ep6-2 酔っ払いってしつこくないですか?
「街といえば、街だけどね。」
みんなが僕を睨んでいる。
ジルがちょっと困りながら、
「ほとんど、泥に埋まってるのか、そう見えるだけなのか、行ってみないとわからないな。」
遠くから見たら塔らしき物が複数見えたので、街かと思ったが近づいてみると、塔しかみえない…屋根が一部みえるかなくらい。
街に入ると、状況が一変した。
街の外からは街の中が泥で埋まってる様に見えるが、中は普通に人々が暮らしていた。
「何か、事情があるのかな?」
僕とジルは情報収集の為に酒場に入った。
酒場では、酔いつぶれた年寄がくだを巻いていた。
「おいっ!オレを、誰だと思ってるんだ!」
ジルが絡まれてる。
「うぃ?あはははは。誰だろうね。」
「おい、ジル。流石にあれは話できないんじゃないか?」
「そうだな。帰るか。」
なんだか、嫌な予感が。
酔いつぶれた年寄が僕の袖を掴んでる。
「すまんがお願いがある…。ぐう。ぐう。」
「は?おい!」
こ、こいつ、相談しながら寝るなんてどういう了見だ。
酒場の店主に酔いつぶれた年寄の住まいを聞いて、送り届けることにした。
年寄の住まいは、町外れにあったが家自体は大きくて、立派なものだったが敷地内は意味のわからないものが沢山おいてあった。
年寄を布団に寝かせると僕等は、その場を去ろうとしたが、
「おい、待ってくれ。」
僕は露骨に嫌な顔をして、
「なんですか?」
というと、年寄が、
「あれじゃ!あれを見て欲しいんじゃ!」
年寄が指差す方向には長い管のようなものが横たわっている。
なんか、絵コンテと似てるな。
「あれ何ですか?」
「遺跡から発掘したんだが…なんだかよくわからんのだ。」
なるほどね、見てみるしかないかな。
「みんな、馬鹿にしおって!またゴミを掘り出したとかいいよる…悔しくて、また飲み過ぎる…その繰り返しじゃ。」
ああ、それで酒場でくだを巻いていたのか。
「じゃ、ちょっと見せて頂きます。」
全長は20m程で周囲は金属だけど、材質は分からない。
ネジが1箇所あるな、外したいけどドライバーなんてあるかな?
「あ、あの。ネジを回す、工具とかってありますか?」
「ん?ネジ?そんなものあったか?どれどれ。」
「これってネジなのか?」
「僕が知る限りでは。」
年寄は、頭を抱えて、
「では、作るしかないな。どうすればいい?」
「この十字に合う、金属の工具があればいいと思います。」
年寄はニコッと笑い、
「そんなら、5分で作れる。」
言葉通り、即席のドライバーが出来上がった。
出来上がったドライバーでネジを開けると、説明書らしき物が出て来て、それによると、覚醒の実を与えると、システムが起動し動き出すらしい…いきなりハイテク機器登場だな。
でも、覚醒の実ってなに?




