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入学

4月 、今日は入学式だ。

私は、最近、同じ夢ばかり見る。

周りを見るかぎり桜しかないところに、私がいる。

たくさんの桜が舞散る中で私は何をしているのだろう。

そしてそこは何処なのだろう。

全く知らないところのはずだ。

一面桜のその場所に記憶はない。行ったことのある場所なら覚えているはずだ。

あんなにきれいなところだったんだから


由紀(ゆき)、何ぼぉ〜としてるの」


瑠花(るか)、別に・・・ 何でもないよ。」



私、白宮(しろみや) 由紀(ゆき)は、

今日、夢桜木学園高校(ゆめおうぎがくえんこうこう)に入学した。


そして、さっき声をかけてきたのは、清水(しみず) 瑠花(るか)。小学校1年の時から同じクラスだった幼馴染だ。


不思議なことに9年間同じクラスだった。


流石に高校では違うだろうと思うのだが、そういえば自分のクラスを見に行っていない。


「今年も同じクラスだよ。A組」

見に行く前に瑠花が言った。


「これで、10年間同じクラスになるね。

もうここまでくると運命だね。」


「そんなわけないでしょ。たまたまだよ。これで今年も平穏な学校生活は無くなったわけか・・・」

でも、そうなると平穏な学校生活を私は送ったことがなかったことになる。

今年も瑠花に振り回されることになる。


「ひっど〜い。私のこと問題児扱いするつもり。」


「するつもりじゃなくて、しているの。

そんなことより、早く教室行こ」

もう瑠花のことは無視して行こう。

そうだ、それがいい。


「ちょっと、待ってよ。って、言うか由紀がぼぉ〜としていたからだよね。ちょっと聞いてる?」


「そんな大きい声で喋っていれば、聞こうと思はなくても聞こえる。」


「なら、何で止まってくれないの〜」


「面倒だから」


「え・・・・」

立ち止まり呆然とする瑠花


今のうちに早く教室行こう。



「あ・・・待ってよ〜」








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