ep8-8 ヨンホンの異変
ジュポンから、イッポンのみんなが避難したヨンホンまではかなりの距離があるため、少しくつろぎながらの旅となった。
「ジル、ヨンホンってどんなとこ?」
ジルは僕を見て、
「俺が何でも知ってると思うな。ミラ婆のほうが詳しいんじゃないか?」
「ヨンホンは何にもないとこさ。ひたすら野原が広がってるだけさ…昔はそうだった、今はわからないね。」
ミオが自信満々にその会話の中に入ってきた。
「私、知ってるよ。前に商人の人に聞いたんだけど、遊ぶ施設がいっぱいあって、食べるものもたくさんあるんだって。」
「ミラ婆、ミラ婆が見たのはどれくらい前?」
「そうだね、100年くらいかね?」
100年か…微妙だけど何か変だ。
「ミオ、ヨンホンの人口はどれくらい?」
「え〜と、イッポンの1/1000っていってたから一万人くらいかな。」
「そうなのかい?だったら昔とたいして変わらないね。」
それは、おかしい。
たった一万人ということは繁栄もしてないで、
そんな施設がたくさん出来るわけはない。
『もうすぐ、ヨンホンです。』
僕達は、念の為ヨンホンの様子を見ることにした。
アームを降りると、イッポンからの行列がヨンホンに入っていく光景がみえた。
杞憂だったかな?
「コースケ、おかしい。あまりにも静かすぎる、もうちょっと歓声とか騒ぎとかがあってもおかしくない。」
僕達は急いでヨンホンの入口に向かった。
ヨンホンの中をみると、人が固まっているように見える…不味い止めないと。
取り敢えず、黒龍に巨大化してもらい入口に蓋をした。
「取り敢えず、アームに地下に空洞を作って貰って残っている人達はそこに誘導しよう。」
ミラ婆が怪しい精霊を捕まえた。
アームが地下空洞を作っているので、僕達はヨンホンに入って怪しい精霊を尋問した。
話によるとこの精霊は、100年くらい前から住み着き、人間に幻惑を見せて神のような存在で楽しく暮らしてたらしい、そんなとこにイッポンから大量に人が入ってきて慌ててこんな事になったらしいが、
イッポンの人達にこんな事をしたので、ミオ怒りが収まらない。
「穏便に済ませたいけど…ムリか。」
僕はミオを呼んでどうするか相談することにした。
「は?どうするって、晒し首がギロチンじゃないの?!」
なかなか収まらないな…。
「まずは、原状回復だな。」
「当たり前でしょ!」
精霊を連れていき、原状回復をさせた…数が多かったのでこれに2日を要した。
結局、イッポンの人達と処遇を決め、無期限労働というところで落ち着いた。
処刑しても、メリットないよねってところでミオも納得してくれた。
一言だけ呪縛を与えた。
約束を違えたらその身は全精霊に依って八つ裂きにされるとした。
これで悪さはしなくなるだろう。
僕達は、アームに戻った。
『次の御命令をお願いします。』
ミオは僕達を見て、
「さあ!みんな地下の光の国に向けて出発するよ!アーム!光の国に行って!」
『了解しました。』




