ep9-7 去りし過去
「ライト!ライト!起きて。」
最近、光の精霊となったライトの前には、精霊王最有力候補といわれているミナが仁王立ちしていた。
最有力候補であるが、職務とは言え、まだ10才の少女を精霊王という苦難の道に誘っていいのかなやんでいた。
「どうしました、ミナ様。」
「約束でしょ、光の魔術教えるって。」
ライトは頷いて、言われた魔術の手ほどきをした。
数年立ち、ミナがライトの前に走ってきた。
「ね。ライトみてみて。私、精霊王になったのよ。貴方は私の臣下よ。」
「いえいえ、私は貴方が生まれた時から臣下です。」
ミナは笑って、
「これからも尽くすのですよ。」
精霊王になった後、各地の精霊に挨拶行脚をした時も同行しミナ様を守った。
精霊王を嫌う精霊もいたりするので、ミナ様に暴言や暴力を振るうもいた。
そういう場合は、
「おい、坊主ミナ様になんと言った?!テメエの口引き裂いて俺が食ってやるぞ。」
バキ!
「すみません。躾がなってなくて。」
という感じで俺はみんなの前でミナ様にボコられていた。
でも、その時間が、本当に楽しかった。
その精霊王の行脚が終わった頃、忌々しいことが引き続き起きた。
「ライト、この人も精霊王になりますのて、忠誠を誓いなさい。」
俺は、泣きながら拒否した。
俺だって分かっていたし、知っていた。
精霊王は2人いて2人は愛し合うと。
でも、実際に目の前に現れると許せなかった。
ミナ様にどんなに殴られても拒否した。
そして、あの耐えられない日を迎えることになった。
世界は異世界から来訪した魔に支配されようとしていた。
ミナ様はそれを一掃する為自分が犠牲になるといって聞かなかった。
俺が一番反対したし、八大精霊はみんな反対した。
八大精霊はミナ様に1人1人呼び出され、説得された。
俺も呼び出され、ミナ様の所に行った。
俺がミナ様の所に行くと、ミナ様は遠い目をして、
「あなたには、楽しい思い出しかないですね。本当に良く支えてくれました。」
俺は泣きながら、
「世界なんてどうでもいい。ミナ様を俺が八大精霊が守る、そのための八大精霊だろ。」
ミナ様は俺の頬を撫でながら、
「それはだめ。八大精霊はこの地を収めなさい、貴方と闇は力が強すぎるから地下から収めるのですよ。これが私の使命なの後悔はないわ…もし私が死んでその後私の娘があなたの元に来たら助けてあげてね。」
俺は、そこで泣き崩れミナ様の願いに応じるしかなかった。




