~黄巾の乱~桃園の誓い 前編
文才が欲しいと切に願う今日この頃です。
さて、やって参りました幽州。
今回の目的は二つ。
一つは白蓮さんと公孫度の関係を調べるのこと。
もう一つは桃香さんに義妹か義弟が二人ほど増えてる可能性があるのでそれの確認。
朱霊です。
出来れば生で見たい『桃園の誓い』
演義の創作なのでこの世界で見れるかはわからないけどね。
早速白蓮さんを尋ねたんだけど、生憎白蓮も桃香も留守だった。
どこ行ったんだろう?
本人達がいないんじゃどうしようもないので街をブラブラ。
取り敢えず先に白蓮さんと公孫度の関係を調べる為に聞き込み。
北平を収めてるのは公孫度の子である公孫康だった。
白蓮との関係が分からないので政庁に行って聞くなんて真似は出来ない。
聞きまわって分かったのは、幽州を治めているのが公孫度で間違いないこと。
襄平に公孫恭。
北平に公孫康。
薊に公孫度がいるらしい。
劉虞はどこに行ったんだろうか?
いや、この頃は劉焉だったか。
まぁ、そんな事はどうでも良いんだけど、白蓮ってこの先どうやって出世するんだろう?
俺の知ってる歴史とは全く違うので予想が出来ない。
劉虞がいれば白蓮は劉虞の部下だったんだろうけどなぁ…。
んで、桃香は本来なら桃園の誓いがあって、義勇兵を募り劉焉の部下である鄒靖に従って黄巾の乱で名を上げるはずなんだが…。
そこまで考えて俺はあることに気付く。
涿郡って薊にあるんじゃなかったっけ?
今俺がいるのは北平。
白蓮は分からないが、桃香はそっちにいる可能性が高い。
やっちまった…。
今この瞬間にも桃園の誓いをしてたらと思うとやるせない。
若干気落ちしながら歩いてたら一つの義勇兵募集の立札が目に入った。
よく見ると募兵してるのは桃香と白蓮。
既に義勇兵募集してるってことは桃園の誓いは終わってる可能性が高い。
だって、桃園の誓いの後に義勇兵の募集して挙兵するんだもん。
歴史的なシーンを見逃した俺でした。
つらたん。
思わずため息が出てしまう。
だってしょうがないじゃん?
楽しみにしてたんだもの…。
募兵の立札を見ながらうなだれていたら
「お兄ちゃん」
「へ?」
声がした方を向くと赤髪ショートに虎の顔を模した髪飾りを着けた女の子が不思議そうにこちらを覗きこんでいた。
俺にこんな妹はいない。
「なんでお兄ちゃんは立札を見ながら泣きそうな顔をしてるのだ?」
どうやら心配されてたらしい。
こんな小さな女の子に気を遣わせるほど俺は変な顔をしてたんだろうか?
「あ~、ちょっと色々あって凹んでただけだから気にしないで。気を使ってくれてありがとうな」
お礼を言いながら頭を撫でる。
女の子はくすぐったそうに目を細めながら
「そうなのか~。きっとそのうち良いことがあるから元気出すのだ!」
と励ましてくれる。
「そうだな。落ち込んでても仕方ないか」
「そうなのだ!だか「鈴々!こんな所にいたのか」」
「あ!愛紗!」
女の子と話してたらもう一人女の子が増えた。
黒く艶のある綺麗な長い髪をサイドポニテみたいにしてる。
「この子が迷惑を掛けてすみません」
「鈴々はなにもしてないのだー!」
じたばたしてる赤髪の女の子の頭を無理矢理下げさせる形で迷惑を掛けられた前提で謝られた。
「えっと、落ち込んでた所を心配されて励まされただけで迷惑なんて掛けられてないですよ」
取り敢えず鈴々と呼ばれた女の子の名誉の為に弁解しておく。
「え?そうなのですか?」
「ええ」
「むー!だから鈴々はなにもしてないって言ったのだ!」
きょとんとしてる愛紗と呼ばれた女の子。
うがーってなってる鈴々と呼ばれた赤髪の女の子。
なんかコントを見てるようで少し気が晴れた。
「立札の前にいたということは貴公も義勇軍に参加されるつもりなのですか?」
立札と俺を交互に見ながらそんな事を聞いてくる。
貴公もって事はこの子達は義勇軍に入るつもりなのか。
「いや、実はこの立札を立てた奴って俺の知り合いで。近況を聞きに来たんですけど留守だったんですよね」
「そうだったんですか。この立札を立てた方は今はいないと…」
「愛紗ー。どうするのだ?」
桃香や白蓮が不在なのを伝えると困ってしまいましたって感じになってる二人。
「あー、もし良かったら俺の所の義勇軍に参加しませんか?って言っても俺の所も南皮で募兵を始めたばかりなんですけどね」
ダメもとで誘ってみることにした。
「え?よろしいのですか?」
反応は上々。
「ああ、むしろ此方からお願いしたい所ですよ。二人共かなりの使い手と見受けられますし」
「鈴々。どうする?」
「にゃはは。鈴々はどっちでもいいのだ」
愛紗と呼ばれた子は迷っていたようだが鈴々と呼ばれた子がどっちでも良いとお気楽そうに笑っている。
愛紗と呼ばれた子は少しの間考えているようだったが、
「このままこの立札を立てた方を待っているだけでは悪戯に刻を無駄にするだけか…。よろしければ我々を貴公の義勇軍に加えては貰えませんか?」
どうやら決心が着いたらしい。
「ええ、喜んで。俺は朱霊。字を文博。真名を志牙と言います。志牙と呼んで貰って結構ですよ」
と挨拶と共に真名を預ける。
そして俺は次の瞬間、凍り付く事になった。
「私は性を関。名は羽。字を雲長。愛紗とお呼び下さい」
「鈴々は張飛。字は翼徳なのだ!鈴々って呼んでほしいのだ!」
「……………………………」
え?嘘でしょ?
なんでここにいんの?
てか、これは物凄く不味い。
まさか過ぎる展開にどうして良いのかがわからない。
嫌な汗が背中を伝う。
このままこの二人を俺の義勇軍に入れてしまったら桃香が飛躍出来なくなってしまう。
落ち着け。大丈夫!まだなんとかなるはずだ!
取り敢えず桃香と白蓮が戻って来るまで待ってた方が良いな。
きっとこの二人は桃香を見たら桃香の義勇軍に入るはず!
なんとか時間稼ぎをしてこの二人と桃香を引き合わせなければ!
「志牙殿?どうかなされたのですか?物凄く汗を掻いてるように思えるのですが…」
「まだ春なのにお兄ちゃんは暑がりなのだ」
「あ、あはは…いや、どうにも緊張してたらしくて。
取り敢えずこの立札を立てた友人達が帰ってくるのを待つつもりなんでそれまで食事でもしませんか?」
二人を食事に誘い時間稼ぎ決行。
桃香さん早く帰ってきてー!!!!
打ち込み作業してて桃香さんが登場した話が全部が桃花になっていたのに気が付きまして修正しました。
続きます。




