~黄巾の乱~予想外過ぎる事実・2
本日二回目の投稿です。
駄文ですがお付き合い下さい。
今日は三回投稿出来たら良いなーと思いつつ既に次話も書いております。
孫堅軍の陣を後にした俺はそのまま張邈軍の陣へ。
理由は華琳と今後の打ち合わせをする為。
本来なら曹操は皇甫嵩に付き従って功を上げるはずだったんだけど、張邈軍に組み込まれており、尚且つ騎都尉という事で発言権が弱いみたいです。
朱霊です。
今回の波才率いる黄巾本隊との戦では華琳が功を上げられる可能性が低いと踏んだ俺は未だ居場所が掴めていない張角、張宝、張梁を華琳に討たせるべく諜報には念を入れている。
俺の予測だと青洲の北海辺りに居そうなものなんだけど、未だに尻尾を掴めていない。
もし黒山黄巾と行動を共にしていたら面倒な事になりそうだなぁ…。
張邈軍の陣へ向かう途中で伝令を務めていたらしい楽進と運良く出会ったので華琳がいる天幕へ案内して貰った。
「華琳、志牙だ。ちょっと良いか?」
天幕の外から声を掛け返答を待つ。
「あら、志牙?入って構わないわよ」
許可が出たので天幕の中へ。
雪蓮は酒を飲んでいたが華琳は優雅に茶をしばいていらっしゃった。
「随分と暇そうだな?功を上げたって話は聞いてないんだが前線には立たせて貰ってないのか?」
「ええ、若さを理由に本陣横で何もさせて貰えない状況ね。張邈は父と懇意の間柄だからかしら?随分と過保護にされている感じよ」
「あー、懇意にしてる相手の娘に怪我をさせるわけにはいかないって思ってるのか…」
「こちらも軍規を乱す訳にもいかないから張邈軍が追い込まれるまで様子見を決め込んでるわ」
不敵な笑顔を浮かべながらのんびり茶を啜る。
「まぁ、波才が率いている本隊の相手はしなくて良いさ。華琳が功を上げられる事案が残ってるしな」
「あら?此度の乱は波才が首謀者なのではなくて?アレを倒せばこの乱は収束する物だと思っていたのだけれど」
俺の言葉に興味が沸いたのか、身を乗り出すように耳を傾けてくる。
「いや、全指揮を取っているのは波才なんだと思う。でも本当の意味で黄巾を立ち上げた三人が未だ見つかってない状況だな。諜報には全力を尽くしているがまだ居場所は掴めてない」
「へぇ…。居場所に心当たりはあるのかしら?」
俺の話を聞きながら華琳が茶を淹れてくれた。
それを啜りながら
「予測では青洲の北海辺りだと踏んでいたんだが空振り。最悪の場合もしかしたら黒山黄巾と行動を共にしてる可能性がある。河北には今の華琳じゃ手が出せないから黒山にいない事を願ってるけどな」
あ、華琳が淹れてくれた茶って月が淹れてくれた茶と同じくらい美味い。
「そう。まぁ、慌てる事はないわ。機会は必ず来る。それを逃がさなければ良いだけの話よ」
「ま、そうだな。華琳なら上手くやれると信じてるよ」
椅子に深く腰掛け、もたれ掛かる様に一息つく。
そこへ
「曹操ちゃん。頼まれた仕事が終わったよ」
と、一人の男が入って来た。
見てみたらとんでもないイケメンだ。
蜂蜜色の緩くウェーブの掛かった髪に恐ろしい程に整った顔。
白馬に跨ってたらまんま白馬の王子様いけるやろっていうくらいに美形だ。
「あら、ご苦労様。丁度良い所に来たわね厳政。「ぶっ!!」今私と協力関係にある男がきてるのよ」
「おや、そうだったのかい?それは是非とも紹介して欲しいところだね」
華琳の口から出た名前に思わず吹いてしまった。
厳政って言ったら張宝の副官じゃねーか!!
なんで曹操軍にコイツがいるんだよ!?
「志牙。紹介するわ。この男は厳政と言って私が保護した張角、張宝、張梁という旅芸人の三姉妹の活動を支援している者よ」
「そ、そうなのか…」
…探していた黄巾の真の首謀者が曹操陣営にいた。
そりゃいくら探しても見つからないわけだわ。
予想外過ぎる事実に開いた口が塞がらない。
「初めまして。僕は厳政。曹操ちゃんの言った通り、張三姉妹の活動を支援してる。よろしくね」
ニコリと爽やかに微笑み手を差し出してくる。
思わずその笑顔に引き込まれてしまう。
ハッと我に返ってその手を握る。
「あ、ああ。俺は朱霊だ。こちらこそよろしくな?」
…やべぇ、イケメン過ぎてなんか開いたらいけない扉が開き掛けたわ。
「あー、華琳?」
「なにかしら?」
「厳政もいるから丁度良い。ここだけの話だけど、俺が探していた真の黄巾の設立者はその張三姉妹だ」
「……は?」
「…!!!」
華琳は俺が口に出した情報に目を白黒させ、厳政はしまったという顔をしている。
厳政にとって俺が張三姉妹の正体を知っていたのは予想外だった様だ。
「ただ、これが外部に漏れると非常に厄介な事になる。華琳が張三姉妹を取り込んだのならこの秘密だけはなんとしても漏らしたら駄目だ」
「え、ええ。わかったわ。志牙が教えてくれなかったらと思うとゾッとするわね…。知らないままだったら、もし志牙と同じ情報を掴んでいる者が現れた時に後手に回るところだったわ」
頭を押さえながら頭を振る華琳。
「厳政」
「…っ!なにかな?曹操ちゃん」
ビクッと身体が震え、慌ててなんとか平静を装う努力をする厳政だが、その声は僅かに震えている。
「別に恐れる必要はないわ。私はあなた達を害するつもりはないもの。一度保護した以上、この曹孟徳の名に掛けてあなた達の安全は保証するわ。その代わりに張三姉妹のこの情報が洩れない様、あなたにもそれなりに動いて貰うわ。そのつもりでいなさい」
「…仰せの通りに。…ふぅ。寿命が縮むかと思ったよ」
心底安心したように大きな溜息を吐く厳政。
口調は穏やかだが心中は死を覚悟していたんだろうな。
「でも参ったなぁ。華琳に手柄を上げさせる宛てが無くなった」
「これに関しては仕方がないわね。むしろ動かない方が都合が良いわ」
「だなぁ。こちらに三姉妹がいるとわかったら同士討ちになり兼ねない」
「僕達の存在が足を引っ張ってしまってるんだね…。本当にすまない」
「気にする必要はないさ。無いなら無いなりに考えれば良いしな」
申し訳なさそうにしている厳政を宥めつつ、茶杯に残っていた茶を飲み干す。
「さて、俺はそろそろ行くよ。華琳に功が上げられないか何か考えとく。その前に波才を倒さなきゃなんないけどな」
「ええ、何かあったら連絡を寄越しなさい」
「あいよ。あ、そうそう。淹れてくれたお茶美味かったぜ。ありがとな」
「っ!ええ。気が向いたらまた淹れてあげるわ」
「期待しとく。じゃあな!」
華琳の天幕を後にし自陣へ戻る。
予想外だったが張三姉妹が華琳の元にいる今、敵の総大将は波才ただ一人。
奴を倒せばこの乱は終わるだろう。
俺は波才を殺すプランを練り始めた。
次回は今日中に投稿したい!
ダメだったら明日投稿します。




