ep10-2 精霊王なんか大嫌い!だ
「精霊様、精霊様、門を開けて欲しいという奴らが来ています。」
風の精霊は、1睨みして、
『カマ!お前はなんだ。門番だろ、門番だったら追い返せよ、いちいち俺に取り次ぐんじゃない。』
「で、でも。俺を捕まえたんですよそいつ。一発て。精霊様みたいに。」
風の精霊は面倒くさそうに。
「大神官のじじいでも来たのか?」
風の精霊は重い腰を上げ、門に向かった。
『違うな。大神官じゃない…のにカマを素手で捕まえる?は?あの顔…ミナ様?!いやちょっと幼いな。誰だ。』
風の精霊はコースケとミオを見て舌打ちをしながら
門を開けた。
『チッ。何か用なのか。ここには俺しかいないぞ。』
「あなたを封印に来ました。」
風の精霊は、ニヤリと笑って
『なるほど、ユニコーンと黒龍がいるということは、精霊王なのかあんたらは!俺は精霊王なんて大嫌いだ!帰ってくれ。』
ミオが大嫌いというワードが気に入らなかった様だ。
「大嫌いってなんで?私あなたに何もしてないし、初対面だよ。なんで大嫌いなの?教えて。」
風の精霊は、面倒くさそうに、
『うるせぇな、大嫌いは大嫌いだ。』
風の精霊が立ち去ろうとすると、ミオが風の精霊の首根っこを掴んだ。
『お、お前、風がつかめるのか?驚いた、俺の体に触れた奴は2人目だ。でも認めねぇ。大嫌いだ。』
ちょっと気になることがある、僕のことは目を見て睨むのに、ミオの目を見ようとしない。
ミオを呼んで耳打ちして、風の精霊の目を見るように言った。
ミオが風の精霊の目を見ようとすると、目を逸らした。
ミオがニヤリと笑って、高速で風の精霊を回り始めた…術ではあるが、こういう用途があるとはね。
風の精霊は膝をつき、
『わかった。話だけは聞いてやる。』
「それは、そうとなぜミオの顔が見れないのですか?」
ミオがニヤと笑って
「照れてるのかな?」
『ふざけるな、私は精霊だし、性別は女だ。お前なんかに興味はない!ただ似すぎている、あの方に。』
コイツもか。
「…ミナ様か?」
『なぜそれを…。』
ミオが笑いながら、
「光の精霊がさ、おいおい泣きながら説明してくれたよ。」
『チッ、ライトの馬鹿が。』
『申し訳ないが、もう関わり合いは御免だ、あの戦いで、仲間がほとんど死んで俺がいなくなれば風は死ぬ…この世から風を無くすわけに行かない。さ、帰ってくれ。』
「ま、待って…。今回は外敵との戦いじゃない、時の精霊の召喚というか出現が目的なんだ。」




