ep9-2 光の街
僕達はまず、人が居そうな街を探す事にした。
アームに聞いたところ、近いエリアに生物反応があるということなので、周囲を見渡しながら行くことにしたが、
少し進んだところでジルが、
「これって不味くないか、どこを歩いて全くわからないぞ。」
確かに、これではアームの所に戻ることも厳しくなりそうだ。
一旦戻ってアームに相談することにした。
アームに相談したが何が問題なのか理解出来ない様子だった。
ジルは苛立って、大声で怒鳴った。
「だから、位置がわからないんだよ。周りに何も無いし、目印もないから。ちょっと離れるだけで、ここの場所もわからなくなるよ。」
…。
『自分の位置ではなく、目標物の位置がわからないという話でしょうか?』
「ちがうよ!」
う〜ん、感覚の違いなんか?
サラがアームに、
「アームは自分の位置はわかるの?」
『わかる必要がありません、目標物はセンサー及び過去のデータベースに依って探知します。』
サラが頷いて、
「アームと私達では感覚が違うみたい、アームにとっては私達みたいに自分の位置は必要ないのよ。」
サラは続けて、アームにお願いした。
「アーム、私達は、相対位置もしくは絶対位置がないと不安で移動できないの、どうにかならない?」
何やら時計みたいな物が出てきた。
『これで私とあなた達の絶対位置、及び相対位置の把握ができますが部品不足で1つしか用意出来ませんでした。申し訳ありません。』
いや、これって地下でGPS的なことが出来るって、
アームの技術力ってやばいな。
ジルが時計をまじまじと見て、
「なにこれ?わかるのか?」
と僕に聞いたので軽く頷いた。
僕達は気を取り直して、出発することにした。
東の方向になにかあるようだ。
1kmも行かない所に建物らしきものが点在していた。
しかし、違和感が酷い。
これを建物と言っていいのか?
「壁らしきものがない建物だな。」
ジルが見た通りに言った。
実際に触ってみると、壁にはなっているみたいだ。
「ただ、外から丸見えだな…見えている様にしているだけかな?」
ガサ、ガサ。
何か来る、隠れないと。
現れたのは、鹿?山羊?みたいなものが辺りを見回っているみたいだ。
暫くすると丸見えだった壁に色がつき始め、ふつうの壁になった。
「見回りのために透けて見えてたのかな?」
街の人?が家に戻ってきた様だ。
「みんな、鹿みたいなツノが生えてたな。」
と、ジルが言うと僕は頷いた。




