ep10-8 闇の空間の正体
男の正体はコースケだった。
ミナは、コースケを見るなり掴みかかった。
『貴様!なぜこんなところにミオを誘った、返答次第では今すぐ首をねじ切る!』
コースケは、苦笑いで、
「僕は、ミオに嘘や隠し事ばかりしてきた。あまり返すこともできないし、最後に一緒に故郷の風景でも見れれば、一緒に帰った気分になれるかなって思ってたらこんなところに出ただけですよ。」
ミナは、地面にコースケを叩きつけ背を向けた。
「コースケ!ミオはコースケと一緒にいちゃだめなの?コースケが消えるなら私も消える!」
コースケは、それを聞いた瞬間、
「ダメだ!それは絶対ダメだ。君には君の幸せがきっとある…僕のことはもういいんだ。」
ミオは地面に向きながら涙を流して頸を振り続けた。
ミナがゆっくりとコースケの方に歩いてきて、髪の毛を鷲掴みにした。
『少年!わかってないようだな。ここに来る覚悟を。ここはな、簡単に来ていい場所じゃないんだ、命を張ってきているんだ!お前の甘っちょろい願望を叶える場所じゃない…ミオの覚悟分かってくれよ。』
ミナの声は最初こそは威勢がよかったが最後の方は涙声になっていた。
「時の精霊いや前精霊王。あなたはひょっとして…。」
ミナは真顔で僕の口を塞ぎ、
『それを言ったらこの場でお前の頭を砕いて全てを終わりにする。』
僕は、黙って頷いた。
僕は、ミオの肩を触って
「済まなかった。また泣かせて僕はダメなやつだ。まだ最善の方法は思いつかないが一番いい方法を考えよう。」
ミオは黙って頷いてくれた。
「あの〜、ここってどうやって抜けるんですか?」
ミナは大きくため息をついて、…こいつ等といるとため息が多くなっていかん。
『光のオーラは使えるか?』
コースケは頭を掻きながら、
「すみません。僕、闇と呪しか使えないんです。」
ムカ#
バキ。
『仕方ない、ミオ。こいつを抱き抱えて光のオーラに包め。』
ミオは真っ赤な顔になって、
「え〜、そんな。」
『あ?私が抱きかかえていいのか?』
ミオはムッと顔をして、
「それは嫌!」
『じゃ!さっさとやれ。』
ミオは僕をジッと見つめて僕に抱きついて、
「じゃ行くよ。」
僕達は光に包まれてた。
ミオはミナと手を繋ぎ、上空に上昇し沼に突入し、
直ぐに沼を抜けた。
そこには、右往左往しているカマがいた。
「あ、皆さん無事で良かった。でも、入口が閉まりかけてます。」
『いかん!急ぐぞ!』
ミナは急加速しつ、次元の歪みに向かった。




