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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~馬鹿は考えるだけ無駄

今日の第一弾投下です。

駄文ですがお付き合い下さい。

 戦が終わって一段落が着いたからでしょうか。


 それともただ単に油断してたのか近くにいたらしい玉蘭に気付きませんでした。


 朱霊です。



「アンタに対して不思議に思ってたことが全部繋がったわ。…まさか1800年以上も先の未来を生きてたなんて思わなかったけど」



 苦笑しながら近寄ってくる玉蘭。


 …やっちまった。


 風だけじゃなく玉蘭まで巻き込んでしまった。


 どうやら気が緩んでいたらしい。



「あー、やっちまったなぁ。玉蘭まで巻き込む事になっちまうとは…」



 思わず舌打ちしてしまう。


 俺って奴はどうしてこうアホなのか…。



「別に謝る必要なんてないわよ。こっちはずっと疑問に思ってたことが一気に解決したのだし」


「そう言って貰えるのは助かるんだけど、あー、なんて言えば良いのかわかんねえな…」



 ボリボリ頭を掻きながら言葉を探す。


 こういう時に気が利いたセリフが浮かんでこないポンコツな頭が恨めしいわ。



「アンタから気の利いた言葉なんて期待してないわよ。私からしたら漢を滅ぼして中華を再統一する道筋が確実な物になったってくらいの認識だもの」



 言葉を繋ぎながら玉蘭が近くにあった椅子に腰掛ける。



「お、おぅ…。そんなもんなのか…?」


「そんなものよ。義勇軍を立ち上げる少し前からアンタの様子が少しおかしいのはわかってたんだけど、やっと合点がいったわ」


「お兄さんがおかしかった…ですかー?」


「…風はコイツの傍に近すぎたから見えなくなってたのかもね」


「むぅ…」



 風が珍しく口を尖らせている。


 ちょっとレアだ。



「多分涼州に行った前後に何かあったんでしょ。大体の予想は出来るけどそんな事はどうでも良いのよ」


「ん?どういう事だ?」



 玉蘭の話の意図が掴めない。


 俺からしたら結構死活問題なんだけど…。



「アンタは考えすぎなのよ。そもそもアンタみたいなバカが考えたって答えなんて出ないんだもの」


「おいおい、そりゃひでーな。俺だって結構頑張って考えてるんだぞ?」


「バカは考えるだけ無駄よ。そもそもアンタが考えてる事に答えなんて誰も出せないんだから。そんな事にも気付かないからアンタはバカなのよ」


「む…!答えが出せないから考えてるんじゃないか」


「…はぁ。アンタって本当にバカね。歴史の流れなんて物を考慮してる時点でアンタの思考は破綻してるってわかんないの?」


「は?歴史をなぞってるから先手が打てるんだろ?」


「はぁ…。じゃぁ、その先手を気兼ねなく打てばいいじゃない」


「だからその時期を見計らってるんだって!」


「そうやって時期を見計らってるっていう免罪符で逃げてるだけでしょ」


「…は?おい、そりゃどういう意味だ?」


「言葉の通りよ。アンタは時期を見計らってるっていう免罪符でズルズルと歴史を引き摺って行くだけ。その一手を打つのが早いか遅いかだけなのにね」


「…俺は将兵の命を預かってるんだぞ?俺が時期を間違えれば無駄に失われる命が増えるだけなんだよ」


「いいえ、今のアンタは臆病になってるだけよ。歴史を変える事に対してね」


「別に怯えてるつもりは無いぞ?」


「怯えてるわよ。歴史が変わるという事はアンタの知ってる歴史の知識が役に立たなくなるんだもの。視えていた物が視えなくなるのが怖いと思うのは誰でも同じよ」


「…………」



 俺は玉蘭の言葉に何も返せなかった。


 時期を見計らっているというのは免罪符でしかなかったのだろうか?


 歴史を変えてしまう事に臆して結論を先延ばしにしてただけなのだろうか?


 ――わからない、俺は―『パァン!』


 乾いた音と共に頬に熱が篭る。


 どうやら玉蘭からビンタされたらしい。



「…志牙。いい加減に目を覚ましなさい。アンタはそんな風にゴチャゴチャ悩む様な奴じゃなかったでしょ?アンタは思うままに突っ走れば良いのよ。アンタがやりたい様にやりなさいよ。それを出来る様にするのが私たち軍師の仕事なんだから」


「…お、おう?」


「呆けてるんじゃないわよ全く。言ったでしょ!『バカは考えるだけ無駄』だって!無駄な事考えてる暇があるんだったらさっさと漢を滅ぼして天下を一つに纏めなさい!これだけ言ってわかんないならもう一発…」



 鼻息を荒くして腕まくって腕を振りかぶる玉蘭さん。


 それはめっちゃ痛そうなので喰らいたくないでござる!



「ちょ!?待って!わかった!わかったから!ソレめっちゃ痛そうだから!」



 馬鹿は考えるだけ無駄…ね。


 とんでもない荒療治を受けた気分だわ。


 おーけー。わかんねーんだったら考えるのは止めだ。


 やってやろうじゃねーか!



「ゴチャゴチャ考えんのは止めだ!玉蘭、これだけ焚き付けたんだ。俺に振り回されても文句言うなよ?」


「あのねぇ、今まで袁基や御父様絡みでどれだけ振り回されて来たと思ってんのよ?今更でしょ」


「ははっ!違いない。おっし!やるか(玉蘭には感謝しないとな)」



 顔を両手で包み込む様に二度叩き気合を入れる。



「気合入れてるのは良いけど、もう孫家も来てから結構時間が経ってるから待ちくたびれてるわよ?」


「げっマジか!?」


「おやおや。急がないとみなさん怒っちゃいますねー」


「だな!風、玉蘭!急ぐぞ!」


「あ、そうそう!後でアンタの事色々聞かせなさいよ!風の事とかも!」


「風に隠し事はありませんよー?あ、お兄さんの許嫁ではありますがー」


「ふぇ!?ちょ、なにそれ!?風ちゃんそんなの聞いてないよぉ!?」


「今言いましたよー」


「おい、二人共遊んでないで行くぞ!」



 素に戻った玉蘭が風とわちゃわちゃしてる。


 アレはしばらく落ち着きそうにないな。


 うん。置いて行こう。



 天幕後に、華琳達の下へ急ぐ。


 後ろから『待ってよー』とか『お兄さん早すぎですー』とか文句が聞こえてくる。



「急がねーと俺が華琳に殺されちまう!」



 二人が追いつくのを待って本陣の天幕へ。



 もう無駄に考えるのは止めた。



 思いっきり天下を引っ掻き回してやる!


今日中にもう一話投下します。

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