ep6-1 土波ってなんですか?
僕達は、海から陸地へ行くのとばかり思っていたが、馬車には波の様なものが当たっていた。
「これは一体?」
ミラ婆が馬車から顔を出して、確認するとつまらなそうに、
「知らんのか?」
「は、はい。」
「これは、土波というものだ。波の様に流れてるだけじゃ。」
あまり、気にする必要はなさそうだ。
まずは、街を探したほうが良さそうだ。
「おい、コースケ。例のものが来たぞ。」
僕はいつものお決まりの紙をジルから受け取った。
『新しい乗り物を探せ。
ノームを封印しろ。
地下の扉を開け。』
ふ〜ん。今回は3つか、増えやがったな。
横から、ミオが覗き込んできた。
「あ、新しい乗り物!ば、馬車のよりすごいヤツってこと?!」
「ま、新しい馬車かも、しれないがな。」
「なになに?何を騒いでるの?」
また、面倒なやつが首を突っ込んできた。
「うぇ、ノームってことはあいつか。」
「ああ、あいつだ。」
「え!マリンとチキの知り合い?」
ミオが興味津々でマリンとチキに聞いてきた。
「ま、八大精霊はみんな基本知り合いなんだけど、アイツ、汚いんだよね。いつも泥だらけで。」
そういう意味か。
「あと、昼間は絶対に地上に出ないから会うのは難しいかな。」
と、チキが教えてくれた。
ジルが、指を差して、
「この地下の扉って…」
「たぶん、ウンディーネに貰ったこの鍵で開けるんだろうけど…。」
ジルは頷いて、
「地下世界に突入ってことだな。」
ミオがニコニコして、
「なんか、地下世界なんてわくわくするね。」
ジルは、ミオを横目でみて、
「おまえは、能天気でいいよ。」
といってジルは、馬の方に行き馬車を走らせる準備に入った。
ミラ婆はその紙を見て、
「これは、多分この順番でやっていくということだね。」
「僕もそう思います。」
「乗り物ってアテはあるのかい?」
僕は首を横に振って、
「いや、全く。」
ミラ婆は、ため息をついて、
「ったく。頼りにならないね。」
日記には、絵コンテしか書いてないからな。
下手くそなのによく書いたよな。
なんなんだろ、あの細長い乗り物は?
「まずは手掛かりを探しに周辺の街で情報収集しないといけませんね。ジル、何か周辺に見えないか?」
「ちょっと遠くに街らしきモノが見える…、取り敢えずそれ目指すぞ。」
「よろしく頼む。」
ミラ婆に、
「取り敢えずいってみましょう」
と、言ってみた。
「全く。あいかわらず、行き当たりばったりだね。」




