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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
3章・董卓+何進=動乱
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~洛陽動乱~論功賞

投降が遅れましたごめんなさい。

駄文ですがお付き合い下さい。

~洛陽動乱~編になります。

 豫州で官軍率いる諸侯が黄巾軍を平定。


 凱旋の為に洛陽への帰路へ着いた。


 豫州以外で黄巾を平定していた諸侯達も洛陽を目指し、漢の都に人が集まる事になった。




 これより少し刻を遡った洛陽では大将軍何進と二人の男が顔を合わせていた。


 一人は張闓。


 汝南で黄巾軍の一隊を傭兵として率いていた男である。


 もう一人は何曼。


 何進と同じ一族である何儀の実弟である。



「さて、何進殿。依頼の通り何儀殿を生かす事に成功し申した。彼らは沛国の譙県に向かった様で」



 張闓が何儀に囁いたもう一つの依頼。


 それは何進から受けた物だった。


 何儀に接触し、出来るのであれば死なせないで欲しい。


 それが何進の依頼であり、張闓はその依頼を達成したのである。



「…そうか。よくやってくれたな、礼を言う。それに何曼もよく無事でいてくれた」


「…俺は張闓殿に命を救われただけだ」



 張闓に礼を言い、何曼が無事であった事に嬉しそうに目を細める何進に対し何曼はそっけなく目を背けた。


 彼にとって何進は朝廷の汚職に深く関わる人間であり、忌むべき相手であった。



(何進殿と何儀殿は身内に些か甘い部分があるようだが、何曼殿は…。いや、身内だからこそ不正に手を染めた何進殿が許せぬという事か)


「何進殿。我々は黄巾であった身。討伐軍が凱旋の為に戻ってくるまでに洛陽を離れる必要があります。何曼殿も今は思う処があるであろう故連れて行きますが構いませぬな?」



 何曼の心中を察し、この場はもう離れた方が良いと判断した。



「そうか。そなた達の立場上そうゆるりとしている訳にもいかんか」


「然様。…何曼殿が落ち着けば何進殿の立場も理解出来るかと思われます故、今は辛抱なされよ」



 そう言って張闓は背を向けた。



「色々とすまぬな。何曼をよろしく頼む」


「…然と」



 何進の願いに小さく頷く。


 こうして張闓と何曼は洛陽を離れた。


 それからしばらく経った後、討伐軍が凱旋。


 洛陽は出迎えた割れんばかりの歓声で溢れた。

 ―――――――――――――――――――――――




 黄巾軍を打ち破った俺達は洛陽へ凱旋。


 出迎えてくれた民達の歓声が凄すぎて鼓膜が破れそうです。


 朱霊です。



 演義だと劉備は義勇軍という事で城内に入れて貰えず城外で音沙汰があるまで待ち惚けを喰らってたはずなんだけど、俺はそんな事にはなりませんでした。


 多分これは包先生や皇甫嵩も一緒だったからなのと、オヤジの影響や東海王である桃香がいるからなんだろうなぁ…。


 まぁ、何進と面識があるからどの道入れた気もする。


 宮殿へ通された俺達討伐軍は玉座の間まで案内され、三傑を筆頭に月、袁家、討伐に応った諸侯と並び最後尾に俺達の様な義勇軍を率いた将。


 何進はともかく、朝廷で好き勝手やってる連中がよく義勇軍を宮廷に招いたもんだ。


 まぁ、こっちとしては都合が良いから問題ないんだけどね。


 玉座の付近には何進の他に十常侍と思しき姿もある。


 どいつが張譲かは分からないが俺が左豊を斬った事は奴の耳にも入っているはず。


 俺の挑発に乗ってくれると有難いんだが、上手く行くかねぇ?



「…皆の者、此度の乱の平定、真に大儀であった。余は何進。陛下より乱の平定の為、大将軍に任じられていた者だ。これより陛下からのお言葉を伝える。本来であれば陛下から直に賜らねばならぬ所ではあるのだが、体調が優れぬとの事で今回はお見えにならん」



 何進の言葉に諸侯達がさわつく。


 何進の表情から察するに急を要する物ではなさそうだが、集まった諸侯に対し申し訳なさそうな視線を向けている所からすると霊帝の体調が優れないというのは嘘じゃないだろうか?


 歴史だと霊帝は黄巾の乱が収束してから少し後に崩御しているんだが、本当に霊帝の体調が悪いのであれば宮中はもっと浮ついているはず。


 憶測に過ぎないけど霊帝は黄巾の乱その物に興味がなかったんじゃないだろうか?


 だから論功も何進に全て丸投げした可能性が高い。


『まだ』何進と十常侍の対立が表面化してない今、霊帝は健在だと思って間違いないだろうな。



「因ってこれより陛下に成り代わりこの張譲が恩赦を下す。各々は心して受けよ」



 一人の宦官が進み出て諸侯へ目を遣り言葉を投げる。


 悪知恵の回りそうな猿みたいな顔つきの男。



(アレが張譲か…。豚の飼い主が猿とは滑稽だな)



 この論功賞で張譲が俺に対し何らかのアクションを起こしてくれると良いんだけど、権謀術数渦巻く宮中で謀略戦を繰り広げている宦官の筆頭がホイホイと挑発に乗ってくるだろうか?



 次々と諸侯の功績が評価され、恩赦が賜われて行く。


 オヤジ達三傑は元々の地位が高い為か、領地の加増は無く金銭と宝物が送られた。


 これは上層部がこれ以上三傑の影響力が強まるのを善しとしなかったからだろう。



 次に月。


 太尉に昇進し、そのまま朝廷に留め置かれる事になった。


 歴史的な流れから考えるとこれは想定外。


 反董卓連合が組まれるまでの流れが不透明になってしまったので彼女の動向には細心の注意を払う必要がありそうだ。



 次に袁家。


 冀并合わせた領地に荊州北部の宛が加えられた。


 この宛は黄巾の乱が収束した後に袁術が収めていたので歴史通り。


 この世界だと美羽が幼いから誰が宛に行くかは分からないな。



 次に曹操。


 波才の首が役に立ったのか、許(後の許昌)の太守に据えられた。


 曹操が献帝を遷都させた後の本拠地を手に入れる結果になったので華琳の本拠地として最高の場所だろう。



 次に孫家。


 本来なら荊州南部辺りに飛ばされるはずだったが、冀州袁家の旗下に属している為に戦果は袁家の物となった様だ。


 孫家独立の道は遠いかもしれない。


 まぁ、それに不満がある様には全く見えないので問題無し。


 冀州袁家と孫家の蜜月はまだまだ続くと思われる。



 俺の周りではこんな感じで他の諸侯達も地位が上がったり領地を加増されたりしていた。



 次に平定戦に参加した義勇軍。


 ささやかではあるが褒美が下賜され、各勢力への仕官の道が開けた者が多いようだ。


 特に汝南攻防に参加していた豪族はそのまま汝南の太守に任命され大出世した。



 そして最後に俺。


 名前が呼ばれない所を見るに張譲が俺を警戒しているのは一目瞭然。



「―さて、一通りの功に報いた所でこの張譲の耳にとある話が舞い込んで来たのだが…」



 張譲の視線が俺に向けられる。


 どんな勝算があるかは知らないが、ここで俺に仕掛けて来るみたいだ。





 ――上等。その喧嘩、高く買ってやるよ――


次回は9/15に投降予定です。

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