ep10-3 時の精霊の力
ミオが僕を締め上げている。
ま、僕が、わるいんだけどね。
「これで何回目?隠し事は無しって言ったじゃない!」
「ご、御免。言わなくても問題ないながれかな?と思って。」
『時の精霊なんか呼び出してなにする気だ。歴史でも変えたいのか?!』
僕は、浮上都市ニホンを指し、
「あれを消し去ります。」
『時の精霊にそんな力はない、辞めろ。誰に騙されたのか知らんがそんなことは不可能だ。』
「いえ、あれこそあそこにあってはいけないものです。」
風の精霊は僕を睨んで、髪の毛を掴み僕の顔に顔を近づけて、
『貴様何を知ってる!全て吐け。』
ミオから見た角度が微妙だったみたいでミオが慌てて2人の間に割って入ってきた。
「ダメだよ!何してるの?二人とも!」
風の精霊は首を傾げ理由のわからんと表情をして、
『お前の言ってる事を証明できるまでは、協力できんな。』
僕は頷いて、
「じゃ、行くしかありませんね。浮上都市ニホンへ。」
『な、あそこへ行く気か?』
風の精霊が初めて動揺をみせた。
「あ〜、怖いんだね。」
ミオが、見透かす様に言ったので激昂し、
『怖いわけあるか!』
風の精霊は、門を出て黒龍とユニコーンを睨みつけ、
『今度は逃げるんじゃねぇぞ!』
黒龍が鋭い眼光で反論した。
「笑止、生まれてこれまで一度たりとも逃げたことなどない。」
風の精霊は、黒龍の角をつかみ、
『笑わせんなよ、前精霊王が亡くなった時お前はどこに居た?お前の役目は盾だろうが。身滅びても主を守るんじゃなかったか?』
「あれは…闇精霊様の命令で行くしかなかっただけだ。」
風の精霊の目の奥にはうっすらと涙が、
『言い訳なんか聞きたくない、お前等は何が大事なんだ命令か、命令のためだったら自分より大事な人を見捨てるのか?!』
「済まなかった、我の失言だ。確かにあの戦いで共に死すべきは我だったはずだ」
風の精霊の矛先は次はユニコーンに向き、
『テメエはもっと最悪だな。なんせ敵前逃亡だったからな。今度逃げたら食っちまうからな覚悟しとけ。』
ユニコーンは、ただ震えるだけだった。
前回の戦いって何があったんだろう、ユニコーンが敵前逃亡なんて考えられないけどな。
「黒龍、ユニコーン、お願いがあるんだ。浮上都市まで行けるか?」
…。
「私が前を飛ぼう。万が一、攻撃された場合に備える。あと、あれに追いつける保証はないぞ。」
ミオが首を傾げ、
「アレって浮かんでるだけじゃないの?」
「通常速度の場合は、追いつけると思うけど…時折凄いスピードを出すらしいから…動いてないように見えて高速で動いている場合もある。」
…。
『そもそも、そこに存在してるのかアレは?』




