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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~知っちゃった黒猫

駄文ですがお付き合い下さい。


 ~荀攸視点~



 宮廷での論考賞。


 そこで志牙は張譲に論戦を仕掛けた。


 予てより計画されていた宣戦布告。


 志牙は勝つつもりだったのだろうけど、私たちにとって敗北する事はわかりきった事だった。


 そもそも志牙には向いてない事だもの。



 ただ、張譲が黄巾と繋がっていたなんて情報をどこで手に入れたのかしら?


 アイツの事だからただの出任せなんて事は無いだろうし…。


 驚かされる事はあったけれど、一連の流れは私たちが想定していた通りの結末を迎えた。


 愛紗が頭に血を上らせてしまったのが唯一の誤算と言ったところかしら?


 結果として志牙は平原の太守の座を得て、私たちはようやく勢力基盤を手に入れた。


 思っていたより順調に計画は進んでいる。



 頭に血を上らせた愛紗が落ち着いて来たのを見計らって私は志牙と今後の対策を練る為に本隊の天幕へ。


 中に居たのは志牙ではなく華琳さまと麗羽。



「華琳さま!どうしてこちらに?…あと麗羽」


「あら、玉蘭。ここに来たのは志牙と今後の方策を決めるためよ。麗羽がいるのは私が口を滑らせてしまったからね」


「ええ。それでどういうことなのか志牙さんからご説明頂くつもりで参りましたの。孫家の皆さんも交えた上で、になりますが」


「…なるほど。今は孫家の到着を待っている状況…と」



 華琳さまと麗羽。


 この二人が並んでいると自身の矮小さを肌で感じる。


 人としての器が違いを見せつけられている様だ。


 …で、この二人を放置して肝心の志牙はどこへ行ってしまったのか。


 二人をほっといて油を売れるあのバカは相当肝が据わってると思う。



「やほ~。呼ばれたから来たわよ…って、志牙がいないじゃない」



 孫家の代表は雪蓮か…。


 今後の方策を決める話の場にコレが来るとは思わなかった。


 正直、不安しかない。



「まさか孫家の代表がアンタだとは思わなかったわ…。こういった場には蓮華を寄越しなさいよ!」


「あ~、あの子も自分が行くって言ってたわよ?ただ、面白そうな事になるって予感がしたから私が来たってわけ…って!押さないでよもぅ!」


「入口で止まるな。私が入れんだろう」



 雪蓮を押し退ける様に入って来たひとりの女。


 見た瞬間、只者ではないと感じる。


 そして同時に雪蓮だけじゃなくて良かったと安堵した。



「お初にお目に掛かる。私は周公瑾。コレの子守りをしている」



 うわぁ…、なにそれ?私だったらそんな役回り絶対やりたくないわ。



「お久しぶりですわね冥琳さん。こうしてまたお会い出来て嬉しいですわ」


「はっ。コレの相手を押し付けてしまった様で申し訳ありません」


「ちょ!イタイって!冥琳!?イタイイタイ!?冥琳ってば!!」



 コレ(雪蓮)の頭を無理やり下げさせる様にしながら膝を着き礼を取る周公瑾。


 冥琳というのは彼女の真名みたいね。


 雪蓮の子守りをしてるというだけあって相当な人物なのだろう。



「久しぶりね周瑜。相変わらずの様でなによりだわ」


「…曹操殿も」



 ふうん、華琳さまは面識があったのね。


 華琳さまは麗羽や雪蓮と付き合いが長いみたいだから周公瑾に面識があっても不思議ではないか。



「それで、そちらは?」



 鋭い目線が私に向けられる。


 開放された雪蓮が周瑜に対し口を尖らせている。


 周瑜は雪蓮をを放置。


 その視線は私に固定されている。


 今この天幕にいる朱家の者は私だけだ。


 アイツはどこほっつき歩いてるのよ!?


 早く戻ってきなさいよ!



「…朱家軍の荀公達よ。わざわざ出向いてくれた事を感謝するわ」



 私にこういう表向きの物は向いていない。


 白蓮がいてくれたら良かったんだけど、いないんだからやるしかない。



「公達殿、宜しく頼む。ところで、肝心の朱霊殿の姿が見えないようだが」


「所用で出てるわ。呼びに行ってくるから少し待ってて貰えるかしら」



 断りを入れて天幕の外へ。


 あの馬鹿はどこへ行ったのよ!?


 全然戻って来ないんだから!


 見つけたらタダじゃおかないわよ!



 志牙を探していたら物資を保管している天幕の方から慌てた様に風の手を引いて走り去る志牙を発見。


 あのバカ…。


 こんな時に何やってるのよ!?



 志牙の走り去った方へ足を延ばす。


 アイツが逃げて来た方では白蓮が何か騒いでる。


 烈火の声も聞こえる事からなんとなく察した。


 戦が終わって気でも緩んでるのかしらね?



 志牙が逃げて行った先は休憩用の天幕がある。


 恐らく二人はそこにいるだろう。


 麗羽や雪蓮だけでなく華琳さままで待たせてるのに良い度胸してるわよ。

 ちょっと懲らしめてやらないとね。



 二人がいるであろう天幕からは案の定、人の気配がする。


 とりあえず二人が何をしてるのか様子を伺ってみる。



「ああ、今ウチに華琳と麗羽が来ててな。孫家も交えて話をするってんでどこまで話して良いのか迷ってたのさ」


「ふむー。味方が増える分には問題は無いかと思いますがー」


「この先の在るべき歴史の流れが変わっちまう可能性があるんだよ」


「歴史ですか。風にはお兄さんが知っている在るべき歴史を知らないのでなんとも言えませんが、その流れを変えてしまうとお兄さんの優位性が失われてしまうとー」


「そうなるな…。だから迷ってるんだよね」


(歴史…?流れが変わる…?優位性?

 志牙の知っている在るべき歴史って何!?)



 中から聞こえてきた会話は私の理解の範疇を超えていた。



「知り過ぎているから悩んでいるのですねー。1800年以上も先の未来に生きていたお兄さんならではのお悩みという事でー」


「はは、そうだなぁ。歴史を知ってるから悩むとか役に立つんだか立たないんだか…」



 1800年以上も先の未来を生きていた…?


 歴史を知っているから悩む…?


 私は開けてはならない物を開けてしまった…。


 そして、なぜ志牙が漢朝を滅ぼし中華統一の道筋を描けたのかを理解した。



 そっか、そういう事だったんだ。


 理解してしまえば簡単なこと。


 今の私が過去へ行き、秦王に中華を獲らせるようなもの。


 恐らく風はどこかでそれに気付いたんだ。


 そしてソレを志牙の口から引き出した。


 志牙にとって絶対の秘密だっただろうソレ。


 風はアイツにとって唯一と言って良い相談相手になったんだろう。



 天幕へゆっくりと入る。


 志牙と風の秘密に私も混ぜて貰おう。



「――へぇ。そういう事だった訳」



 志牙が見据えてきたこの中華の先。


 それを私にも視せて欲しい――


明日も休みだ!

だからちょっと頑張って明日は2~3話いけたら良いなー。

次回は明日投稿します!

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