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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
2章・歌姫+黄巾=乱
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~黄巾の乱~掲げ足るは朱の日輪

書きたいことはいっぱいあるのに妄想力と文才が足りません。

 ~前回のあらすじ~



『郭嘉は鼻血ぶー』





 さて、趙雲は常山に戻り、郭嘉は華琳に仕官し、程立は俺が骨抜きにしたようです。


 骨抜きにした覚えがねーよ。


 朱霊です。



 陳留で少し休憩した後、程立を伴って涼州へ旅の再開です。


 本当は程立に朱家の屋敷へ行く様に言ったのですが、



「風はお兄さんに仕えたのであって朱家に仕えた訳ではありませんよ?」



 と言われ、そうなのかぁと思いつつ一緒に涼州へ行くことにしました。


 陳留から汜水関と虎牢関を抜け洛陽へ。



 実はこの『虎牢関』は『汜水関』と同一の存在。



 ――本来ならな。



 何故か別々に扱われているので誤解している人も多いだろう。


 この世界では虎牢関と汜水関が別物としてそれぞれちゃんと存在してる。


 どうやら史実ではなく演義寄りの世界らしい。


 まぁ、芋とか乳製品とか食用油とかコスプレ衣装がある時点で史実も演義もあった物じゃないが。


 洛陽には朱家の本邸があるとか千里が言ってたな。


 ちょっと寄ってみるか。


 まだ見ぬ母と妹二人にもあってみたいし。



「なぁ、程立。ちょいと洛陽で寄り道して行っていいか?」


「いいですよ~。後、風の事は風と呼んでくださいー」



 と、真名を預けてきた。



「わかった。俺の事は志牙で構わない。よろしくな、風」


「はいー。こちらこそよろしくお願いします」



 なんてやり取りをしながら洛陽への道を進んでいく。


 流石に王都周辺なのか賊の気配は微塵も感じない。


 そんな折の中、



「ところでお兄さん。ひとつ聞きたいことがあったのですよー」



 と風が声を投げてくる。



「ん?聞きたいこと?なんでっしゃろ?」



 周りに注意を傾けていた為になんか変な返事になってしまった。



「お兄さんはなんで曹操さんが風の掲げる日輪だなんて仰ったのですかー?」


「………」



 超返事がしづらい質問が飛んできた。


 さてどうしよう?



「なんでいきなりそんな事を?」



 質問で返した。



「じつはですねー。風が旅に出たのは頭上に日輪を掲げる夢を見たからなんですよ」



 ですよねー。知ってました。



「だからお兄さんが曹操さんが私の掲げる日輪だなんて仰るからびっくりしたんですよ?」



 後頭を俺の胸に預けるように見上げてくる風。


 頭の上の人形が押し潰されてるぞ風。



「そうだなぁ…臣とは主を掲げるものだからかな?立が日輪を掲げると昱になる。それと掛けたってのが正しいかもしれないなぁ」



 俺の精一杯渾身の言い訳!どや!



「立が日輪を掲げると昱になるですかー」



「ああ。会った時から華琳に押し付…ごほんっ、推挙する事を考えてたしな。だから俺んトコ来るってなった時はびっくりしたなぁ…」



 危ない危ない。


 思わず本音が出る所だった。



「くふふ。どうやら風はお兄さんが気になってしかたがないみたいですよ?風の夢を見透かしたかのようなあの言葉に風はめろめろにされてしまったようですねー」



 棒読みで言われても嬉しくないんだが。


 と言うかめろめろって言葉を何故知っているのか…。


 鎌倉時代の日本発祥の言葉なんだが…。


 意味は夢中になるとか色々etc.…。



「だから風は朱の日輪を掲げることにしたんですよー。ちゃんと責任とってくださいね?」



 と、さらりと重いことを言ってくる風。


 やっぱ華琳に押し付けるべきだったか…。



「責任かぁ…まぁ、朱家に来るのは歓迎するぞ」


「おやおや、お兄さんは甲斐性なしなんですかねー?」


「人並みにはあると思いたいなぁ…」



 人並みがどれほどなのかが分からないけど。



「くふふ。では風はお兄さんの言っていた昱を名乗りましょうかね」



 どうやら程昱と名を改めるらしい。


 曹操ではなく朱霊に仕える事で。


 ある意味歴史通りで歴史とは違う形になってしまった。



「これで風は名実共にお兄さんの所有物なのですよ」


「所有物って…こら!ペロキャンぶち折るぞ?」


「ぐー」


「寝るな!」


「おお!」



 こうして風が朱家に入った。


 朱家に入ったんだよな…?

 さて、そんなおバカなやり取りをしながらやって参りましたは洛陽。


 流石に王都だけあって活気がすごいです。


 行き交う人、人、人…人の群れ。


 そんな中、俺は風を伴い朱家本邸へ歩を進めていた。


 洛陽市街は確かに賑わっているものの疲れた様な顔をしている者がかなり見受けられる。


 恐らく汚吏官吏が蔓延っているせいだろう。



「賑わっている様でいてみなさん心なしか疲れたような顔をされてる方が多いですねー」


「そうだな。こういった風景は(未来)()も変わらないんだろうな」


「…………」



 搾取される側とする側。


 平等なんてものはあり得ないしあり得てはいけない。


 努力した人間が努力をしていない人間に搾取されるというのはいただけないが、生まれで格差が着いてしまうのは人の業。


 自然界には存在しないルール。


 いつの世もこのシステムだけは変わらないのだろう。


 そんな事を思いつつ朱家本邸へ向かった。




 ~程昱視点~



「そうだな。こういった風景は今も昔も変わらないんだろうな」



 そう言ってお兄さんは遠い目をしています。


 

『今も昔も』



 風はその言葉に違和感を覚えました。


 言葉にすると不自然さはないのですがー。


 なぜかお兄さんがいうと何かが違うきがします。


 凄く不思議な人ですねー。


 初めて会ったとき、お兄さんは風たちを見て表情を強張らせていたんですよね。


 その目は風たちを見ているようで見ていない。


 そんな目だったんですよー。


 あのときお兄さんは風たちに何を視てたんでしょうか?


 それに風が見た夢を見透かしたかのようなあの言葉、そして昱の名。


 この名は風が仕官したら使おうと思ってた名なんですよー?


 偶然なのですかねー?


 気になって仕方がありません。


 このままお兄さんの隣にいたら風にもなにかが視えてくるんでしょうか?


 ふふふー。興味が尽きませんねー。


次回は朱霊の母と妹二人が出るかもしれない。

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