ep10-5 封印〜召喚そして…
ミオは、その後何も言わずに封印の儀式を行ってくれたが、なかなかうまくいかず10回目でようやく封印することが出来た。
これで、全精霊が封印出来た。
少しすれば、時の精霊が出現するはずだ。
そうすれば、何もかもが終わる。
これで良かったんだ、きっと。
地上では、ジル達が、
「空の雰囲気がおかしい…、封印できたかな。」
サラがポツリと呟いた。
「全部封印するとなにが起こるの?」
ジルも頸を振り、
「さあ?」
そういえば、コースケが消えることしか聞いてなかったな…ジルは動揺し過ぎて細かい話きいてなかったことに後悔していた。
一方、光の精霊の封印の祠では、
「そろそろ、お呼びみたいなのでいくかな。」
「ミナ様どちらへ?」
「呼ばれているみたいだ…。今はなお前と同じ八大精霊なんだよ。」
光の精霊の精霊は耳を疑った。
「え、え?」
「時の精霊…。精霊達が封印される時のみ具現化する最後の精霊だ。」
ミナは地上にでると、
「久々だな。地上の空気を味わうのは。」
ミナは10m程浮き上がると、消えた。
天界では、黒龍とユニコーンに異変が発生していた。
「どうした黒龍。」
「だ、ダメだ。身体が乗っ取られる。」
黒龍は正気を失い、突然ミオを咥えて飛んで行ってしまった。
「え?女は乗せないって豪語してたのに…あ、乗せてないか咥えてたな。」
ユニコーンも狂ったようにあっちこっちにぶつかりながら飛んで行ってしまった。
困ったな、誰も居なくなった…?
「君が居たね、カマ君だっけ?」
『カマでいい。俺がお前乘せて探してやる。』
僕はカマに乗って、天界からゆっくり降下していった。
『な、なんだありゃ。光が渦巻いて雲を飲み込んでる。』
「多分あれだね。」
カマは明らかにどうようして一瞬僕は振り落とされそうになってしまった。
「え〜、マジかよ〜。あそこだって凄い風だよ、絶対きりもみになって落ちるよ。」
渦巻の中心には、時の精霊とミオと黒龍とユニコーンがいた。
ミオは時の精霊の足元で泣いていた。
『悪かったと言っているではないか!いつまでそうやってないておるのだ。そなたらしくないぞ。』
ミオは頸を振って、
「違うんです。コースケが死んでるから消えないといけないって言うんです。」
『で?』
「で?」
時の精霊は呆れて、
『オウム返ししてどうする?おまえはどうしたい?』
「私は別れたくない。一緒にいたいずっと。」
『ばかばかしい。いればいい、何を泣いているかさっぱりだ。』
ミオはキョトンとして、時の精霊を見上げた。




