ep10-7 渦の異次元
『いたいた。』
ミナは、ミオが砂地のところで気絶しているところを発見した。
ミナは辺りを見回し、
『なにも起こらなければいいが…。』
ミオを担ぎ上げて、宙に浮き、元来た空間のひずみの穴に向かおうとした時砂地の向こうに沼みたいなものが見えた。
『底なしか…あそこからまた別の次元に行くな…まさかそんなところには嵌まらないだろう。』
しきし、沼のなかから手がみえて、近くにはカマの翼が見えた。
『…見なかったことにしよう。さぁ行こう。』
コースケ達はジワジワ沈んでいく…。
空間のひずみの近く迄来たところで、ミオが目を覚ました。
「え?ここは?」
『戻るぞ、こんなとこに長居したら帰れなくなる。』
コースケが、完全に沼に飲み込まれようとした瞬間に精霊の指輪が光って共鳴した。
『チッ。つまらん機能がついてる。』
ミナが思わず舌打ちした。
「あ、アレ、コースケだよ!行く!」
ミオがジタバタし始めたから、仕方なくミナは底なし沼の近くまでいくことにした。
『いいか、暴れるとお前まで落ちるぞ。大人しくしてろ。』
底なし沼の真上まで来たが、コースケの姿はなく、ただ、棒切れのようなものが沼の中心に向かって流れていた。
ミナはため息をついて、
『手が汚れるのは嫌だが仕方ない。』
ミナはその流れていた棒切れを空中まで浮かび上がらせ掴んだ。
その棒切れは、棒切れではなくカマのシッポだった。
カマは目を回していて、意識はないようだった。
ミナは、カマの姿を一瞥すると、砂地に投げ捨てた。
『全く、主人を掴んでないとは役立たずの精獣だな。』
「え?投げ捨てなくても…。」
沼は、水面が落ち着き何もなかったような状態になっていた。
ミオがミナをチラッと見ると、
『いくの?』
「もちろん!そのために来たんだから。」
自信満々のミオの目をみると、流石に無理矢理引き返す気になれず、渋々行くことにした。
『光のオーラは纏えるな?』
「こうかな?」
ミオは言われるがまま、やると全身が光に包まれ眩く光りだした。
『上等だ。』
ミナも同じ様に光のオーラに包まれると手を繋いだ状態で、頭から底なし沼に突入した。
沼状態は、10mくらい続いたが、その先は夜のように暗かったが、上空には星の様なものが見えている、時折流れ星のようなものが流れるから空なのかもしれない。
「なにここ?なんか綺麗だね?」
『確かに、我等の世界とは違う空の様だ。星が流れるのは初めて見たな。それに星がよく見える。』
男がこちらに向かって歩いてきた。
「僕がこどもの頃、育った場所の夜空はこうだった。」




