ep11-6 きっと会える
ミオ達は、時の魔法により時空の狭間を漂っていた。
ミラ婆によると、この領域はひどく不安定でちょっとしたことで、別の世界に引っばられてしまうので強い信念を持つことが必要不可欠とのことだ。
サラは思い詰めたように
「ミラ様、私能無しなんでしょうか?大事なはずの方をどんどん忘れてしまいます。」
ミラ婆は頸を振って、
「適正と関連性だね。あなたは優秀だが万能じゃない、時の魔法の適正がないのと、コースケとの関連性が薄いのさ、誰かを介して関わることが多かったんじゃないかい?あと、覚えてる方がおかしいからね、ワハハハ!」
ジルの様子がさっきからおかしい、顔面蒼白になって、震えだした。
ミラ婆が、ジルを観察し
「不味いね、こいつ殆別の世界に行っちゃってるよ。根性で残ってるけど行きな。」
ミラ婆はジルの足を蹴飛ばすとジルは消えてしまった。
声だけがあとからやってきた。
「ババア!次あったら絶対殺す!」
「はいはい。やれるもんならやってみな。」
サラは、ミラ婆をじっと見ていた。
その様にちょっと苦しかったのか、ミラ婆は、
「なんだい、兄貴がいなくなって寂しいのかい?」
「そうではないんですけど、なんでかな?と思って…。」
ミラ婆は、サラの肩に手を置いて、
「いいかい?人には宿命があってその時はその宿命を果たさないといけないんだよ。」
ミオが突然指差し、大声で叫んだ。
「見えた!コースケだ!居たんだよ、やっぱり生きていてくれたんだ…良かった。」
コースケがいる空間に移動しようとした時、凄い衝撃で、跳ね返された。
「え?こんなに近くにいるのに会えないの?」
コースケは、誰もいないのに誰かと話しているみたい…。そういえば、私達の世界に来るきっかけになったのは、誰かから誘われて外に出たら…、そうか、出たらだめなんだ。
「止めないと、お願い!わたしをコースケの所へ飛ばして!」
ミラ婆は腕組みをして、悩んでいる。
「よし!サラ、お前は元の世界に戻れ!精霊獣はミオとともに行け!これから時の精霊魔法でミオを飛ばす。」
「サラは、そんな私も一緒に…。」
サラの言葉も聞かず、ミラ婆はサラを遥か遠くまで飛ばした。
「この術だけは命を張らんといかんのだよ。すまんなサラ。」
ミオが、慌ててミラ婆に詰め寄り、
「そ、そんな。私だってミラ婆を犠牲にしたくない。」
「いいか、ミオ!私は犠牲じゃない。お前たちに色々やって貰ったからね。これは御礼だ、私が出来るのはきっかけだけだけど幸せになるんだよ。」
ミラ婆は涙声でミオに話した。
ミオはミラ婆に抱きついて、
「ミラ婆ありがとう。」
ミラ婆は、ミオをコースケの家の玄関前に飛ばした。
ミオはコースケの前に出現し、
「コースケ!そこ絶対に動いちゃダメ!」
突然現れたミオに驚いてコースケは立ち止まり、 ミオはコースケに抱きついて、大泣きした。
「会えたよ!!本当に会えたよ。ありがとう、みんな。」




