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異世界放浪 〜僕の家って何処ですか?〜  作者: 礫(レキ)
第2章 地下編
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ep8-5 小さな生還

僕達は、子供達をアームに回収し、手当をしたが

助かるかどうかが微妙だが、ミオとサラとミラ婆が全力で回復している。

ジルが、ため息をつきながら

「サンホンの国王は、浄化主義者らしいからな。この機に貧困層を一掃したかったんじゃないか?」

僕は首を横に振って、

「貧困層は悪じゃないだろ、むしろ被害者じゃないか!」

ジルは怪訝そうな顔で、

「俺に怒っても仕方ないだろ。」

全く、ごもっともだ。

「すまない。」

「お〜い、暇人ども。ちょっと来い。」

ルシーナが呼びに来た、子供達の意識が戻ったのかも知れない。

「全く、誰が暇人だよ。」

ジルは文句を言いながら、僕と一緒に貨物室に行った。

「なんで助けたんだ!」

1人の少年が、ミオとサラに噛みついてた。

「おい、おい、どうした?」

僕とジルが駆け寄ると少年は更に激昂した。

「こんな世界で俺等にどうしろって言うんだ!」

僕は、サラとミオに小声で、

「なんか言ったのか?」

「意識が回復してからずっとあの調子です。相当酷い目にあってきたのかと思います。」

僕等が悩んでいると、ジルがその少年を殴り飛ばした。

「ガタガタ言ってんじゃねぇ。喚いて何か変わるのか!」

少年は肩を落として、

「だって死んだ方が楽だろ、こんなんじゃ。」

「助けなきゃいけないものがあるんじゃねぇのか、お前には!こんな小さい子たちを置いて死ねるのか!死ね前にやることが山程あるんじゃないのか!」

いつなく、ジルが饒舌に説教している。

サラを見たらちょっと笑っていた。

ミオが首を傾げて、

「サラ?なんで笑ってるの?」

「兄さん、お父さんみたいなこと言ってると思って…自分と重ねちゃったんですかね。」

ジルが肩を震わせて、

「お前等は黙っておけ!」

少年が俯いて、

「俺にも出来ることってあるのかな。」 

「バカ言え、山程ある。例えば、限界集落のジジイババアを助けるとかな。」

限界集落…。あ、北の果ての旅館のおばさん達のことかな?

「ジル、この子たちそこに連れて行く?」

「そこって?」

「北の果ての旅館のおばさん達のとこ。そのこと言ってたんでしょ。」

ジルは、頭を掻きながら、

「そういうつもりじゃなかったんだけどな。」

「私はいいと思います。」

サラが、ニコニコしながら言った。

「お前な〜。」

ジルはがっくりと肩を落とした。

ミオが目を輝かせて、

「じゃ決まり!アーム、次はジュポンへGO」


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