ep8-6 久しぶりの再会
流石にジュポンまでは、直ぐに着く距離ではなかったので、少年の話を聞くことにした。
少年は物心がつく時には既に親と呼べるものはなく
奴隷として、その日暮らしの生活を送ってたという。
そんな時、希望を持てたのが歳下のこどもが入って来た時にたまたま面倒を見てやったら慕われてそれが生きる希望となったという。
しかし、大人達からはその様がかんに障るとされ人一倍酷い仕打ちをされたり、面倒を見ていた子を突然売買に出されたり希望を打ち砕く仕打ちをされたらしい。
その話を聞いたミオやサラは号泣して、少年を抱きしめようとしたが、
「勝手に触るな!」
と、激しく抵抗を受けた。
そうこうしているうちに、別の子も意識を取り戻したようだ。
「お〜い。レイってあんたかい?」
「だったらなんだ。」
ルシーナが苛立ちを隠さず、バキ!っと殴った。
「素直にハイと言いな!全く、ガキのくせに素直じゃないんだから。」
「で、なんか用か?」
「みんな、お前がいないって大騒ぎだよ。行ってやんな。」
レイは走って、貨物庫に向かった。
ミラ婆は、ひたすら怒鳴って、サラはオドオドするばかりでこどもの喚き声が貨物庫に響いていた。
「マキ!黙らせろ!」
レイの声が響くと、声がピタリと止まり、全員レイの周りに寄ってきた。
マキと呼ばれた少女が一番号泣していたみたいだ、それで連鎖的に騒ぎになった様だ。
「お前が元凶とは…困ったもんだ。」
「だって、レイ兄が居なかったらどうしたらいいかわからないよ…あの時だって死ぬみたいな話してたし。」
レイは俯いて、
「あの時は済まなかった、これからはみんなで協力して行きていく、もう俺達は自立して生きていくんだ。」
マキは驚いて、
「え?そんなこと出来るの?私達奴隷だよ。」
「約束してくれたやつが、俺達をもとめている人達のところまで連れて行ってくれる。」
アームの動きが止まったみたいだ。
『ジュポンに到着です。』
ジュポンの北の街に着いたみたいだ。
アームを降りると街の人達がヤジ馬の様に見に来ていた。
そこに宿屋のおばさんもいた。
ミオがおばさんに抱きついて、
「久しぶり!」
「なんだい、あんたたちかい。良かったよ、どこの軍隊が攻めて来たかと思ったよ。こんなとこなんだからうちに来な。」
「いっぱいこどもがいるけど平気かな?」
「部屋なら腐るほどあるから安心しな。」
僕等は知らなかったが、宿屋の地下はシェルターのようになっていてそこにたくさんの部屋があった。




