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キャラクターメイキング-5

「他には、質問ありますか?」


俺はそうGMゲームマスター達の顔を見渡しつつ問い掛ける。

質問があるGM が前に進み出てきて俺に質問をしてくるのに答えるという状況が10分程続き、全GM達からの質問が終わる。

個人情報に触れそうな質問も中にはあったが、適当に暈しつつ答えたので問題はないと思う。

そういった質問をしたGM は他の人に、締め上げられていたのを見ているので大丈夫だろう。


「それから、細かい質問はキャラクターを作ってゲームに突入したら答えるから、少し待っててくれるか?」


七瀬へと顔を向けてそう問い掛けると、七瀬も俺の言葉に納得したのか、頷き質問をこの場での質問を抑えてくれる様だ。

それに頷き、GMへと向き直ると


「キャラクター作成に進めて貰って構わないかな?」


最初に現れたGMに告げる。

その言葉に他のGM達は、ログアウトを行ったらしく次々とその姿を消していく。


数秒後、その場に残っていたのは俺と七瀬、そして最初に現れたGMの3人だった。

その事に、俺は首を傾げる。

事前に調べた限りでは、キャラクターメイキング(アバター作成)は、1人1人で行い質問がある場合は運営と逐次連絡を取れるAIが行うので人の介入はない筈。

それに、この場に七瀬がいる事もおかしな事態であろう。


「これは、こちらからのお願いなのですがお二方には最初にパーティーを組んで戴きたいのです。どうしても無理というのであればそれぞれに別スペースへと移し、通常通りキャラクターメイキングへと移行致しますが?・・・」


「いいえ、私には問題ありません」


即座に答えを返す七瀬。俺は?といえば別段彼女が嫌いな訳ではないので、GMへと首を振ることで問題ない事を表す。


目の前に等身大のウインドウが開く。

そのウインドウを見ると、3D表示された己の移し身が存在していた。


それを使いキャラクターの容姿変更が行えるが、ドロイドを選択する場合はそれを飛ばす事も出来る。

そう述べる理由だが、ドロイドに変更した容姿を反映させることが可能である為だ。


特に自身の容姿に不満がある訳ではないので、替えるとするなら、髪色と瞳の色位だろうか?


さしたる迷いもなくどちらも、色を銀色に指定。背丈はどうするか?と自問しウインドウを再び見ると、背丈に冠しては「±5㎝」という表記があるのに気が付く。

おそらく現実とアバターが解離し過ぎていると、動きの齟齬が生じる為の処置なのだろう。


種族をドロイドにして大型ボディーを取得した場合は、システム補正が受けられるので問題は生じないと事前の調べて解っている。


種族は変更するつもりはないので、ヒュームという表示をダブルクリックして決定する。

使用スキル(技能)は悩む必要はない。

元々、ハンターを選ぶ事にしていたから初期選択可能スキルに車両操作、車両戦闘を選ぶ。


キャラクター作成の最後にステータス決定となる。


STR:筋力値。多い程、重い装備が使える

VIT:耐久値。多い程、生命力が高い(被ダメージへが減少する)

MIN:精神値。多い程、混乱状況に強くなる

INT :知能値。多い程特、殊技能を覚えやすい

DEX :器用値。多い程、精密な操作がしやすくなる

AGI:敏捷値。多い程、素早い動きが可能になる。

LP:ライフポイント。これが無くなるとキャラクターは死亡となる

TP:スキルポイント。特殊技能を使用するのに必要



これらには、悩む必要性は無いので与えられている初期ボーナスポイントを使い均等に割り振りしてステータスをほぼ均一にする。

レベルアップでステータスが上昇するのは解っているので問題はない筈だ。

キャラクターネームは「ジン」にする。

由来は本名である「渡瀬迅わたせじん」だから、「ジン」にしただけ

一通り入力が終ったので、入力洩れが無いかを確認する為にウインドウを見て確認していく。

問題や入力洩れは無いので、ウインドウの最後に表示されている決定を押し入力を終える。


さて、七瀬はどうするか?と思い彼女がいるであろう場所へと首を向けると、彼女も既に終えていた様で、こちらに身体を向け微笑みながら立っていたのだった。

何を選択したのかには興味はあるが、ゲーム内で顔をまた合わせるのだし、それまでは楽しみに待っていても良いだろうと思い口を開く。


「待たせたかな?」

「ううん。全然待ってないよ?」


『打てば響く』とはこの事を言うのだろう。

軽い謝罪を述べると、即座に否定する言葉と共に笑みを向けてくる七瀬。


「お疲れ様でした。これより、お二方のゲームが始まります。良き旅と冒険を楽しんで下さい。転送を開始します!」


俺達のやり取りを待っていたかの様なタイミングでGMが声を出し、ゲーム開始を告げる。

どんな車両を獲られるのだろうか?そんな事を考えつつ、スタート地点へと俺達は転送されていった。



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