ep8-3 避難
「店長!緊急です。大地震が来るらしいので緊急避難命令が出ました。」
店長は、肩を竦めて
「緊急って…いつまでだ。そんな慌てること無いだろ。」
「いえ!国王の勅命が出てるので軍が動きます、避難しないと身の保障はされないらしいです。」
「そ、そうか、すぐ避難しよう。あんたらも来なよ。」
僕は、店長の誘いをやんわりと断った。
「いえ、僕等は行かないといけないところがあるので。」
「そうか、みんなは避難しろ。俺はこいつとちょっと話しがあるから後から行く。」
「わかりました。おい、みんな今すぐ移動だ!」
避難命令を伝えに来た店員は他の店員を連れて避難を開始した。
店長は、コースケだけを呼び、店の中に入って行った。
ミオは、素早く隠し部屋に入って2人の様子を伺っていた。
「だめですよ、盗み聞きなんて。」
と言いながら、サラがミオの後をつけて来ていて、隠し部屋に入ってきた。
「なっ、勝手に入ってくるな。」
「あっ、2人が来たみたいですよ。」
コースケと店長はイスに座り、話し始めた。
「正直、どうなんだ?ミオはどうなる?」
僕は一呼吸おいて、
「大丈夫ですよ。ミオにはみんな助けられてるし、僕なんかよりよっぽど精霊王に相応しい、なので心配いらないですよ。」
「そうか、良かった、あいつが前精霊王みたいになったりしたら俺は生きてらんねぇからな。」
「前精霊王はどんな方がわかりませんが、ミオは歴代の精霊王のなかでも相当強いと思います、八大精霊の闇精霊を一撃で倒しましたから。」
ミオとサラにも笑顔が戻って2人とも隠し部屋から店の前に戻った。
「お前さんはどうなんだ。え?」
「いやぁ、それは聞かないで下さいよ。」
店長は、青ざめて
「だめなのか?」
「ええ、店長と合うのは多分これが最後かも知れません、運がよければまた合うことも…。」
店長は肩を落として、
「なんてこった。ミオになんて言えば…。」
「それは、その時までに僕がいうので。」
「バカ言うなよ。あいつが一言で耐えられるわけねぇだろ。ま、そん時は、みんなでなんとかするさ。」
店長は、自分の頬を2、3発叩いて、
「良し、気合い入れていかねぇとな。ミオをよろしく頼むな。」
ぼくは頭を下げて、
「わかりました。」
と返事をした。
店長は、そのまま店員のみんなと避難したようだ。
「僕等もそろそろ行かないと。」
僕は、みんなの元に戻り、一緒にアームのところまで戻った。




