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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~脳筋類が大人しかった理由

駄文ですがお付き合い下さい。

 論功賞での論戦で張譲に負けちゃいました。


 手加減された上で負けるとか俺に謀略戦の才能は無さそうです。


 未来で得た知識を持ってても経験が不足してたら使えるものも使えないのは当たり前なのかも…。


 朱霊です。



 論戦とは言え、戦いは戦い。


 負けるつもりはなかったんだけど、どうやら思い上がりだったらしい。


 でも、なんで張譲は俺を見逃したんだろうか?


 明確な敵対行動をした俺を見逃して十常侍側にメリットなんてないはずなんだけど…。


 あの後俺は張譲から平原の太守に任命された。


 歴史的な流れから見て平原のどこかで役職に身を置く事は予想してたけど、まさかの太守。


 丁遠志の首はそれなりの価値があったらしい。


 ただ、張譲の思惑がどこにあるのかが見えてこない。


 敵対関係の俺に力を持たせる事は十常侍にとって避けたい事だったはず。


 懐柔策の一環とも思えないし結構不気味だ。


 まぁ、勢力基盤を手に入れられた事実は変わらないので一先ずは喜んでおこう。



「志牙。張譲を相手にした感想はどうだ?」



 宮中から城下へ向かう道すがら、今まで沈黙を貫いていた森羅が徐ろにそんな事を聞いてくる。



「とんでもない相手だよ。情けない話だけど口先での勝負になったら俺じゃ手も足も出ないな」



 ヤレヤレといった感じで肩を竦める。



「ふっ。良い経験になった様だな。お前は妙に鋭く賢しい所があったから一度その鼻っ柱を折られる経験をした方が良いと思っていた」


「うわぁ…。そんな事思ってたのか。まぁ、負けを知らないままよりは良いか」


「敗北を知るという事も組織の上に立つ者には必要だからな」


「俺が張譲とやりあってる時にずっと沈黙してたのはその為か」


「俺だけじゃない。風、玉蘭、朱里、雛里もだ。あいつらは烈火達を黙らせるのに力を尽くしてくれていた」



 血の気の多い烈火やお子様な鈴々が静かにしてたのは軍師達の尽力の賜物だった訳ね。


 まぁ、烈火は白蓮が傍に居たから張譲なんか眼中に無かった気もするけど。



「そっか。俺は良い仲間に恵まれたなぁ」


「そう思えるお前を担いでいる俺達は主君に恵まれた訳だ」


「…で、仲間に恵まれてるのは良いんだが、お前以外の連中はどこ行ったし」


「……愛紗が暴走しかけてな。閉廷直後に皆が慌てて連れ出していた」


「…あらま」



 一番血の気が多いのは烈火じゃなくて愛紗だったらしい。


 真面目過ぎて融通が効かないタイプみたいだからなぁ。


 鈴々を抑える側のはずなんだけど愛紗の方が暴走するとは…。


 当の鈴々には俺と張譲の遣り取りはちんぷんかんぷんだった可能性もあるかな?


 兎にも角にも軍師達は後で労っておかなきゃね。



「今回、お前は張譲に負けはしたが俺達の目的は達成された。少なくとも十常侍への宣戦布告に平原という本拠を得た。成果としては十分だろう」


「これで次に繋げられるな。あー、華琳や麗羽達には情けない所を見られたから後が怖い。特に華琳が揶揄って来そうだ…」


「あら、本人を前にして良い度胸をしてるわね」


「志牙さんいくら華琳さんが相手でもそれは失礼ですわよ」


「麗羽…?それはどういう意味かしら?」


「うげ!?華琳いたのか…。麗羽もお疲れさん」



 いつの間にやら接近してきてた華琳と麗羽に気付かないまま森羅と話し込んでいたらしい。


 宮中で情けない負け方をしてしまった手前、不敵な笑みを浮かべている覇王様の笑顔が怖い!



「揶揄って欲しいのなら存分に弄ってあげようかしら?」


「勘弁してくれ…」



 ニヤニヤしてる覇王様に勝てる気がしないので速攻で降参。



「それにしましても、十常侍を敵に回す様な事をしてお咎めが無かったのは幸いでしたわね」


「見ている側としては中々楽しめたわよ」


「負けちまって済まないな。勝つつもりだったんだけど手も足も出なかったよ」


「相手は朝廷で謀略を駆使して生き残ってきた実力者ですもの。仕方ありませんわ」


「前哨戦としては及第点ではなくて?少しは十常侍達も貴方を警戒して大人しくなるでしょうしね」



 二人の気遣いが染みるですよ。


 次があるとしたらヘマは出来ないなぁ。



「二人共あんがとさん。所で春蘭がいやに大人しかったけど変な物でも拾い食いしたか?」


「…志牙。貴方、春蘭をなんだと思っているのよ。あの子はただ貴方達の遣り取りの内容を理解してないだけよ」


「おおぅ…。流石は春蘭といった所か。脳筋なのが功を奏したというか、おバカで助かった。で、そのおバカの姿が見えないんだが…」


「春蘭達は買い物に行ってるわよ。珍しい服があるかもしれないってはしゃいでいたわね」


「春蘭がお洒落を気にするとはなぁ…。一応女の子なんだな」



 お洒落をしてる春蘭が思い浮かばないのは俺の想像力が貧相だからじゃないと思いたい。


 脳筋を地で行く春蘭だぞ?


 服屋で『これ可愛い!』とかやってるなんて思えないだけだ。



「一応って…、春蘭の良さが分からないなんて見る目がないわね」


「アレの魅力がわかるほど関わりがあった記憶は無いぞ」


「そう。なら今度二人の時間を作ってあげるから春蘭と買い物でも行ってきたらどうかしら?」


「遠慮しておくよ。春蘭と二人きりとか俺じゃ手に負えない可能性が高い」



 何かと言って剣を振り回す春蘭と二人きりとか、機嫌損ねてバッサリとヤられる光景しか思い浮かばない。



「そんな事はないと思うのだけれどね。それより、平原を得たのでしょう?この先どう動くのかを煮詰めておきたいのだけれど」


「…?どういう事ですの?」



 華琳の言葉に麗羽の頭にクエスチョンマークが浮かんでいる。


 今まで俺は麗羽に進めている計画を話した事がない。


 麗羽だけじゃなく雪蓮や蓮華にもだ。


 いずれ官渡の戦いで雌雄を決する事になる為、出来るだけ隠密に進めたい所だったんだがそんな事を知らない華琳は麗羽の前で口が滑ってしまった感じだ。


 華琳と麗羽の関係を鑑みるに、気を許している相手には若干ガードが緩いのかもしれないな。



「そうだなぁ。麗羽には話しておいた方が良いかもしれないな」


「あら?麗羽には話していなかったのね。貴方達の関係を見るに知っている物だとばかり思っていたのだけれど…」


「俺の都合でね。まぁ、麗羽を引き込むのもアリだとは思うが」


「どうせなら孫家も巻き込みたい所ね。彼女達の力はこの先必要になるもの」


「???」



 不敵に笑みを零す華琳に対し、状況が全くわかっていない麗羽。


 彼女達をひとつに纏めるには絶好の機会なんだけど、俺の知っている歴史から大きく外れるとこの先の予測が厳しい物になってしまう。


 十常侍を倒し反董卓連合を乗り切るまでは良いとして、問題は群雄割拠になった時か…。


 今回の事が後々響いて来なきゃ良いが。



「わかった。俺の陣営で話をしようか。森羅、孫家に遣いを出してくれ」


「心得た」



 一抹の不安を抱えたまま華琳と麗羽を伴い朱家義勇軍の陣営へ。


 さて、どこまで話したもんかね?


次回は9/19に投稿予定です。

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