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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
1章・志牙文博+転生=朱霊
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~龍を殺す者~夜天の月

お酒の飲みすぎでグロッキー状態で打ち込みしてました。

二日酔い辛い。


 さて、麗羽に呼び出され袁家の屋敷の庭園へ行くことになりました。


 なんでも今日は麗羽の幼馴染の友人が遊びに来てるとの事でして。


 麗羽の幼馴染って言ったら、もうあの人しか思い浮かびません。


 朱霊です。



 どうせだからと森羅と烈火、二荀も連れて庭園へ。


 そういや、森羅と二荀は曹操のお誘いを受けてたんだっけか。


 なんて事を思ってたんだけど予想外の事は起こるものでして。


 なんと庭園にいたのは、


 麗羽、蓮華、白蓮、桃香、そして金髪ツインドリル。


 恐らく金髪ツインドリルが曹操だろう。


 だが、白蓮と桃香は予想外。


 えっと、予期せぬうちに魏王、呉王、漢中王が勢揃い。


 この場でひとつの陣営に纏めちゃえば乱世も怖くないっていうメンツです。


 そう言えば白蓮も麗羽の幼馴染だったよねー…。


 桃香も連れて来たのね。



「よっ!白蓮、桃香。久しぶりだな」


「お!志牙じゃないか。ホントに久しぶりだな」


「志牙君!久しぶり~!元気だった?」



 なんて旧交を温めつつ用意された席へ。



「志牙さん。よく来て下さいましたわ。今回は華琳さんがどうしても志牙さんにお会いしたいとの事でしたのでこの場を設けさせて頂きましたの」


「ん?なんで俺に?面識は無かった筈だけど」


「荀先生の私塾。あの時に華琳もいたのよ。なんでも華琳が声掛けてた全員が志牙と一緒にいたみたいだから」



 おっふ!そうだったのか。


 もしかして文句言いに来たのかしらん…。


 チラッと金髪ツインドリルに目をやると、値踏みするかの様にジロジロ見られてますやん!?


 そして徐ろに席を立つとこちらへやってくる。



「初めまして。私は曹操。字を孟徳よ。いきなりだけど朱霊。私の元に来なさい」


「なっ!?華琳さん!?」


「華琳いきなり何を言い出すのよ!?」



 いきなり何を言い出すんでしょうこの金髪ツインドリルは…。


 麗羽と蓮華が驚いてんじゃんか。


 いや、いずれ行くつもりなんだけどさー。


 にしても唐突過ぎやしませんかね?



「随分いきなりだな。私塾の一件で俺の事は知ってるんだったな」


「ええ。そうね。だから直接あなたを登用しに来たわけ」



 直球過ぎんだろ。


 いや、真っ直ぐ来てくれる奴は嫌いじゃないんだけどね。



「俺を登用すれば司馬懿と高覧と荀攸も付いて来るしお得だってか?」



 まぁ、森羅は自分で逃げて来たからともかく、玉蘭は横取りしちゃったからなぁ…。



「ええ、そうねって桂花は?」


「桂花は曹操の所へ行く事になってるが」


「あら。そうだったの。てっきりあなたの所へ行くものだと思っていたのだけれど」


「横取りしたみたいで悪かったな」



 此処は素直に謝っておこう。



「悪いと思うのだったら私の所へ来なさい」


「やる事があるんでね。お断りさせて貰うよ」



 董卓軍と馬騰軍、後呂布の事調べなきゃなんないからね。



「では、そのやる事が終わったらで構わないわ」



 諦めが悪い覇王様だなぁ…。



「そうだなぁ。気が向いたら行くかもな」


「「!?」」



 麗羽や蓮華、白蓮と桃香が驚いてる。



「し、志牙さん?えっと…」


「行くとは決まってないぞ?」



 皆が狼狽えてるのでお茶を濁す。


 皆あからさまにホッとした様な感じだ。



「それに、まだオヤジ達が交州から帰ってきてないしな」


「そう」



 恐らくもう少しの筈だけど。


 それまでに色々動いておかないと。


 曹操は納得してはいるようだが気に食わないって風だな。



「しっかし、曹操ってどんな奴かと思ってたら意外とちんちくりんなのなー」


「「!?」」



 いきなり烈火が変な事を言い出した!



「お嬢の幼馴染って言うからよ、こうもっと色気がある奴を想像してたんだが…って、おいおい。それどっから出したよ?」



 烈火の首に死神の鎌みたいなものが添えられてた。


 確かにどこから出したんだと言いたいが、首に刃物突き付けられて動じない烈火ってスゲエな…。



「何か言ったかしら?」



 おおおおおおおおおお!?


 殺気がやべえ!?


 流石は覇王だ!?


 皆大慌てだ!(烈火以外)



「烈火謝れ!お前に死なれちゃ俺が困る!」


「烈火!いくらなんでも失礼すぎるぞ!」


「華琳さん落ち着いて下さいまし!」


「華琳!絶を仕舞って!」



 が、空気が読めない烈火君。



「ん?ホントの事だしよ。てか、志牙や伯符に比べたら大した事ないぞ?」



 ああああ…、覇王様が我慢の限界の様です。



「そう。命が惜しくない様ね?」



 と、鎌がああああ!?






 ――動かなかった。



「!?」


「いや、柄を押さえちまえばどうって事ねーんだが?」


「「………………………」」



 空気読めないってある意味最強なのかもしれない。


 たぶん皆そう思ったに違いない。


 後ほど烈火は森羅にお説教されました。


 その後、プンスカしてる曹操のご機嫌取ろうと思って一度厨房へ行き、昨日作っておいたメレンゲクッキーとその場で作ったクレープを持って行く。


 が、コレがある意味失敗だった様でお気に召したのは良いんだけど、作り方を根掘り葉掘り聞かれ、やっぱり直ぐにでも私の所へ来なさいだのと色々大変なことになったよ。


 そして例に漏れず真名を交換する事に。


 ホント食い物に弱いな!?


 それからは特に場が荒れることもなくみんなでワイワイお茶を楽しんでました。


 まぁ、森羅が華琳に絡まれて途中で逃げ出すとか、烈火が白蓮に絡み出すとかはあったけど。


 何より、烈火が白蓮を気に入ったらしく、



「良い女じゃねーか!なぁ、今度ヤろうぜ!」



 とか言いながらアホやってた。


 それだと色々とヤバイ誤解を招くだろうに……。


 それからこの場で桂花は華琳の元に仕官が決まり朱家から離れることに。



「我が子房此処に来たれり」



 と、曹操が嬉しそうに言ってた。


 子房は『自分で仕掛けた罠には掛からない』と思うがな。




 庭園での集まりもお開きになって袁家の自室で森羅と烈火、玉蘭と酒を酌み交わし今後の方策について話し合っていたら



「少し良いかしら?」



 と、こちらの返答を待たずして華琳が入ってきた。



「なんか用か?」


「特に用は無いのだけれど個人的に朱霊と言う人間と話がしてみたかったのよ」



 との事だったので、森羅達にはそのまま話し合いを続けて貰い、新しい酒瓶と盃を二個持って中庭へ。




 日も落ちて月明かりが照らす中、華琳に手渡した盃に酒を注いでいく。


 話がしたいからと俺を誘いに来たはずの華琳だが、チビチビと酒を舐めるだけで特に話しかけてくる素振りはない。


 俺も盃に酒を注ぎ軽く煽る。



「月が綺麗ね」



 ポツリと華琳が溢す。



「蒼くはないがな」


「……?」


「フッ…。いや、何でもない」



 不思議そうに俺を見る華琳に思わず笑みが溢れる。



「ねえ、何故あんな事をしたのかしら?」


「ん?なんの話だ?」


「荀爽の私塾での一件の事よ」



 ――ああ、アレか。


 どうやら今日はその話を聞きに来たらしい。


 一気に盃を煽り飲み干す。



「成り行き上、桂花と玉蘭を助けることになっただけさ」



 そう言い、盃に酒を注ぎ軽く煽る。



「他にもやり様はあったのではなくて?」


「まぁ、あっただろうな」


「他に目的があったとても言いたげね」



 流石は曹孟徳、察しが良い。



「玉蘭に止められたが、あの場で荀爽を介して漢に巣食う腐れ野郎共に宣戦布告するつもりだった。『龍を殺す』とな」


「…!」



 華琳が目を見開き俺を凝視してくる。



「今は時期尚早だとさ。俺は短絡的だからな。あまり物事を深く考えて行動しない」


「司馬懿が居てそれを容認していた訳?」


「ああ」


「あの場で朝廷に反旗を仄めかす様な真似をして勝算が立つとは思えないのだけれど」



 あの時の森羅は冷静な様でいて冷静じゃなかった。


 それだけ袁基邸で見た物は酷く醜悪なものだったんだろう。


 だから自分を抑えられなかったんだと思う。



「だから玉蘭が止めたんだろうな」


「そのようね」



 チビチビと酒を舐めながら月を見上げる華琳。



「『龍を殺す』。本気で言ってるのかしら?」


「本気さ」


「正気の沙汰とは思えないわね」



 俺を睨めつける様に目を細める。


 普通はこんな事考えないだろうしな。



「だが、それが俺の道だ」


「お前さんはどうする?」


「そうね。桂花をこちらに寄越したという事はそういう事なのかしら?」


「いや、桂花は初めから華琳の所へ行くつもりだった。むしろ玉蘭が俺の所に残るって言い出したのさ」


「それならば、今しばらくはお互いに独自に動くと言う訳ね」



 ホント頭の良い奴は少し言葉を交わしただけで見透かしてくるな。


 全部ではないけれど。


 だが、これで曹操との繋がりは確実なものと成ったな。



「そうなるな。ただ、準備は確実にしておけよ?」


「ええ。ただ…」


「ただ?なんだ?」


「あなたの言う準備がどこまでを指してるのかが判断できないわ」


「そこまで大げさに構える必要はないさ。ただ、何かが起きたときすぐ動ける様に頭の片隅にでも置いておいて欲しいってくらいさ」



 黄巾から加速する漢の衰退。


 歴史を知っているというアドバンテージ。


 俺の動き次第でこれから先の乱世は大きく様変わりするだろう。



(色々頑張らなきゃな)






 そんな事を思いつつ夜天に映える月を眺めた。







皆さんご存知の「月が綺麗ですね」

受諾が「死んでもいい」

拒否が「月は青くない」

そんな感じです。

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