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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
1章・志牙文博+転生=朱霊
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~龍を殺す者~宣戦布告

暇つぶしで書いております。

こんな駄文を読んでくれている皆さんありがとうございます。

 さて、森羅、烈火、二荀を伴い、袁基を引き摺ってやって来たのは荀爽の私塾。


 本来は此処でお勉強する為に南皮に戻って来た筈なんだけど、学ぶどころか潰す為に来たっていうね。


 朱霊です。



 此処まで来るのに行き交う人々から白い目を向けられてましたよ~。


 袁基引き摺ってたからね。


 いやー、これ包先生に知られたらゲンコツ落とされるじゃ済まないかもしれん。


 それはさておき。



「んじゃ、そろそろ始めようか。覚悟は良いか?」



 此処まで来てやっぱやめようなんて言う奴がいるとは思えないけどね。



「構わんよ」


「いつでも行けるぜ!」


「「問題ないわ」」



 冷静な森羅。


 意気込む烈火。


 ハモる二荀。


 返答に満足しニヤリと笑う。


 二荀のお話によると私塾の中は荀爽の準備室と教室の二つの部屋があって、その間が通路になっているらしい。


 袁基は烈火に任せて二荀と共に教室前の通路で見えない様に待機。


 先ずは俺と森羅で突入です。


 教室の中は講義中なのか男の声が聞こえてくるだけだ。


 生徒の皆さんごめんね。


 思いっきり教室の扉を蹴り開ける。



『バゴン!!』



 静かだった教室内が更に静寂に包まれた。


 

 ……失敗した。



 荀爽がいる所とは反対側の扉を開けてしまったらしい。


 つまり俺達と荀爽の間には無数の生徒の壁があることになる。


 やっちまったもんは仕方ない。


 開き直って剣を肩に担ぎゆっくりと中へ足を踏み入れる。



「な…!?誰だね君達は!?」



 在り来りな反応だな。


 もちっと捻って欲しい。



「俺か?俺は志牙ってんだ。よろしくな」


「司馬仲達」


「志牙さん!?」


「え!?志牙!?」



 名乗りを上げニヤリと笑う俺等。


 生徒の中に麗羽と蓮華が居て驚いた様に俺達を見ていたが此処は無視。



「無作法な!君達は此処に学びに来たのではないのかね!?」



 荀爽が声を荒げるが近づいてくる気配はない。


 生徒の近くに剣を担いだ俺が居るってのにな。


 生徒達は呆気に取られたのかその場から逃げようともしない。



「剣を片手に担いでか?ククク…。学びに来た訳じゃねーよ」


「どうやら荀爽は随分とおめでたい頭をしているようだな」


「安心しな。荀爽。お前にも生徒達にも危害を加える様な真似はしねえ」


「ならば何をしに此処に来たのかね!?」



 荀爽は更に声を荒げるが腰が退けている。



「喧嘩売りに来ただけさ」


「け、喧嘩!?」


「荀爽。袁基を知っているな?」


「!!!」



 袁基の名に露骨に反応する荀爽。



「お前、娘達を袁基に嫁がせるつもりだったんだろ?」


「何が言いたいのかね君達は!?君達に一体何の関係がある!?」


「いや、何。荀彧と荀攸を俺の元で保護してね。話を聞いたら袁基の元に売られたって言うからよ。なんで娘を売る様な真似したのか聞きに来た」


「袁基殿は袁家の御息子だ。娘達の為を考えたらこれ以上の嫁ぎ先はあるまい!

 大体、勝手に人の家庭の事情に首を突っ込んで来るとはどういうつもりだ!?」



 娘達の為…ねぇ?


 当の娘達が嫌がってる事なんて知ってるだろうに…。


 お前達の為だとか言っとけば納得させられるとでも思ってるのだろうか?



「当の本人達が嫌がってるのを無理やりか?随分と強引だな?」


「子は物を知らん!親の言う通りにしておれば間違いは無いのだ!」


「ちっ。腐れ儒者が…」



 小さく舌打ちする森羅。


 俺にしか聞こえない程度の小さなものだったが相当苛立っているようだ。



「荀爽よ。貴様、その考えが既に間違いであるとは思わんのか?」



 森羅のターン。


 ここから本番かな?



「なんだと?この私が間違っているとでも?」


「烈火」



 呼ばれたと同時に烈火が袁基を引き摺ってくる。



「あいよ」


『ドサッ』



 と、そのまま袁基を放り出す。


 それを見た荀爽の顔が青くなる。



「な!?もしや袁基殿…!?」


「コイツの屋敷の奥に攫われて来たと思しき女子が六人。コレとその手下に慰み物にされていたらしい。そんな事をする者に娘を嫁がせる事が間違いではないと?」



 森羅が殺気を放ちながら荀爽を睨む。



「し、知らなかったのだ!知っていれば「その中にはお前が送った荀家の使用人が含まれている」」


「!!!!!」


「随分と徳の高い行いだねぇ。流石は荀爽先生」


「烈火、煽るなよ」


「言い訳はあるか?」


「…………」



 言葉を失う荀爽。



「そうそう、オレッチがコイツ探し出した時に聞き出したんだが、荀爽ん家に行った時気に入った使用人を宛てがって貰って、そのままお持ち帰りしたらしいぜ?使用人としてじゃなくて情婦としてな」



 と、烈火がとんでもない情報をポロリ。



「それ前もって教えておいて欲しかったなぁ」


「烈火よ。お前それを先に言っておいて貰えれば…」


「えっ!?わりぃ。オレッチも今の今まで忘れてたしよ…。たはは……」



 頭を掻きながら苦笑いする烈火。


 が、結果としてタイミングは悪くない。


 荀爽にほぼトドメを刺した感じになった。



「まぁ良い。荀爽よ。言い訳はもう出来まい。知っていて娘二人を嫁がせるつもりだったな?」



 顔が真っ青な荀爽だが底意地は諦めが悪いらしい。



「ち、違う!私は「もう何を言っても無駄だと思うけど」」


「私達も聞かせて貰ってたし」



 言い訳を始めようとしたようだがそこに二荀が入ってきた。


 まだ入って来る様に合図してないんだけどな…。



「桂花…、玉蘭…。お前達もいたのか…」



 荀彧と荀攸の真名か?


 モクセイとモクレンを冠した真名か…。


 って、今はそんな事を考えてる場合じゃないな。



「袁基の屋敷で貴様が袁基に送った娘を売り渡した証拠になる書簡も見つけてある」


「御父様は私達を并州袁家の後ろ盾を得る為に売り渡したのね」


「うぅ…、私達は一歩間違えたらあんな奴に好きにされてたと思うと鳥肌が…」



 荀爽は詰んだな。


 しかし、参ったなぁ。


 二荀には袁基を斬ってから入って来て貰うつもりだったんだが…。


 目の前で人が死ぬのを見ても大丈夫かなぁ?



「荀彧、荀攸。まだ袁基を斬ってないんだが…」


「え、此処で殺す必要ってもうないんじゃないの?」


「っていうか、こんな奴の血で教室を汚したら生徒達の迷惑になるだけよ!」



 あっれぇ?宣戦布告するタイミングよ…、どこいった!?


 なんて考えてたら荀攸が顔を近づけて来て耳元で、



「今は朝廷を敵に回して良い時期じゃないわ。最初は別に良いかと思ったけど、もっと力を得てからにしましょ」



 と囁かれた。


 知力90台にそう言われちゃなぁ。


 因みに某ゲームだと朱霊は60台。


 袁基は命拾いしたな。


 しゃーない。


 此処は荀爽に喧嘩を売るだけに留めておこうか。


 宣戦布告するタイミングはまた来るだろう。



「なぁ、荀爽。お前は自分がやってる事を自分の真名を以て正しいと言えるか?」


「な、何を馬鹿な事を!?真名とは神聖な物だ!軽々聞く口に出すなど!汚れてしまうではないか!!!」


「神聖ねぇ…?ククク…、汚れるねぇ…?ハッハッハ…。

 んで、お前は自分がやってる事をその神聖な真名を以て正しいと言えるのか聞いてるんだが?」


「クッ…。なら君は今この場を荒らしている事を自らの真名を以て正しいと思っていると言えるのかね!?」


「言えるさ。っていうか入ってきた時に名乗ったさ。真名でな」


「なっ…!?」



 またも言葉を失う荀爽。



「真名が汚れるねぇ…?クックック…。

 お前はもう性根が腐ってるんだから真名が汚れるなんて気にする必要ねーんじゃないか?娘を政治の為に売り渡すんだからよ?」


「うぐぅ…」


「使用人を情婦として売り渡し舐めた飴は美味かったか?徳を語り人の人生を踏みにじって飲んだ酒はどんな味だったよ、荀爽?」


「・・・・!!!」


「真名が汚れるねぇ。フッ…、俺は朱霊。字は文博。真名を…」



 左手を軽く握り親指で自分の胸を指す。



「人が心に牙を持つと描いて志牙だ」



 名乗りを上げる。



「汚せるもんなら汚してみろ!お前如きに出来るのであればな!」


「…ぁ‥ぁ…ぁ………」



 荀爽はもう何も言えないようだ。


 が、まだまだ俺のターン!



「なぁ荀爽。教えてくれないか?俺達に儒学って奴をな!」

 荀爽はその日を以て私塾を閉めた――。


まだまだ続きますよ~

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