ep9-6 封印そして再会
「俺達は地上にいるしかないということか。」
ジルは、若干苛つきを見せながら言った。
僕とミオは、封印の準備をしていた。
『では、シロあとは頼むぞ。』
「はっ。」
ユニコーンは深々と頭を下げた。
マリンとチキは笑いを我慢していた。
って…、くくくっ。シロって、犬じゃん!
僕とミオは背中合わせになり、祈りを捧げようとした時、
『いかん、忘れてた。成り果ての奴等が暴れ出すかも知れない…どうしたものか。』
ミア婆が前に出て来て、
「我等がなんとかする安心せぇ!」
『エルフ…あの時の小生意気なエルフか。いきてるとはな。…任せた。』
「それでは、封印を開始します。」
と、僕は言って祈りを捧げた。
光の精霊は静かに封印するかに見えたその時に白い影が一緒に封印の祠に入り封印された。
「あなたは、ミナ様?!」
『黙りなさい、まだあの子に聞こえる可能性があるわ。』
「は、はい。」
僕達は封印を終え、アームの所に戻ろうとしていたがミオだけが封印の祠をじっと見つめていた。
「どうしたミオ。」
「なんか、封印中に誰かが封印に入って行ったような気がするんだよ。」
「え?誰?」
「白い影で、銀髪の細い女性だった気がする。」
「結構具体的にわかるんだな、僕は全く気が付かなかったよ。」
ミオが頸を振り、
「ただ、誰だろうと思っただけだよ。」
「そう言えば、ミオも銀髪が混じってるんだね。」
「え?白髪じゃないよね?」
僕は笑いながら、
「違うと思うよ」
と言った。
僕等は、アームに戻ることにした。
『ふぅ。行ったか。封印を解除されたら不味かった。』
「感が鋭いんですかね。」
バキ。
『お前が鈍いんだ。それでも、八大精霊か。』
「いたた。久しぶりでうれしいです。」
ミナは、ちょっと引き気味に、
『あの子はバレるわけには行かないが、せめて親らしいことを少しはしないとな。』
「でも、精霊王としては相当強いですよ。」
『そうではない。あの子のパートナーが問題だ。
あれはこの世のものではない、どう転ぶかが見えない。』
「う〜ん。今のところは変な感じはないですけどね。」
『お前は感が鈍いからな。』
僕等は、アームに無事着く事が出来た。
恐らくこの後、光の精霊が封印されたことで地下に入れなくなり地上に浮上するはずだ。
アームに着くと、サラに呼び止められ話があるということなので話しを聞くことにした。
「話ってなんだろう?」
「イッポンから帰ってから、兄がおかしいです、いいつもあなたの名前を呼んでうなされてます、何かあったんですか?」
あいつ、意外と神経細いんだな。
「いや、特に無いと思うけど…。」
「私達はいいんです。本当によくしてもらったので…、でもミオさんを不幸にしたら許しません。」
怖。ま、そうだよな。
「うん。肝に命じておくよ。」




