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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~嵐が過ぎて鬼来たる

駄文ですがお付き合い下さい。

 何進の執務室に現れた筋肉が誤解を抱えたままオヤジ相手に嵐を巻き起こしそうなので白兎君とダッシュで追跡中なぅ。


 朱霊です。



「白兎!オヤジは今どこにいるかわかるか!?」


「朱儁様は本邸にいらっしゃられる筈です!」


「うわ!最悪じゃないかそれ!!血の雨が降るぞ!?」



 このままだと誤解したままの筋肉がオヤジに隠し子がいたとお袋の前で核爆弾を起爆させかねない!


 そしたらオヤジがマジで危ない。


 だってお袋はアノ『王異』なんだから!


 思い詰めたら何を為出かすか分かったもんじゃぁない!


 何としても本邸に筋肉が辿り着く前に取り押さえないと!


 だが、あの筋肉!あれだけの巨体なのに足は滅法早いらしい。


 追えども追えどもその姿は一向に見えて来ない。




「ハァハァ…!くっそ!全然追いっ付ける気がしねえ!!」


「えっと!修羅さんっは恐らく、ハァハァ…、この広い中華でも類を見ないくらいに足が、早いっ人ですからっ!」


「マジっっっかよぉ!あの筋肉っ!無駄に高性能すぎだろぉぉぉ!!」



 こうなったら少しでもオヤジの被害を少なくする為に急ぐしかねえ!!


 走る速度を上げ、オヤジ救出の為に全力ダッシュ!


 息も絶え絶えといった感じで朱家本邸に着くと、本邸周辺の空気が恐ろしい程に冷え切っている。


 あ、コレあかんパターンや…。


 急がねーとオヤジが死ぬ…!


 本邸に踏み込み、冷気の発生源の中心となっている居間へ向かうと入口で筋肉が床にヘタリ込みガタガタと震えている。



「へ、へぁぁぁぁ…」



 いつも豪快な筋肉らしくもない魂の抜けた様な小さい悲鳴が口から漏れている。


 どうやら腰を抜かしている様だ。


 一体何を見てしまったのだろうか…?


 想像が付いてしまうのが嫌だ…!


 腰を抜かしている筋肉を白兎くんに任せて居間へ踏み込むと、そこには冷気を纏った般若がいた…。


 どうやら俺達は間に合わなかった様だ…。



「うふっ…、うふふふふ、ふふふふふふふふふふふふ…」



 般若と化したお袋が不気味な笑みを湛えながらズタボロ姿になったオヤジの頭部をアイアンクローで鷲掴みにし、片手で持ち上げ宙吊りにしてらっしゃる…。


 うっわ!?超コワい!!


 筋肉が腰抜かす訳だ!


 見た感じ、恐らくオヤジは言い訳する事も許されないままお袋にぼろっぼろにされたっぽい。


 鷲掴みにされたオヤジの頭部からミシッとかメキッとか頭蓋骨が軋む音が聞こえるんだが…。



「お、お袋…?」


「うふ、うふふ…うふっ?あら、志牙さんお帰りなさい。ごめんなさいね?今ちょっと立て込んでまして…ふっ!」



 俺を確認したお袋。


 般若の様な顔から一転、冷気を纏ったままだが慈悲に満ちた優しい聖母の様な顔を向けてお帰りの言葉をくれる。


 だが、次の瞬間、目にも止まらぬ速さでオヤジの背後に回り込みチョークスリーパー。


 流石は王異、容赦がねぇ!鬼だ…!


 既に死に掛けてるオヤジにトドメを刺しに行った!!



「お袋!もうやめろ!オヤジの耐久値はもうスッカラカンだ!これ以上やったらマジで死ぬから!」


「いいえ、コレで良いのよ?私に黙って隠し子を作る人なんて……。死ねば良いのに…うふっ。作るなとは言わないけれど、責任というものがあるでしょう?志牙さんの記憶の事といい、隠し子の事といい、この人は私にどれだけの隠し事があるのでしょう…?うふふふふふふふふふふふ…」



 あ、浮気したかどうかは問題じゃないらしい…って、そうじゃなくて!



「お袋!誤解だ!オヤジに隠し子なんていない!筋ちゃんが言ったのは全部誤解なんだ!!」



 このままだとマジでオヤジが死にかねないので慌てて擁護に回る。



「…?誤解ですか?この人には罪が無いというのでしょうか?」



 オヤジにチョークスリーパーを掛けたままコテンと首を傾げるお袋様。



「ああ、オヤジは何もやらかしてないから!筋ちゃんが誤解した隠し子っていうのは俺が天水に行った時に出来た義妹の事なんだよ!それを筋ちゃんがオヤジの隠し子だって早とちりしただけなんだ!」



 全ては筋ちゃんの早とちりだったとお袋に説明するものの、



「志牙さんはとても父親思いの子に育ってくれたのですね。…ですが今回は庇い立てする必要はありませんよ?この際ですからこの人ときっちりお話しなければいけませんし…ね?」



 話をする前にオヤジが死んじゃうから!!



「庇ってるわけじゃないって!それに話をするんだったらキマってる首を離してやらないとダメだろう!?」


「いえいえ~、こうでもして捕まえておかないとこの人逃げちゃいそうですから」


「逃げないから!っていうかもう墜ちてるから!!」



 あああああ!?オヤジの口から白いモヤの様な物が!!!



「取り敢えずいったんオヤジを開放してあげて!!そぉぉぉい!!」


「あんっ!?」



 口から魂が出掛かってるオヤジをお袋から引き剥がし救出。



「ふぅ…。良かったぁ!まだ生きてるよ!!」



 オヤジが生きてるかどうか生存確認したらかろうじて生きてた…ギリギリな。



「あらあら大げさ過ぎですよ志牙さん?私がこの人に嫁ぐ以前からこれくらいの事はよくありましたもの」



 ニコニコしながらえげつない事を宣うお袋様…。


 オヤジよ…、よくお袋と結婚したな。



「と・に・か・く・!ちゃんと説明するからよく聞いてくれ!」


「…はぁい」



 語気を強めたら姿勢を正して俺に向き直る我が母。


 やっとちゃんと説明が出来そうだ。



「筋ちゃんがオヤジの隠し子と誤解したのは陳宮っていう子で、俺が天水に行った時に病気に掛かったその子を治療したら兄上って呼んで慕ってくれる様になったんだよ。だからオヤジは無関係なんだ」


「あらー?それではこの人は…」


「冤罪で無罪。んで、理由も分からずお袋にズタボロにされた哀れな被害者」


「…………。あらあら、どうしましょう?」



 両手を頬に添えておろおろする母。



「どうするも何もひたすら謝るしかないでしょ。はぁ…」



 おろおろするくらいだったら、初めからオヤジの言い分を聞いてやれば良かったのに。



「いえ、心配には及ばないですよ」



 騒動の元となった筋ちゃんを任せていた白兎君が声を投げて来た。



「どゆこと?」


「志牙は初めて見たかもしれませんが、朱儁様と王異様がこういった喧嘩をするのは初めてではありませんから」


「マジかよ…」


「ええ。それに朱儁様は王異様と喧嘩した時の事はさっぱりとこれっぽっちも覚えていらっしゃいませんので、怪我している理由を適当にくっつけておけば特に問題になりません。今までがそうでしたから」


「うは…」



 オヤジとお袋が夫婦生活を続けてこれた理由を垣間見た。


 ついでに白兎君って意外と腹黒い…。



 それから暫くして目を覚ましたオヤジは白兎君が言った通り、お袋にズタボロにされた事を覚えて無かった。



 合掌。

次回は10/22に投稿予定です。

調子が良ければ今日中、若しくは明日投稿します。

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