡に目を通す。


 それは黄巾の乱で朱家に参加した義勇兵の一覧だった。


 文字からして諸葛亮が記録していたものだろうか。


 一覧には印が付いている者と付いていない者がある。


 付いていない者はその数からして戦死した者達だろう。



「それは此度の戦で主上さまの義勇軍に参加した方達の一覧です。得られた報奨から方々への褒美を割り振ってあります」


「そっか、助かるよ。本来は俺がやらなきゃいけない事だったのにさ。それにしても……これだけの人数を俺は死なせちまったんだよなぁ…」


「………………はぃ」


「どれだけ生き残った?」


「…1844名です」


「そっか。それだけしか生き残れなかったのか…」


「…はぃ」



 俺の募兵に応じ、共に戦場に立った7000名を数えた義勇兵。


 生き残ったのはたったの1844名だった。



「諸葛亮。戦死した者達の遺族への補償金はどうなってる?」


「…それは無理です。今回の戦で得た報奨を全て遣い切ってしまう事になります。そうなれば軍を維持する事が出来ません」


「問題無い。遺族への補償は南皮にある俺の蔵から出す。幸い蓄えはそれなりにあるからな。どれだけ補償すれば良いのかは俺じゃ判断出来ないからそれも任せて良いか?」


「は、はい。お任せ下さい」



 俺から書簡を受け取った諸葛亮が卓上で開かれていた物と合わせて纏めていく。



(…覚悟はしてたけどやっぱ重いなぁ…。これからも俺はこれを背負って行かなきゃいけないのか…)



 これから先も増え続けるであろう俺が背負うべき命。


 その重みに耐え続ける事が人の上に立つ者の宿命なのだろう。


 ずっしりと重くなった様に感じる肩を回す。


 何故この乱世に俺が存在する事になったのかは分からないが、俺に命を託して散っていった兵や、この手で奪った命を無駄にしない為にも頑張らないといけないな。



「志牙。皆が集まったぞ」



 失われた命に想いを馳せている内に主だった将が陣幕に集まっていた。



「ん、そっか。んじゃ始めようか」


「ああ」



 卓に用意された上座に腰を下し、俺の隣に森羅が控える様に位置取った。



「忙しい時に集まって貰って悪いな。何進の所に顔を出したら色々と想定外の事が多くてな。それらを説明する。先ずは―」



 1:俺が西園八校尉の一人に選ばれた事。


 2:何進が十常侍の排斥に乗り出した事。


 3:争っているはずの何進と蹇碩が水面下で協力関係にある事。


 4:洛陽に人を置いて情報収集を行って貰うつもりである事。


 これらを順を追って説明していく。



「―まぁ、こんな所だ。それで洛陽に残って貰う者達の事だけど、俺が考えてる候補は『玉蘭と星』・『風と星』・『白蓮と烈火』の三通りだ。これに対して意見はあるか?」


「はい。その人選はどの様な意図で組まれた物なのでしょうか?」



 先ず進み出たのは龐統だった。



「玉蘭は洛陽でも名の通った荀家の者だ。宮中でも荀家の名は通ってるからな。人選としては最も効果が望めるだろう。星には補佐と護衛を任せたい。

 次に風は何進と協力関係にある董卓軍の者達との交流がある。董卓軍を介せば何進との繋がりを築くのも問題ないと思ったからだ。星の理由は同じだ。

 次に烈火と白蓮だけど、これは烈火の情報収集能力が優れているからだな。白蓮もいれば不測の事態にも対処出来るだろう。理由としてはこんな感じだな」


「なるほど…。それなら私は風さんが適任だと思います。

 玉蘭さんも悪くは無いのですが、党錮の禁で儒者は風当たりが厳しいですので儒教の大家である荀家の名が悪い方向に働く可能性が高いです。

 次に高覧さんと白蓮さんですが、お二人はこの義勇軍の要です。機動力が最も高い騎馬隊を指揮しているのは白蓮さんで、最も練度の高い兵を率いているのは高覧さんです。

 このお二人を洛陽に留める事は戦力的に考えて勧める事は出来ません」



 龐統の意見は的を射ている。


 まぁ、荀爽が何進と繋がっていて党錮の禁を免れていた事は知らないみたいだけど意見としては上々か。



「なるほどな。他に誰か意見はあるか?」


「私からも良いか?」



 次に進み出たのは白蓮さん。



「ああ。白蓮の意見も是非聞かせてくれ」


「私は玉蘭が適任だと思うよ。烈火から聞いた話だけど荀家の長である荀爽は何進と繋がってて党錮の禁を免れてたらしいじゃないか。

 党錮の禁を発したのは宦官達や朝廷の上層部だろ?

 何進が十常侍の排斥に乗り出したんだったら荀家の名は有効だと思うぞ?

 そもそも志牙が協力してるんだからその配下である玉蘭を無碍にする事は無いだろうし、機を伺ってる士大夫達を何進に協力させる事も玉蘭なら出来るだろう。

 十常侍への牽制にもなるし、何進の味方を増やすには都合が良いはずだぞ」


「白蓮の言う事も一理あるな。他に意見は無いか?」


「じゃぁ、オレッチも――」



 龐統と白蓮の言が切っ掛けになったのか次々と意見が出される。


 その結果、洛陽に留まる事になったのは玉蘭という事になった。


 決め手になったのは『なぜ何進と御父様が繋がりを持つ事になったのか聞いてみたい』っていう本人の意思。


 玉蘭の中では袁基との一件はまだ終わってないみたいだ。


 何進にとってはただの金蔓だったと分かったら玉蘭はどう思うのだろうか?


 まぁ、玉蘭の中で決着を着けさせる意味では良い機会かもしれないな。


 因みに烈火君の意見は『洛陽で白蓮さんとデートだ!ぬっふっふ』みたいな下心が見え隠れする自薦だったので速攻で却下したよ。

次回は10/29に投稿予定です。

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