見習い職安に行く
昨日は久しぶりに泣いてしまいました。
修理が終われば無職になる。
もっと早く気付くべきでした。
破壊の後に再生あり、再生の後にリストラあり。
しかし泣いていても生活は成り立ちません。
僕は生活費が切れるまでに就職せねばならないのです。
そうしないと漏れなく職業盗賊が確定してしまいます。
国の庇護の元破壊活動をしてた暗殺者が犯罪者に転落・・・ガクガクブルブル想像しただけで震えが止まりません。
僕は震える体を引きずって職安に向かいました。
王国職業安定所通称職安、僕は今、受付窓口に失業した旨を申告し呼ばれるのを待っていた。
僕のような人間にとってこの瞬間程嫌な事はない。
「整理券番号六番の7号様八番窓口にお越し下さい。」
クッ、目立ってる、暗殺者なのに皆からガン見されてる・・・
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶのが暗殺者とは言え、皆見てるし、一寸笑ってるし・・・
僕は心を殺して窓口に向かった。
「え~7号さんですね、プッ、失礼、」
・・・死にたい
「ふ~失礼しました、え~今日は・・・7号さんまた失業ですか、」
「・・・はい。」
「失業の理由は何ですか?」
「城壁修理の左官の仕事だったんですけど予定日より早く工期完了しまして。」
「あ~成る程見習いとして季節労働者の枠で入ってますね。了解しました。では一端失業手当の申請をして貰いその後再就職セミナーを受講してください。」
「えっ!あの普通に仕事の斡旋して貰えないんですか?」
「ん~7号さんの場合普通に斡旋して失業されてますので、次に紹介する場合はセミナーの受講が必要になるんですよ。」
「はぁ・・・」
「まぁ7号さんは見習いでも元特殊公務員ですので失業手当も普通の人より多く出ます。ゆっくり自分の将来を考えて見ては以下がですか?」
「はぁ・・・」
「ではこちらの書類を書いてあちらのカウンターに提出してください。
「あの・・・」
「ではまた来月お会いしましょう。ハイっ次の方」
これで最低一ヶ月は無職になった。




