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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
2章・歌姫+黄巾=乱
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~黄巾の乱~氣と督郵

駄文ですがお付き合い下さい。


 平原での戦を制し豫州へ向かって現在移動中なぅ。


 朱霊です。



 南皮に帰ってから会っていなかった包先生が官軍の将として同行してくれているので行軍指揮を森羅に任せ、俺、桃香、白蓮の三人で先生の所へご挨拶に来ております。



「包先生!お久しぶり…で…す!?」


「やあ、志牙君。お久しぶりですね。見ない間に随分と逞しくなりましたね」



 優しい笑顔で出迎えてくれた包先生。


 が、その姿にビビった。


 文官服は普通なので置いておくとして、気になるのは右腕に突き出し用の杭が付いた巨大な鋼鉄製の拳腕甲冑。


 簡単に言えば『パイルバンカー』


 ただし、その大きが異常。


 鉄杭の長さが2m弱、太さが30cm位。


 杭が空洞でなければ推定重量は500kg以上はあるはず。


 軽自動車を右手にくっつけてる様なもんだ。


 オヤジの斬馬槍刀もヤバイとは思ったけど、包先生の拳腕甲冑は更にやべえわ。


 そんな代物を腕に装着していながら全く苦にしてない包先生がコワイ…。


 あ、でも猪々子と斗詩の装備も超重量装備だったな。


 今思うと俺の周りって、超重量装備を小枝の様にブンブンしてる奴らが結構いる。


 というか、物理法則とか色々無視してる奴の方が多い。



「包先生、それ重くないんですか?」


「コレですか?重いと感じたことはないですが、普通の人はまず持ち上げられませんね」


「ですよね…」



 包先生は人間じゃない説浮上。



「まぁ、私は氣を使っているから問題なく使えているというだけですよ」


「氣…ですか?」



 氣ってアレか?


 オ○ラ力とかそっち系か?


 包先生は○イパー化してるのだろうか…?


 取り敢えずなんとなく理解した。


 猪々子と斗詩みたいな華奢な女の子があんな重いもん振り回せてるのは気を使ってるからなんだろう。



「っていうか、志牙。お前だって氣を使ってるんだからわかるだろ?氣を巡らせて戦うのは基本だしな。私だって氣を使わなきゃいつもの速度で剣は振れないぞ?」



 白蓮さんがなにを当たり前の事聞いてるんだ?って感じで苦笑してらっしゃる。


 俺、氣なんて使えないんだけど…。



「…えっと、俺は氣を使ってないというか、使えないというか、今初めて知ったんだけども…ハハハ…」



 俺は無知だったらしい。



「…は?」


「…え?」



 なんか白蓮さんと包先生が呆然としてらっしゃる。


 俺はなんか変なこと言ったんだろうか?



「…志牙、お前って確か本気出した雪蓮に勝ったことあったよな…?」


「一回だけな。あれ以来負け続けてるぞ。僅差で」


「……………………」



 なんか難しい顔して黙り込んでしまった白蓮。



「…お前さ、今まで私と稽古してきたよな?」


「そうだな」


「氣を使わないというか、知らないままで氣を使った私と正面からやりあってた…?」


「まぁ、そうなるのか?」


「驚きましたね。志真からは何も聞いていなかったんですか?」


「えっと、何も聞いてないですね。小さい頃は白兎って奴と型とか打ち合いの稽古はしてましたけど、交州で乱が起きてオヤジ達と白兎はそっち行っちゃいましたし」


「ふむ。なるほど…」



 色々話を聞いた結果。




【要約】


 1:氣は訓練すれば誰でも使えるらしい。


 2:氣の出力と容量は個人差がある。


 3:武を嗜んでる人は間違いなく氣を鍛錬している。

(というか、させられるとの事。)


 こんな感じらしい。


 今まで俺は氣を使ってなかったとは思えないとの事で、たぶん無意識で使っていた可能性が高いみたいです。


 じゃないと、本気出した雪蓮と真面にやりあえる訳が無いって白蓮さんが言ってた。


 ちなみに桃香は氣を使ってるにも関わらずヘッポコなんだと。


 残念すぎる。


 白蓮さん曰く、俺は戦闘モードになると無意識で勝手に氣を使ってるから、それほど気にする必要はないけど意識的に使えるように鍛錬したほうが良いらしい。


 俺が戦闘で気性が荒くなるのは性格云々よりも、氣の昂ぶりを制御出来てない事が影響してるんじゃないかな?って言ってました。


 つまり、雪蓮も氣の鍛錬してないってことですね。


 めんどいじゃーんって言ってたしなぁ…。


 ただ、子供の頃は雪蓮も鍛錬してたっぽい。


 とりあえず、黄巾の乱が終わったら白蓮さんに鍛錬付き合って貰おう。



 知らなかった知識を得たので白蓮さんや包先生にウキウキしながら話を聞いていたんだけども、朱家の伝令が慌てた様子で駆け寄ってきたので伝令の話にシフトチェンジ。



「ら、洛陽から督郵様が…」



 この一言でウキウキ気分が台無しになりました。


 左豊だろうな。


 来るだろうとは思ってたけどね。


 さて、どうしたもんかねぇ…。


 賄賂を贈らないと包先生が左遷されてしまう。


 ただ、包先生が賄賂を贈るとは思えないので俺が何とかするしかないか。


 白蓮さんと桃香さんは督郵に目を付けられると困るので朱家義勇軍にお帰り頂き、孫家には出て来ない様に伝令を出しました。


 なにかあったら左豊をぶっ殺しちゃうからね。





 さて、やってきた左豊は脂ぎっしゅのチビ。


 序でにハゲでデブで体臭がキツイ。


 加齢臭に脂が酸化した様な酸っぱい臭いをブレンドした感じ。


 つまり超くさい。



「督郵の左豊である。天子さまの代名として参った。盧将軍は既に平原にいた賊共を駆逐したとか…。真に大儀である」


「はっ!有り難きお言葉。しかしながらお言葉を返させて頂きますと、平原に到着した時には既に勝敗は決しており我らは賊の退路を絶っていただけに過ぎませぬ」



 包先生は清廉過ぎて嘘も吐かないのね…。


 どうしよっかなぁ、俺が賄賂渡して後でぶった斬るのもアリなんだけど、左豊が賄賂を要求した時点で取り押さえた方が良いかな?



「では、盧将軍は平原で何もしていないと申すか。

 それに黒山黄巾を追いもせず豫州へ兵を向けている。

 これは天子さまにどう報告して良いものか…」


「黒山の賊は并州、冀州の両袁家に公孫度殿の軍が警戒しております。有りの侭を報告して頂ければ良いかと」


「ふむ。しかし、天子さまの兵を借り受け功も上げず、悪戯に糧食を浪費し目の前の賊を諸侯に押し付けての移動。

 まさかとは思うが、盧将軍は賊を討つ気がないのでは?」


「その気がないのであれば豫州へ向かっておりませぬ。

 黒山の賊は地理に明るい諸侯に任せ、押し留めておけば自然と瓦解致します。

 今優先すべきなのは洛陽を侵さんとし、陛下を脅かす者達の排除です」


「口は達者な様だが、この左豊の目には盧将軍は黒山の賊に恐れをなし敵前逃亡を図った逆賊にしか見えぬな」


「そう見えるのであれば、そう報告なされると宜しいでしょう。

 これ以上の問答は進軍の妨げとなります故、お引取り頂きたい」


「なるほど、良かろう。ただこのまま有りの侭を報告すれば将軍は罷免される事になるであろうな。

 まぁ、この左豊に任せるというのであれば陛下のお耳に入れる前になんとか手を打ってやっても良いのだが?」



 下卑た視線で袖の下を要求してやがる。


 罷免されたくなきゃ金出せってか。


 もちょっと直接的に賄賂寄越せって言わねえかな?


 言った瞬間にぶっ殺してやるから。


 あ、殺したら不味いかな?


 とっちめて乱を鎮めるまで監禁しておいた方が使い道が出るかもしれないなぁ。


 殺すかどうかは森羅たちに相談してからにしよう。


 まぁ、皇帝の耳に入れる前に情報捻じ曲げるって言ってたしぶっ飛ばすくらいは問題ないか。



「手を打って頂く必要は御座いません。有りの侭を報告して頂いて結構です」


「ちっ。まぁ良い。この左豊の機嫌を損ねたのだ。ただで済むと思わぬ『ドゴッ!!』…ごが!?!?!?」


「!?」


「よし、天子の名を騙り不埒な真似を働こうとした悪党を引っ捕えたって事で」



 もちょっと泳がせても良かったんだけどウザかったのでぶっ飛ばしました。



「志牙君!なんて事を!?」


「あー、問題ないですよ。これだけの将兵がいる中で天子の名を騙って賄賂を要求したんですから。

 包先生には迷惑が掛からないようにしますので安心して下さい」



 それだけ言い残して義勇軍の陣まで左豊を引き摺って来た。



 さて、コイツをどう利用してやろうかね?

次回は8/5に投稿予定です。

続きます。

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