2話 LV6熊
この物語は、フィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません。
□□□□□ 2話「LV6熊」 □□□□□
盗賊を倒して、追い払った俺達は、一息ついた。
「メグ、疑問に思ったんだけど質問いい?」
「どうぞですー」
「殺しても生き返らせる事ができる生物とできない生物の違いって何?」
「それは、魂があるかないかですー。
魂がある生物は死んだら、死神には魂の姿が見えてますー」
「なるほど、それでウサギはすぐに死体がなくなって、
盗賊は死体が残ってたのか、死体がなくなるほど酷い死に方だと
どうなるんだろー?」
「やった事ないからわからないですー」
「まあ、そうだよな。メグのその能力自体がイレギュラーだからなー」
「むむ、何か気に入らない言い方ですー」
「ごめんごめん、悪気はなかったんだ。これからも頼むよ」
「ならいいですー」
「さあ、村へ行ってみよー」
「はいですー」
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□□ 村の雑貨屋 □□
雑貨屋を見つけたので入ってみる。
装備に靴を履いていなかった。
靴を探したい。
「靴はあるかなー」
「いらっしゃい、サンダルならあるよー」
雑貨屋のおばちゃんが声をかけてくる。
「じゃあ、それでいいか。いくら?」
「10銅貨になるよ」
「お金もってなかった」
「なんだよ。ひやかしかい」
「さっき倒した盗賊のナイフならあるけど、ぶつぶつ交換じゃダメ?」
「どれどれ50銅貨はするから、交換すると損するよ」
「じゃあ、ウサギの肉と皮があるんだけど」
「それならウサギの肉5個と皮5個で交換してやろう」
「おお、ありがとう。助かるよ」
レジに拾ったドロップアイテムを出したいと考えると、
脳裏に取り出すかの判定が出てきた。
『はい』を選択すると、ウサギの肉と皮をそれぞれ5個出す事ができた。
サンダルを自分の足の大きさに合いそうなものを探して履く。
「ぴったりだ。ありがとう」
「お買い上げありがとうございます。
ところでアンタ、盗賊を倒したって本当?」
「はい、この村に入る前に会った盗賊を倒しました」
「そうかい、ときどき盗賊が現れて悪さしてたんで助かったよ。
腕を見込んで頼みたいんだけど、最近、熊が現れて
村の食料を盗んで行くんだ。
退治してくれないかねえ? 20銅貨出すよ」
「んー、どうしようかな、お金ないから欲しいけど、
報酬が安くないですか?」
「すまないねー、うちは、これくらいしか出せないよ」
「わかりました。引き受けます」
「そうかい、ありがとう。出没する場所を描いて、地図を渡すよ」
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□□ 森の中 □□
雑貨屋のおばちゃんから貰った地図を頼りに
熊の出る場所まで来ていた。
森の中で蜂の巣がありそうな感じだ。
「はちみつくまさん」
思わず昔、好きだったゲームのセリフを言ってみる。
「本当に熊がくるですー」
メグが警戒して知らせてくれる。
俺は、魔剣アルトリアを持つ手にチカラが入る。
茂みから突然熊が現れ、立ち、熊の爪で襲いかかってくる。
ガオオォォッ!
LV6熊 HP 60/60
俺は、剣を縦に振ると、刃が伸び、熊は縦に真っ二つになった。
トゥルルトゥルー!
『レベルアップ LV3になりました』
『ドロップアイテム 熊の毛皮』
「あっレベル3になった。このレベルアップの音、
緊張感のある戦闘の余韻が台無しだな」
「シロー本人以外には、聞こえてないから気にしなければ良いのですー」
「そうなのか、熊の毛皮もゲットしたぞ」
「それは、なかなか高価なものですー。良かったですー」
俺達が喜んでいると、子熊が2匹、足元にジャレついてきた。
「もしかして、殺した熊の子供か。母熊だったんだな。
どうしよう、とりあえず雑貨屋のおばちゃんに引き渡すか」
「それがいいかもですー」
俺は子熊2匹をかかえ、村の雑貨屋へと帰る。
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□□ 村の雑貨屋 □□
「おばちゃん、もどったぞー」
「あら、早かったね。もう倒したのかい」
「まあ、倒したんだけど、子熊も2匹連れてきた」
俺は、わきに抱えてきた子熊を床に置く。
「あー、母熊を倒しちゃったのかい。仕方ないねー、
村でどうするか決めるよ。
しばらくは、うちで預かるから心配しなさんな」
「ありがとう。助かるよ」
俺は、熊を倒した報酬を貰った。
その日の宿も雑貨屋ですごし、
少しの間、子熊達と親交を深める事ができた。




