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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~巣立ち

土日に投稿する予定でしたが、友人に拉致され強制的に遊びに連れて行かれました。

やってやるぜーって時に限って拉致されるのはなんででしょうかね…?


駄文ですがお付き合い下さい。


 ~前回のあらすじ~


 中華版ジャンヌは般若で白い兎は腹黒。




 朱家本邸で般若と化したお袋からなんとかオヤジを救出する事に成功しました。


 朱霊です。



 オヤジはお袋にボコられた事は覚えてないから大丈夫だと白兎君が言っていましたが、ホントに覚えてないとは思わなかった。


 因みにお袋にボコられて出来た傷は筋ちゃんが凄い勢いでオヤジとぶつかり吹き飛ばされた結果出来た物だと白兎君が嘘を吹き込んでたよ。


 まぁ、オヤジがお袋にボコられた元凶が筋ちゃんの暴走だったからある意味妥当な処置だったのかもしれない。


 それを聞いたオヤジは、



「あっはっは!またか!修羅はよく俺を吹き飛ばすなぁ」



 と笑い飛ばしていた。


 今までも筋ちゃんがオヤジを吹っ飛ばしてた事になってたらしい。


 実際、オヤジを吹き飛ばせるのって筋ちゃん以外にいないからだろうね。


 オヤジとお袋が夫婦としてやっていけてるのは筋ちゃんの尊い犠牲の賜物だった訳だ。


 さて、そんなボロボロ状態のオヤジは白兎君に治療され傷を覆う為の布でグルグル巻きのミイラにされている。


 この時代ってガーゼも包帯もないから仕方無いとは思うけど、手当がかなり雑だ。


 オヤジはほっとけば勝手に治るとか言ってあんまり気にしてないようだったが、化膿したら厄介なので漢方を使った傷薬を処方しておいた。


 その隣でお袋は侘びのつもりなのか静々と盃に酒を注いでいる。



「いやー、董卓殿も言っていたが志牙の医療知識は本当に凄いな。舜水が負傷した時もお前がいてくれたらと思ってしまったぞ」


「は?舜水が負傷!?大丈夫なのか!?」



 朱家の台所を預かる守護者が負傷したとか大丈夫なのか!?


 思わぬオヤジの発言に驚いた。



「なに、命に関わる様な傷じゃあない。白兎がちゃんと治療したし暫くすれば良くなるだろうよ。既に傷は塞がったとかで調理場にも立ってるぞ?」



 おいおい、それは本当なんだろうな?


 恐らく宛での戦いの時に受けた傷なんだろうが、そんな短期間で治るものなんだろうか…?


 って、そういや俺も丁遠志にやられた傷が塞がるのは早かったな。


 環境の違いで自己治癒の力って強くなる物なんだろうか…?


 うむ、わからん。



「まぁ、後で調理場に行って舜水の顔でも見てくるよ」


「うむ。そうすると良い。舜水も喜ぶだろう」


「んで、じぃはどこにいるのさ?いつもなら大概すっ飛んでくるのに」


「ああ、千里は…、色々あってな。俺の命で益州に向かう道中のはずだ」


「益州に?なんでまた?」


「宛で戦った韓忠という男の家族が益州に避難している様でな。朝廷上層部の連中がやらかさない様に保護するつもりでいる」


「ふぅん。韓忠ねぇ…」



 確かにそんな名前の奴が演義にいた様な気がするが、正直あまり覚えてない。



「凄腕の弓手だったぞ。舜水を負傷させたのも韓忠だ」


「――そうなのか」



 素直に驚いた。


 小さい頃は白兎と共に舜水から指南を受けた事もあるからわかるけど、かなりの実力がある。


 その舜水を負傷させた韓忠という将。


 丁遠志や鄧茂、波才もそうだったが明らかに強かった。


 丁遠志に至ってはトドメは刺さなかったものの、関羽である愛紗に勝ってしまう程だ。


 ぶちゃけ能力がインフレを起こしてるんじゃないのかと思ってしまう。


 この分だと歴史や演義で雑魚だった人物も相当強い奴がごろごろ居るんじゃなかろうか?


 そもそも、『朱霊』が『孫策』と互角に渡り合えるって時点からしておかしいもんなぁ…。


 この中華を華琳の下で一つにするのは骨が折れるかもしれないな。



「いやーしかし、志牙が張譲とやり合った時は生きた心地がしなかったぞ」


「あー…、オヤジが青い顔してたのは見えてた」



 ついに来てしまったこの話題。


 オヤジが酒を煽り、ヤレヤレといった風に肩を竦める。



「当たり前だ!十常侍の筆頭に喧嘩を吹っ掛けて大事にならなかったが嘘みたいだ」


「勝てるつもりだったんだけどね。惨敗だよ」


「なんで張譲があの場で矛を収めたのかはわからんが…次は無いだろう。あまり無茶をするんじゃないぞ?」



 俺を心配してくれるオヤジ。


 このままオヤジに秘密にしたままで良いのだろうか…?


 漢の三傑と呼ばれ、漢朝の重臣である朱儁。


 その息子である俺が漢を滅ぼそうとしていると知ったらどんな顔をするだろうか?



「…なぁ、オヤジ」


「ん?なんだ?」


「もし…、もし俺が漢朝に牙を剥いたらどうする?」


「――ふむ…」



 オヤジは酒を煽り盃を卓上に置くと腕を組んで目を閉じた。


 どれだけの刻をそうしていたのだろうか、徐ろにその口が開かれる。



「―――賊として討つ。漢の臣として、父親としてお前の首だけは……俺が挙げる」


「…そっか」



 朱儁と朱霊、父と息子。


 いつか敵として矛を交える事になるのだろう。



「…志牙よ。なんでそんな事を聞いてきたのかは問うまい。だが、お前に父として言っておく事がある」


「………」


「俺は俺が信じる道を進んでいる。お前はお前の信じる道を行け。その道はお前にしか歩めん。例え行き着く先が違えどお前が選んだ道なれば俺はとやかく言うつもりは無い」


「…わかった」



 全てを言う事は出来なかったが、あの僅かな言葉だけで俺の成そうとしている事を察したのだろう。


 俺が朱儁の子として生を受けてから十数年。


 これまでの中で一番父親らしい言葉だった。


 そして、この時を以て朱霊()朱儁()の下から巣立ち、一人の男として地に一歩を踏み出す事となった―――




次回は10/24に投稿予定です。


追伸―誤字脱字、変な日本語を見つけましたらご指摘の程をよろしくお願いします。

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