ep9-1 光の国とは。
隣国「光の国ってどんなとこだろうね?」
ミオが興味津々で話し始めた。
「黒龍か土竜だったらなんか知ってるかな?」
土竜は頸を振り、
「俺はあそこは眩し過ぎて近寄れない。」
黒龍も頷き、
「俺も同じだし、あそこの精獣と相性が悪いからちょっとな。」
「精獣ってなに?」
「いわゆる、ユニコーンだ。しかも金色の。」
ミオがグイと身を乗り出して、
「金色のユニコーン!凄い!!見てみたい。ね、ね、乘せてくれたりするかな?」
黒龍はミオに圧倒されながら、
「気が合えば、乘せてくれるかもしれんな…たぶん。」
と言った。
「光の国に入れば儂らも、外へ行けるんだろ、闇の国の分も働かねばなサラ!」
「は、はい。」
元気だな。ミラ婆は。
でも、黒龍と土竜は今回は出れなそうだな。
「アーム、光の国は黒龍と土竜以外は出ても大丈夫なの?」
『光の国は制限はありません、黒龍も土竜もがんばればなんとかなります。』
ミオは、細目でチラッと土竜と黒龍を見た。
土竜が慌てて、
「こ、コイツ鬼畜か?!ホントムリなんだって!」
黒龍は頸を振り、
「やせ我慢したところで、大した役には立たん。今回はここにいる。」
土竜と黒龍は動く気はなさそうだ。
「カメさんは大丈夫なの?」
「カメさん?玄武なんだがな。」
ミオがちょっと悩んで、
「硬いね、玄さんにしよう、決まり!」
玄さんは、プルプルしているみたいなので、チキが代わりに笑いを堪えながら、
「ほぼカメだから光には強いから大丈夫…くっく…、玄さんって。」
チキが床を叩いて大笑いしている。
『そろそろ光の国に着きます。外は眩しいので、御注意下さい。』
アームから、サングラスが各人に渡された。
サングラスは精獣にも合うようにつけるとサイズが伸縮する様に作られていた。
アームの技術は、僕がいた世界の技術より進んでいるかも知れない。
外に出ると、一瞬世界が真っ白に見えたくらいに眩しかった。
「これは、闇の国とは別の意味で別世界だね…ちょっと次元を超えてるかも知れない。」
ジルは苦笑いして、
「ここって生き物いるのか?土も砂浜みたいに真っ白だし、草が見当たらない。」
チキは頸を振り、
「ムリムリ、光の八大精霊が醜い生き物が嫌いで、虫とか醜い動物は排除するから結果的には生き残るのは一部の人とユニコーンときれいめな動物くらいじゃないかな?でも動物は厳しかも…他の動物がいないとね」
「それを言ったら人だって。」
「ユニコーンはね、八大精霊の命令は絶対なんだ。自分の身も捧げる。だから、人も少しなら生きていける。」




