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見習いお灸を据えてみる


 王都宮殿内王弟殿下邸宅


「ミュンゼンのロベールとはまだ連絡が取れないのか!」

「殿下、落ち着いて下さい。

「そうです、ロベール達も決起の為に必死で動いているのでしょう。」

「さよう我々は正義の為に立ち上がるのです。何も恐れることはない。」

「誠に!」

「此度の義挙の前祝いです。祝杯を挙げましょう。」

「フム、良かろう。では誰か酒を持て。」

余が祝杯の準備を命じると共に酒が運ばれて来た。


「では、我等の大願成就に!」

「真の国王陛下に!」

「オオ乾杯!」

「「「乾杯」」」

そう言うと我々はイッキに飲みほした。


"ガシャン"

飲み始めてどれくらいたったか分からなくなった頃誰かがグラスを床に落とした。

まったくこれしきの酒でだらしない。

余がグラスを落とした者に注意をしようとした所、何故か部屋のランプがいきなり消えてしまった。

何なのだまったく、

「さっさと火を着けぬか!」

余の苛立ちを煽るかの様に顔に何かをかけられた。

無礼な!

余は顔に着いた液体を拭おうとして、それが血である事に気がついた。

「なっなんだ一体」

余が言葉を発する間に回りにいた筈の者共が悲鳴を挙げ始めた。

「ギャ~斬られた!手が~手が無い~」

「助けて、助けてくれ~」

「ヒィ~痛いヤメテ~」

何が、何が起こっているのだ、分からんどうしていいか分からないだっ誰か余を助けろ!


助けて!


しばらくすると辺りは静かになった。

どれくらい経ったのだ・・・余は恐ろしさのあまり助けも呼べずただその場に立ち尽くしていた。

その時、喉に何かが押し当てられた!

恐い恐いヤメテヤメテヨ、

体が勝手に震えカチカチと歯が鳴る音だけが聞こえる。

動けない分からないそんな時間がどれだけ続いただろう。

その時余の背後から声が聞こえた、

「王弟殿下おいたはいけません。」

・・・・・・

「次は在りませんよ。」

そう言うと其奴は余の首に押し付けていた刃物をそっと外し去って行った。


"ドンドン ドンドン"

「殿下!何事ですか?王弟殿下ここをお開け下さい。」

あれからどれぐらい経ったかよく分からないがドアが乱暴に叩かれ家来達が雪崩れ込んで来た。


"こっこれは"

家来が灯りを付けると部屋の中は辺り一面血の海とかしていた。

その中でただ一人王弟殿下のみがじっと立ち尽くしていた。






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