ep8-7 レイの仕事
宿屋のおばさんは僕とミオを交互に見て、ため息をついた。
「モノには限度があるだろ。」
「何のことです?」
「こんなにいっぱいこども作らなくても良かったんじゃないのかね。」
僕は思わずコケてしまった。
「ち、違います。僕等の子ではないです。」
「あれ?早とちりだったかい?」
僕は、宿屋のおばさんにここまでの経緯をはなした。
「なんだい、こんな小さいのに仕事したいなんて、ジル兄弟以来だね。」
ジルは嫌そうな顔して、
「引き合いに出すなババア。」
ジルの意見は無視して、宿屋のおばさんは、レイを睨みつけて、
「今日はゆっくり休んで明日から早速働いてもらうよ。」
「よ、宜しく頼む。」
レイは緊張気味に返事をした。
翌日、宿屋のおばさんとレイと僕等は仕事場に行くことになった。
レイが僕等を睨んで、
「で?なんでお前等まで来るんだよ。」
「どんなことするのか、見学するだけだよ。」
険しい山道を抜けると、開けた場所に出た。
「ここで何をするんだ?」
宿屋のおばさんは持ってきたスコップで地面を掘り始めた。
「これは芋か?」
「そう、あとこの辺にはきのこやら色々な木の実やらウサギやイノシシとかもいる、コイツらは田畑を荒らしたりもするから駆除したいけど人手と知恵が必要だ…年寄には難しいんだ。出来るかい?」
レイはニヤリと笑い、
「任せてくれ、そういうのに詳しそうな奴等もいる、やらせてほしい。俺はみんなを呼んで、今日は芋を収穫する。」
レイは急いで、宿屋にもどって行った。
僕は、宿屋のおばさんに頭を下げた。
「おばさん、ありがとう。あいつらに居場所ができた。目が輝いてたよ。」
宿屋のおばさんは、頸を振り
「感謝したいのはこっちさ。ああいう、勢いのある若いのがいるとこっちも元気が貰える、また街に活気が戻ってくるよ。」
ジルは、宿屋のおばさんの肩を叩いて、
「じゃあな、ババア。後は任せた、俺達は行くところがあるから。」
僕達は宿屋には戻らずそのままアームに戻った。
「コースケ!宿屋のおばさんから手紙預かってるよ。」
手紙って、いつ書く暇があったんだろ。
日付が前に別れた日の直後か。
ま、変わったことは書いてないな…。
『事が終わったら、必ず帰ってきな!勝手に消えたり、死んだりするんじゃないよ!』
ババア、流石に年の功だな、お見通しか。
戻ってこれたらいいな。
ミオが次の命令をアームに出した。
「一回りして、問題なかったら、地下に行くよ。」




