ep6-4 土竜ってなに食べるんですか?
バン!
「うゎゎ!?」
ミオがうたた寝をしていた、チキを起こした。
「あのさ、大した働きもしてないくせに疲れましたって面で寝てんじゃないわよ。」
「そーだ、そーだ。」
チキは、マリンに
「お前が言うな。」
「2人に聞きたいことがあるんだ、土竜の好物って何?」
「決まってるよ、あれだろ。」
「あれだよね。」
…。2人は分かってるみたいだが。
「あれってなに?!」
ミオが僕が聞く前にチキに凄んだ。
「ミミズだよ。」
「ミミズ?野菜とかじゃなくて?」
「土竜は肉食だからね、野菜なんか食べないよ。特にアイツは野菜大っ嫌いだからね。」
僕は、ちょっと考えて、
「罠を作って、土竜を捕まえたら覚醒の実って分けてくれると思う?」
マリンが笑って、
「120%ないわね。」
ナルホド…。
そういう奴なら、下手に出てヨイショするしかないかな。
「ジル、ちょっと手伝って欲しいのだけど…。」
ジルが嫌そうな顔で、
「なにするんだ?」
「ミミズを大量に集めたい。」
ジルは天を仰いで、
「マジか…。」
僕とジルは、早速ミミズ採取を行った。
採取したミミズを空き地に置いて、その近くで土竜様が現れるのを待った。
「しかし、本当にあれ食うのかな?」
ジルが顔を引きつらせて言った。
チキがため息をついて、
「多分くるな。アイツはそういう奴。」
「そーだね、汚いうえに意地汚いからね。」
マリンがチキに同調した。
「でも、食べてる光景は見たくないですね、ご飯が食べられなくなりそう。」
サラはそういいながらすでに気分が悪そう。
なにやら、地面が揺れ始めた。
ただ、地面が激しく揺れるだけで、何も現れない。
山盛りのミミズの地面の下だけ、地盤が沈下し始めた。
それを見たミラ婆が、サラに指示を飛ばした。
「まずい、もっていかれる。サラ!ミミズの塊を浮かせるんだ。」
「はい!」
サラは、ちょっと嫌そうにミミズの塊を5m程浮かせた。
途端に、地面が波打ち始めた。
「ざまぁないね。意地汚く、かすめ取ろうとするからそういう目に合うんだ。暫く慌ててな。」
「全く同意だ。同じ精霊獣として情けない。」
チキは吐き捨てる様に言った。
地面から手みたいな物が出てきたが、地面をペタペタ触って、ミミズを探しているみたいだ。
次は空中を探したみたいだが空を切って、手の感じで絶望している感じがわかる。
今度は、鼻が出て来てくんくんしている。
場所と、距離を特定したみたいだ。
次の瞬間、土竜の全身が地上に出た。




