表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
1章・志牙文博+転生=朱霊
9/268

~朱の儁傑~個性豊な家臣達

今回は羅貫厨の考えた主要オリジナルキャラクターが一挙に出ます。

 さて、審配に伴われ着いたのが一軒の屋敷。


 表札らしき物には「朱」ではなく「眭」の文字。


 朱家の屋敷ではないのは明白である。



「じぃ。この屋敷は朱家の物では無いようだが…?」


「ああ、此処は朱家に仕えている眭家の屋敷で、朱家の本邸は洛陽に御座います。

 以前、眭家当主であった眭哺が調練中に亡くなりまして、喪に服す形で朱儁様を始め一同が当屋敷にて滞在しております。

 まぁ、既に喪は明けておりますが朱儁様が朝廷に出仕するのを拒んでおりまして……」


   

 屋敷内を歩きながら現状を教えてくれた。


 つまりウチのオヤジ殿は喪に服すとか何とか言ってただ単にサボってるだけらしい。


 そんなこんなと話を聞きながら歩いている内に居間に通された。



「御父上と他の者達を呼んで参ります。暫し此処でお待ち下され。」


   

 と言って審配が居間を出て行った。


 周りを見渡してみたが特にコレと言って変わった所はなく、どこの田舎の家にもありそうな普通の居間だ。


 とは言ってもこの時代の普通が分からない俺にとって普通なだけでもしかしたら結構良い感じの居間なのかもしれない。


 取り敢えず今の内に自分がわかる範囲で状況を整理しておこう。


 1:俺は朱霊、字を文博、真名を志牙。


 2:後見が審配、字を正南、真名が千里。


 たまに寒いギャグを吐くっぽい。

   

 3:父親が朱儁、字を公偉、真名が志真。


 現在仕事サボり中。


 4:母親が王異、朱符・朱皓と言う妹がいる。


 母親が中華版ジャンヌ。


 5:此処は冀州・南皮にある眭家の屋敷。


 当主は既に故人。


 6:朱家本邸は洛陽にある。


 ザックリでこんなトコかな?


 そう言えば今の冀州は袁家の本拠地なんだろうか?


 某シミュレーションゲームでは初めから南皮だったけど黄巾の乱が起きる頃には南皮は袁家の本拠地になってたはず……な訳ねーわ。

   


『ドバン!!!!』

  

   

 そんな事を考えてたら凄い勢いで扉が開け放たれ



「若あああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」


   

 と泣き叫びながら一人の大男が豪い勢いで迫ってきた!

 


「若!記憶を失ったと言うのは本当ですか!?本当なのですかあぁぁぁ!!??」



 迫ってきた大男があんまりにも取り乱し号泣してるので吃驚するどころか逆に冷静になってしまった。


 誰だコイツ?

   

 取り敢えず家臣の一人だろうとは思うが…。


 てか筋肉が凄い。


 ヤバイ。


 ゴリモリ。


 一瞬もしこいつのパラメーターが見えるとしたら


 統率(腹筋)100

 武力(腕筋)100

 知力(脳筋)100

 政治(背筋)100

 魅力(筋肉)100

 総合(筋力)500


 なんだろうなと思ってしまう位に筋肉達磨だ。



「あ~、えっと。うん。じぃから聞いたんだろうけど記憶があやふやなのは本当だ。だからまず落ち着け。で、それからお前の名を教えてくれ。誰だか分からん。あと五月蝿い。」


   

 おんおん泣いてる筋肉家臣を宥めつつ名前を聞く。

   

 聞いたんだが……、



「若がああああああああ!!俺の筋肉が好きって言ってくれた上腕二頭筋にぶら下がって遊ぶのが好きだった俺の若がああああああぁぁぁぁ!?記憶を失っちゃたよおおおおおおぉぉぉおんおん!!!」


   

 更に泣き喚き始めた。


 思わず身を屈め耳を塞ぐ。


 膜が破けそうだ!


 この状況を傍から見たら泣き喚いている筋肉の側で、ちっさいガキがプルプル震えながら身を屈めて耳を塞いでいる……、というシュールな図が展開されていることだろう。



「五月蝿いですよ修羅?表まで声が響いてます。

 若様の記憶が失われたのを悔やんでいるのは分かりますが、その若様を怯えさせてどうするんですか!

 取り敢えず落ち着きなさい。静かにしないと昼餉を抜きにしますよ?」


   

 どうやら誰かが来たようだ。



「でもよぅ、でもよぅ!若が!若が!!!舜水お前は悲しくないのか!?若が俺達の事忘れちまってるんだぞ!?」


「其れは悲しい事ですが、だからと言って貴方が若様を怯えさせて良い理由にはなりません。

 先ずは若様に我々を再度紹介し覚えて貰うことが先決です。分かりましたか?」


   

 キンキン言ってた耳が落ち着いてきた所を考えると筋肉が落ち着いた様だ。


 耳を塞いだまま周りを確認すると、十代後半位の若い男が静かに近づいて来て俺の前で屈み頭を撫でて来た。



「驚かせてしまった様で申し訳ありません若様。怖い事はありませんのでどうかご安心を」


 ニコリと笑みを浮かべてそう言ってくる。


 別に怖かったわけじゃない。


 鼓膜が破けそうだっただけだ。


 ほら、アレだ。


 カラオケとかでキーンって凄い音がしたら思わず耳を塞いじゃうだろ?

   

 あんな感じだと思ってくれ。



「あぁ…うん。ありがとう。大丈夫だ」



 体は子供、頭脳は青年な俺にとって頭を撫でられるというのは恥ずかし過ぎて耐えられぬ!


 という訳で二人から若干距離を取り……、


 あ、なんか寂しそうな顔してる。


 が、撫でられたくないのでそのまま二人に質問タイム。



「審…じぃから話は聞いてるんだろうから俺の状況はわかるはず。まず二人の名前を教えてくれないか?」


   

 そう言うと二人は顔を見合わせ、筋肉が進み出て片膝を着き抱拳礼をしながら、



「俺の名は蒋奇、字を義渠。真名を修羅と申します!

 若から筋ちゃんと呼ばれておりました!改めて若に俺の真名をお預けします!

 上腕二頭筋にぶら下がりたい時はお呼び下されば何処からでも駆けてけてみせます!」


   

 筋肉の名前を聞いて驚いた。


 蒋奇と蒋義渠が合体しとる。


 もしかしたら本来は同一人物だった可能性もあるのかもしれない。


 筋肉も二人分くっついてる…。


 いや、それ以上にあるな。


 モリモリ過ぎる。


 某格闘ゲームに出て来るザンギFが可愛く思えるくらいだ。



「うん。わかった。修羅、此れからもよろしく頼む。」


「はっ!……所で筋ちゃんと呼んでは頂けないのでしょうか…?」


   

 中華版ザンギF改が淋しそうな顔でぶっとい眉を八の字にしながらそんな事を聞いてくる。


 コレは迷う。


 てか、呼んでやらないといつまでもこんな顔してそうだなぁ…。


 ……仕方無い。



「…筋ちゃん」


「ははぁっ!!!」


  

 超嬉しそうだ。


 まぁ、公的な場以外では構わないか。


 ルンルンしながら下がる筋肉。


 鼻歌でも歌いだしそうなくらいご機嫌だ。


 入れ替わるように若い男が進み出てきて同じ様に片膝を着き抱拳礼をしながら、



「私の名は臧洪。字を子源。真名を舜水と申します。

 朱家で調理場を預かっております。何か御食事を所望される場合は私めに申し付け下さい。改めて志牙様に私の真名をお預け致します。」


   

 そしてまた驚いた。


 思わぬビッグネームだ。


 演義やゲームしか知らない人はこの名を聞いた事はないだろう。


 歴史の評価では厳しい評を受けているが、俺は何かが違えば超大物になっていただろうと推測していた人物である。


 この臧洪は絶対に袁紹には渡さん。


 そして聖域(台所)の守護者には絶対に逆らってはいけない。

  

 飯抜きは死ねる。


 しかし朱家に臧洪が居るとは思わなかった。


 これはかなり嬉しい。


「うん。これからも宜しく頼む舜水。あ、筋ちゃんの昼餉はちゃんと出してあげてな?」


「はっ!お任せ下さい」


  

 二人の名前を聞き挨拶も終わった所で後は朱儁だけだなと思っていたら、



「失礼します。眭固です。」


   

 と、今の俺より2,3年上であろう男の子が入ってきた。


 眭固って言うと張楊の配下の一人だったはず。


 字は白兎だったかな?


 亡くなった眭家当主の遺児って事なのか。


 眭固も筋肉(蒋奇)守護者(臧洪)と同じ様に片膝を着き抱拳礼をした。



「失礼致します。自分は眭固。字を元進。真名を白兎と申します。

 志牙様の御側付きとしてお仕えさせて頂いております。白兎とお呼び下さい。」


   

 うん。もう驚かないぞ。


 今度は眭固と眭元進が合体してるらしい。


 同一人物の線はない。


 しかし今の俺と年の近い子が居てくれたのは嬉しい事だ。


 後で気兼ねなく色々と教えて貰おう。


 言葉が通じてるから違和感はないけど俺は読み書きは出来ない筈だし、一緒に頑張っていけると良いなぁ……。



「わかった。白兎。よろしく頼む。

 ……あ、後、白兎は年も近いし志牙って呼び捨てにしてくれて良いぞ。家臣って感じじゃなくて友達として接してくれると助かる」


「…朱家の方の真名を呼び捨てにですか…。恐れ多いですがお望みとあらば。では志牙と。」


「ああ。よろしくな!白兎」


   

 なんてやり取りをしてたら、審配と同じ位の年であろう存在感のある男が審配と共に居間に入ってきた。


 ―――――――――これが朱儁だ。


 俺はそう確信した。

次回は朱儁さんを書きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ