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薄闇

作者: 月白 深夜
掲載日:2013/03/01

太陽の熱を呑みこみ

広げた両手いっぱいに闇を湛えた夜空の下

生温い薄闇の中

僕は立っていた


見上げた空の

黒々とした濃紺は

星さえ塗り潰してみせるのに

薄汚れた街灯と

曖昧な闇は

僕を取り囲み

僕の不安を忍び笑う


世界の輪郭がぼやけて

薄い紗を隔てた向こう

崩れた不安の鏡像を映し

いないものの気配が揺れる


いっそ真っ暗ならいいのに

伸ばした手の先すら見えない闇

純粋な闇のその先に

闇以外は存在しない

何も見えないその中で

不安はただ見えないことだけ


けれど地上の闇は薄く

ちらちらと光をちらつかせ

希望を餌に

僕の弱さを曝け出す

揺れる僕の影に嘲笑(わら)われて

僕は残酷な夜を歩く

なんとなく夜の帰り道に思ったことを書き連ねてみました。

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