プロローグ
初投稿作です。読んでいただけたら嬉しいです。
「おはよう、ひー君」
ひー君こと僕、山城日向は毎朝、幼馴染に起こされている。
このシュチュエーションは8割の男子が喜ぶことであろう。
しかし......この状況ではそうでもあるまい。
おっと失礼、今の状況を説明します。
舞台は、AM6時50分35秒...僕の部屋のベットの上。
幼馴染が僕に馬乗りになっている状態。(これがまたきつい)
そして、顔の近くで挨拶......どう?この状況。
‘緊急です。9割の男子が歓喜の声をあげています’
僕の脳内警報が鳴り響く。なにっ!警察は何しとるんじゃ!
「けーさつ?なに寝ぼけてるのひー君」
「とにかく、僕の上から降りてよ月見」
月見は、僕の幼馴染で天然度MAXである。ちなみに、フルネームは神代月見。
「分かった。ねぇ~ひー君」
「なんだい?月見」
月見の頼みはなるべく聞くようにはしているが...
「今日、泊まってもい~い?」
えっ?泊まるの?いくら幼馴染だからってそれは無いんじゃないか?
‘緊急です。9割の男子が暴動を起こしております’
男子A「おい!お前だけずりーんだよ!」
男子B「俺は...俺は、一人っ子なんだぞ!」
一人っ子がどうした!僕も一人っ子だぞ。脳内警報が鳴り止んだ。
ふう、疲れるなぁ脳内市民の相手は。
「聞いてるの~?じゃあ泊まってくね」
「何で勝手に決めるんだよ」
月見は、泣きそうな顔になった。しまった......ここで泣かれたら、後で魔女の制裁が...
「うっ..うっ..ひっく...」
「分かったから泣き止んで」
こっちから折れてやればすぐに泣き止む。これが、16年間の経験だ!
まあ、それはさておき....時計をチラッと横目で確認。
AM8:15
もう絶望的だ。学校へは、8時30分までに登校しなければならない。
「月見、学校遅れる!」
「ええっ!ひー君頭大丈夫?」
何を言ってるんだ、月見!学校は、8時30分からなんだぞ!
ちなみに、僕の家から自転車で30分・バスで15分(+徒歩5分)
いけるか....いや、もう無理だ!あきらめろ、僕。
「今日は、学校はおやすみでーす」
は?なんて言った今....I beg you pardon?
「なんで、もう一回言わないとダメなの?ひー君は、まだ若いでしょう」
おしとやか風に言われるとなんかイラッとくるのは僕特有の能力なのかな?ん?
‘緊急です。9割の内5割の男子が暴走しました’
男子A「もう、いい加減にしろ!」
男子B「お前なんか...お前なんか...」
続きは無いのかね?男子B君。
男子c「俺は、母子家庭なんだぞー」
もう幼馴染関係ないじゃん最後の奴、ただの個人情報じゃん。ちなみに僕は、
両親が海外に行っていて......このことは、いずれ話します。今は、省かせて。
脳内警報の警戒レベルを5に上げよう。ちなみに5は、普通の少し上。
「そういえば...お母さんが家においでって言ってたよ」
「何で?」
「なんか、ハアッ、ハアッって言いながら日向君も呼んで3人で....って
部屋の中から言ってたよ?」
オイオイオイ!朝から何やってるんですか、神代ママさん。
僕まだ健全な......
「なにがけんぜんなの?」
「なっ何でもないぞ」
ふう何とかごまかせた。なんか、重いな...それに暑い。
今は、夏に入る前の梅雨が続いている。が今日は、晴れ。
エアコンのリモコンどこだ?
「って、降りろ!」
「ふぇええええええええ」
なに素っ頓狂な声だしてるんだよ。魔女が来たらどうする...んだ...よ?
なんか後ろからものすごい殺気がするのですが、これも僕特有の能力なのでしょうか?
‘いいえ、違いマース。誰でも感じる恐怖デース’
誰だよ、この外国人占い師。っていうか資格とか要らないのか?
‘資格いりまセーン、私いつも適当デース’
それは、ダメじゃないの?あと、名前なんですか?
‘私のナマエは、ジョンデース’
会話終了。ここまでの頭の中での会話時間、約30秒。
「えっと、どちら様で...」
「泣かせんなっていったよな?ああん?」
やばいぞ、魔女の降臨だ!全勢力を挙げて退却せよ!
「ごちゃごちゃうるせぇ」
おもいっきり殴らなくてもよかろうに。全く、ぷんぷんだ。
「なんか言ったか?」
「いえ、何でもございません」
魔女...とは、月見の姉・神代花見である。
こんな感じで、毎日を過ごしていると命がいくつあっても足りないよ。
このとき、そう思った。
以上、山城日向17才(男)の感想でした。 (続く)
どうでしたか?作者はどんどん書いていくつもりです。
ぜひ、感想等お願いします。