〜龍を殺す者〜白い猫と黒い猫 前編
二話でこの子とは色々~の件を書いて行きます。
練ってた構想を文面に表すのって大変ですね。
思ったように書けませんでした。
〜前回のあらすじ〜
司馬懿が艶本書いてた。
「「待てやこらああ!!」」
「「舐めとんのかこらああ!!」」
「「死に晒せやこらあ!!!」」
「だああああぁぁぁぁっしゅ!」
今現在俺は両脇に白猫と黒猫を抱えて猛ダッシュ中です!!!
朱霊です!!
なんでこんな事になってるかと言うと!
両脇に抱えてる白猫と黒猫の所為!!
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~回想~
今日は天気も良かったので鍛錬が終わった後散歩に出たんですよねー。
鼻歌を歌いながらブラブラしてたら人通りのない細い道で何やら不審な白猫と黒猫を発見。
興味が湧いたので側まで行ったらこの二匹、道のど真ん中で穴掘っていらっしゃる。
「なんで穴掘ってんの?」
思わず声を掛けてしまった。
そしたらピクーン!と跳ねるように反応してこちらを見た二匹。
次の瞬間、逃げ出し…『ズボッ!』
「「!?」」
という音共に二匹の姿が消えた。
どうやら先に設置していた自分達が仕掛けた穴に落ちたらしい。
何やってんだコイツ等……。
「だいじょうぶか~?」
と声を掛けつつ穴から出してやる。
穴から出してやったは良いが顔を真っ赤にしてだんまりを決め込んでる二匹。
これは見なかった事にして立ち去るのが吉だろうか?
「取り敢えず俺はもう行くわ。さっきのは見なかった事にしておくよ」
と言って回れ右。
この二匹は絶対トラブルメーカーだ!
だって自分達が仕掛けた罠に掛かるんだもん。
という訳で君子は危うきに近寄らず。
「ま、待ちなさいよこの馬鹿!」
「待って下さいバカ~」
あぁ…、危うきから寄ってくる……。
てか、なんで馬鹿呼ばわりされてるんだ?
「なんで御座いましょう?」
取り敢えず逃走をやめ回れ左。
「えっと、あり「あああああああああああああああ!?」」
なんか悲鳴が聞こえた。
うん。他にもあった罠に誰かが掛かったんだな。
他にもぎゃああ、うわあああ、なんじゃこりゃあとか聞こえる。
どんだけ掘ったんだこの二匹。
と、一軒の屋敷から何人かが周りを確認する様に出てきて俺らを発見。
「おい!てめーらの仕業か!?ああん!?」
と、凄んでくる。
うん。コレは不味い。
咄嗟に俺は二匹を両脇に抱えて猛ダッシュ。
当然追っ掛けてくる罠に嵌ったであろう皆さん。
総勢十数名。
「「待てやこらああ!!」」
「「舐めとんのかこらああ!!」」
「「死に晒せやこらあ!!!」」
マジかよ!?
てか、さっきの罠ってあの屋敷の連中狙った罠だったのか!!
と、取り敢えず全力で逃げねば!
「だああああぁぁぁぁっしゅ!」
ダッシュで細い道を逆戻りする。
後ろから、ああああああ、ぐわああああ、うぎゃあああとか聞こえて来るんだがホントどんだけ穴掘ったんだ!?
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落とし穴のお陰でなんとか逃げ切れました。
最初から穴掘らなきゃこんな事にはなってないんだけどね~…。
さて、二匹の猫を連れて取り敢えず飯屋へ。
ダッシュで逃げたから喉渇いたしお腹減った。
出された水を飲んで一息。
「さて、なんでこんな事をしたのか聞く前に」
『ゴンッゴンッ!!』
「はうっ!?」
「あうっ!?」
ゲンコツ落としておきました。
頭を押さえ涙目な猫二匹。
「んじゃ、まず俺は志牙。お前さん達は?」
敢えて真名で名乗る。
ま、知らなきゃ姓が志で名が牙としか思われん。
「荀彧よ」
「荀攸よ」
吐き出された言葉に絶句する。
荀彧に荀攸だと…!?
このお間抜け達があの!?
冗談でしょ?
冗談であって欲しい。
――はぁ……、事実なんだろうなぁ……。
俺に対して嘘つく意味ないし。
「うん。わかった。荀彧、荀攸。なんであんな事してた?」
あんな危なそうな連中の屋敷に罠を仕掛けるとか何考えてんだか…。
「あいつらは袁基って奴の手下よ」
「私達は袁基の所に嫁がされるのよ」
「あん?袁基だと!?」
出てきた名前に思わず怒気が漏れる。
俺の怒気に驚いたのか肩を窄める二匹。
「志牙!あ、あんたアイツの事知ってるの…?」
「知ってるも何も一年くらい前に幽州でぶっ飛ばした事がある」
「「は?」」
俺の発言に猫二匹が絶句してる。
四つの瞳が何言ってんのこいつ?って思ってるのを物語っている。
「袁基の所に嫁に出されるねぇ…。お前さん達はそれが嫌であんな事してた訳ね」
わからなくはない。
俺が女だったらあんなヤローに嫁がされたら堪ったもんじゃない。
「そうよ。あんな奴に嫁がされるなんて冗談じゃないわ!」
「御父様は荀家の為だとか言っているけど結局は自分の名と権力の為だもの」
森羅の憂いは荀家にも当て嵌ってたみたいだな。
「お前達の父親って私塾開いてる荀爽か?」
「「そうよ」」
「なるほどね」
森羅が荀爽の私塾を見ることもしなかった理由はこれだな。
始めからわかっていたか、予想してたんだろう。
「嫁ぐのが嫌だったらどっかに仕官しちまえば良いんじゃないのか?」
いずれは嫁がされるんだろうけど時間稼ぎにはなるはず。
その間に何があるかわからんしな。
「無理よ。御父様は朝廷との繋がりが厚いから下手な所に仕官しても潰されるだけだもの」
「今の私達に出来るのはせいぜい嫌がらせが精一杯の抵抗って事」
「なら袁逢や袁紹に仕えれば良いんじゃね?同じ袁家だし」
史実では荀彧は一度袁紹に仕官してるしな。
荀攸は何進の所だったなぁ。
「冀州袁家は伝手がなくて…身を隠すには丁度良いのだけれど」
「でも、私達は他に仕えたい御方がいるし…」
「ん?それは誰だ?」
間違いなく曹操の様な気がする。
「曹孟徳様と言う方よ」
うん。やっぱ曹操だったか。
「でも、曹操様は無位無冠。私達が押しかけたら御父様に潰されてしまう」
「なるほどねぇ…」
曹操の所へ行きたいけど父親が邪魔ってことね。
「なら、一度俺んトコくるか?」
と、聞いてみる。
俺の元でならなんとかなるだろうしな。
「は?なんでアンタなんかの所に行かなきゃなんないのよ?」
「さっきも言ったけど下手な所には行けないのよ」
「大丈夫。俺のオヤジ朱儁だし、俺自身は今冀州袁家に居候中。一時凌ぎにしかならないけどお前さん達には丁度いい条件だと思う」
オヤジには手を出せないだろうし、俺自身が冀州袁家に逗留中だ。
時間稼ぎにはピッタリのはず。
「「えっ!?」」
この二匹のユニゾン率たけえな。
「あんた、あの『朱儁』の子な訳!?」
「しかも冀州袁家に居候って…!」
驚いたように俺を見る二匹。
オヤジと冀州袁家スゲエ…。
二匹は数瞬顔を見合わせると決心した様に、
「「行くわ」」
と、ハモった。
「あいよ。俺は朱霊。字は文博。真名を志牙だ。よろしくな」
二匹は目を丸くし、次の瞬間
「「志牙って真名だったの!?」」
やっぱハモった。
こうして俺は一時的に白猫と黒猫の保護者兼、飼い主になりました。
結構やっつけ仕事だったのでかなり酷い駄文になりました。
次回に続きます。




