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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~揺れる天秤

打ち込みしてたらいつの間にか寝てました。

3話投下したいなと思ってたのに2話止まりです。

駄文ですがお付き合い下さい。

 ~前回のあらすじ~



 ―玉蘭さんにビンタされた―





 随分と待たせちゃったのか天幕の中で待ってた皆さんがイライラしてました。


 主に覇王様が…。


 朱霊です。



「いやー悪い悪い。待たせちまったな」


「志牙ー!遅すぎー!お酒無くなっちゃったんだけどー?」


「私たちをこれだけ待たせるなんて良い度胸してるじゃない。ねぇ志牙?」


「はいはい。悪かったな。雪蓮は少しくらい我慢しろ。華琳はイライラしすぎだ。肌が荒れるぞ?」



 ブー垂れてる二人を置いて椅子に座る。


 俺の両隣に風と玉蘭が控えた。


 華琳、麗羽、雪蓮に加え一人知らない女の子。


 恐らく孫家の家臣だろう。



「ぶーぶー!お酒ないとやる気が出ないんだけどー?」


「…志牙。後で覚えておきなさいよ?」


「これで皆さん集まりましたわね。我々としましても色々お話を伺いたい所なのですが、その前に…」



 華琳や雪蓮を制して話を進めてくれる麗羽。


 とても心強いです。


 その彼女の視線が孫家の家臣と思われる女の子に向けられると、その子が静かに立ち上がり



「お初にお目に掛かる。私は周公瑾。孫家の代名として参加させて貰う」



 要点だけ言って着席。


 鋭い目つきで俺を観察している。


 周公瑾…ね。


 ここで美周郎にお目に掛かれるとは思ってなかったな。



 周瑜。字を公瑾。


 歴史では孫策とは『断金の交わり』を交わした間柄。


 孫策が大喬、周瑜が小喬を娶った為、義兄弟でもある。


 演義では諸葛亮の咬ませ犬ポジにされてしまった可哀想な人。


 絶対音感を持っていたらしく酒に酔ってても『曲に誤りあれば周郎が振り向く』とまで言われていた。


 尚、現代の諸葛亮の格好のイメージは周瑜がモチーフだったりする。



「ああ、お前さんが周瑜か。雪蓮から話は聞いてるよ。俺は朱霊。字は文博。真名を志牙だ。雪蓮だけじゃ不安があったから来てくれて感謝するよ」


「えー。私だけじゃってどういう意味よ」


「そのまんまの意味だって」



 卓に突っ伏し溶けてる雪蓮。


 良いのか?周瑜のコメカミに青筋が浮いてるんだが…。



「すまない朱霊殿。この馬鹿は放っておいて構わないから話を始めてくれ」


「お、おう」



 雪蓮の親友ポジは大変そうだ。


 この世界の周瑜も短命だとしたら原因は間違いなく雪蓮だろうなぁ…。



「んじゃ、俺と華琳の関係について話そうか。どっから話して良いのかわからなかったけどぶっちゃけてしまえば同盟関係に近い。目的は儒教を排除する為に龍を殺す事だ。それに協力して欲しい」


「「……………………………………は?」」



 思考がフリーズしたのか反応するまでにえらく時間が掛かったな。



「ど、どういう事ですの!?」


「まさか我々に対し漢に弓を引けと宣うとはな」


「へぇ…。面白そうな事考えてるじゃない」



 眉間に皺を寄せ険しい視線をぶつけてくる麗羽と周瑜に対し、雪蓮の目は玩具を前にした子供の様に輝いている。



「んで、勘違いされると困るんだが、俺は別に霊帝やその親族をどうこうするつもりはない。水の漏れたひび割れた器を新しい器に変えようとしてるだけだ。水を濁らせる原因である害悪を取り除いてな」


「…どうして、その、もっと早くに教えて頂けませんでしたの…?」


「んー、それは俺の都合だな。本来これは俺と華琳だけで進める予定だったんだけど」



 華琳に視線を送る。



「私が口を滑らせてしまったのが原因ね。これに関しては言い訳しないわ」


「とまぁ、そんな訳だ。この漢を内側から変えていくのはほぼ不可能だ。出来ないワケじゃないが俺たちが生きている内に浄化するのは無理だろう。だから一度滅ぼして新たに法治国家を造り上げる。それが俺の目的だ」


「法治国家…ね。龍を殺す事は聞いていたけれど、それは初耳ね」



 教えられていなかった事が気に食わないのか、華琳が睨んでくる。



「これは朱家の中でも限られた人間しか知らない事だからな。朱家以外で知っているのは桂花くらいか」


「あの子も知っていたのね」


「ああ、桂花と玉蘭を保護してた時に聞かせた事だからな。まぁ、あの子を責めないでやってくれ。話さなかったのはあの子なりの理由があったからだろうしな」


「そんな事はしないわよ。あの子が私に尽くしてくれているのは本当の事だもの」



 椅子の背もたれに身体を預ける様に大きく息を吐き出す華琳。



「あの、もし…それが成し得た時、陛下や劉協殿下に居場所はありますの…?」



 麗羽がおずおずといった感じで声を投げてくる。


 漢の忠臣として存在する袁家の者だから出る言葉だろうか。


 麗羽の言葉には戸惑いや葛藤が見て取れる。


 彼女からして見ても漢の腐敗は明らか。


『忠臣としての袁紹』と『麗羽個人の想い』の天秤が揺れているのだろう。



「霊帝や殿下は多少形は変わるかもしれないが、居場所がなくなるという事はないはずだ。権勢争いの道具にならない様に権力その物は無くしてしまうつもりだけどな」


「――そう、ですか…。志牙さんが儒教その物を忌み嫌っている事は知っていましたが…。漢を滅ぼしてまで儒教を排除しようとしている理由を教えて頂いても良いでしょうか…?」



 さて、どうしようか。


 儒教の悪い所なんて上げればキリが無いんだよね。


 ただ【儒】という思想その物に否定する要素はない。


 それを都合よく捻じ曲げ悪用する連中に問題が有るだけだ。


 時代を歴る毎に悪意を以て上書きされ、漢の時代に権力者にとって都合の良い道具として普及したのが儒教だ。



「その理由は挙げたらキリがないんだよなぁ…。麗羽だったらなんでこの国が腐敗しまったのか儒教と当て嵌めて考えたらすぐにわかると思うけど」


「それは…分かってはいるのですが…」



 麗羽の立場からすると難しいだろうな。


 これが凶となるか吉となるかは全くわからない。



「すぐに答えを出せなんて言わないさ。麗羽なりに考えてみてくれ」


「…ええ」



 麗羽が考え込むように沈黙してしまったので雪蓮に目を向ける。



「孫家としてはどうだ?」


「ん~?私としては面白そうだと思うわよ。ただ、孫家は袁家に連なってるからねぇ。麗羽…というか袁家次第じゃないかしら?」


「まぁ、そうなるわな。俺としては周瑜の意見も聞いてみたい所なんだが」


「袁家がお前の思惑に乗り、孫家がそれに従うのであれば異論はない」



 そう簡単に周瑜個人の考えは覗かせて貰えそうにないな。


 まぁ、それはそれでいっか。


 後は麗羽がどんな結論を出すかで道が変わる。



「…わたくし、今は結論を出せそうにありませんわ…。しばしお時間を頂けないかしら…?」


「ああ。構わないよ。ゆっくり考えてくれ」



 この日、麗羽は結論を出せなかった。


 俺が彼女の出した結論を知るのはもう少し先の事になりそうだ。


次回は明日投稿する予定です。

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