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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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〜洛陽動乱〜決意を新たに

短めですがキリが良かったので投下します。

相変わらず駄文ですがお付き合い下さい。

 森羅君と烈火君に俺の秘密をぶっちゃけました。


 この世界ではイカサマ野郎の俺ですが、二人が向けてくれる変わらない友情に感謝感激雨霰です。


 因みに男は三人寄ると『たばかる』という言葉になるんだと。


 俺はむさ苦しいだと思ってました。


 朱霊です。



 本拠地となった平原へ向かう前にオヤジや朱家のみんな、月や何進といった面々に挨拶する為に、再び宮中へ。


 張譲とやり合ってる時にオヤジが真っ青な顔してたし、顔合わせたら怒られるかもしれない。


 まぁ、そん時はそん時という事で…。



 先ずは何進のところへ行くか。


 宮中を巡回していた兵を捕まえ何進の居場所を聞いた所、執務室にいるとの事だったので案内して貰う。


 何進のいる執務室へ案内して貰っている途中で見知った後ろ姿を発見。



「お?ねねじゃないか!」


「?…あ、兄上!?」



 声を掛けると不思議そうに振り返り、俺を視認すると目を見開く。


 次の瞬間、



「あ…兄上ぇぇぇ!」



 と嬉しそうに駆け寄ってくる。



「おー!久しぶりだなぁ!」



 俺が抱きとめ様と身体を屈めると、ねねが俺に飛びつこうとしたのか思いっきりジャンプ。


 ジャンプするとは思ってなかった俺の顎にねねの頭突きが炸裂する形になってしまった。


『ズゴッ!!』っという鈍い音と共に星が散る。



「んがっ!?」


「はぅっ!?」


「ぶほっ!?」


「「「~~~~~~っ!!!」」」



 顎と頭を押さえ悶絶する俺とねねに、口元を押さえ必死に笑いを堪える兵士。


 笑うのを必死に我慢されるとこっちが恥ずかしいので思いっきり笑い飛ばして欲しかった。


 そうすればこのギャグの様な展開も少しは報われただろうに…。


 まぁ、兵士さんの立場上そういう訳にもいかないんだろうけどね。



 痛みが収まってきた所で



「…ねね、大丈夫か?頭痛くないか?」



 思いっきり打ち付けたと思われる部分を優しく撫でてやる。



「うぅ~っ!兄上ごめんなさいなのです…」


「大丈夫大丈夫!」



 涙目になってるねねを宥めながら落ち着くのを待つ。



「朱霊様と陳宮様は…御兄妹だったのでありますか?」


「ん?ああ、俺が天水にいた時に色々あってな。まぁ、義妹みたいなもんだ」



 事情を知らない兵士さんには俺達の関係ってよくわからないだろうな。


 笑いを堪えながら微笑ましそうに俺達を見ている。


 汚吏に塗れた宮中に在って、この兵士さんは今まで見て来た宮中の兵に比べると物凄くその存在が逸脱している。


 正直、こんな所で巡回させてるのが勿体無いくらいだ。


 それにしても宮中を巡回していた兵とはいえ、末端の兵士までねねを知っている所を考えると月率いる董卓陣営は宮廷でかなりの影響力を持っていると覗える。



「そう言えば兄上はどこへ行く途中だったのです?」



 兵士さんを観察して考え事をしてたらねねの声に思考が引き戻される。


 痛みが完全に引いたのか、大きな目をクリクリさせながらねねが俺の顔を覗き込んでた。


 いかんいかん、ねねを放置してしまった。



「ああ。大将軍の所に行こうと思っててな」


「それは丁度良かったのです!ねねも傾の所へ行く途中だったのですぞ」



 傾?何進の真名だろうか。


 ねねの様子を見るに何進と月達は確かな信頼関係を築いたらしい。



「お、それなら一緒に行こうか」


「はいなのです!あ、お前は巡回に戻ると良いのですぞ。兄上はねねが案内するのです」


「はっ!」


「ここまで案内してくれてありがとな」


「いえ、これも仕事の内ですので。それでは失礼致します!」



 ねねが兵士さんに対し巡回に戻る様に指示したので、案内して貰った礼を言うと礼儀正しく返礼し去っていく兵士さん。


 よく訓練された良い兵だと思う。


 俺の陣営に引き抜きたいなんて思ってしまった。


 まぁ、縁があればまた会う事もあるだろう。


 そん時は遠慮なく引き抜いてやる。



「さ、兄上!参りましょうぞ!」


「ん。そうだな」



 満面の笑みを浮かべたねねに手を引かれ何進の執務室へ向かう。


 鼻歌交じりに俺の手を引く少女を見て思う。



(そっか、そうだよな。全く俺って奴は…)



 森羅や玉蘭は言った。



『お前の思うままにやれ』



 ここに来て俺は本当の意味で目が覚めたのかもしれない。



『俺は俺が幸せになって欲しいと思う者の為に、俺が守りたいと思うものを守る為に理想(エゴ)を掲げる』



 歴史の流れに気を取られ、俺は自分の決意した事さえ忘れてしまっていたらしい。


 その誓いをねねが思い出させてくれた。



 俺はこの笑顔を曇らせる様な事はしたくない。


 ――反董卓連合。


 そんなもの俺が起こさせやしない。


 もし起こってしまったのなら俺がその結末を変えてやる。


 もう迷わない。


 そう決意を新たにする。



「…ねね。ありがとな」



 俺の手を引きながら顔を綻ばせる少女に感謝する。



「んにゅ!?い、いきなり何で?ねねはお礼を言われる様な事はしてないのですぞ~!?あわぁ!?」



 突然の事にあわあわしてるねねを抱っこ。



「うはは!気にすんな。ただの気まぐれだ!何進の執務室ってどっちだっけ?」


「あ、あっちなのです」


「よし、行くか!」



 何進の執務室へ向けて走り出す。



「ちょ!?兄上!走ったら怒られてしまうのですぞ~~~!?」


「大丈夫大丈夫!怒られるのには慣れてるから!」


「それは全然大丈夫じゃないのですぞ~~~!?」




 完全に迷いが吹っ切れたのか、何進の執務室へ駆ける俺の足はいつもより軽い気がした―――


次回は9/29に投稿予定です。

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