ep8-2 精霊王の宿命
「リルさんは、知ってますよね?精霊王の末路を。」
リルは重く頷いて、
「精霊王だったんですね。なんてことでしょう。」
ジルは机を叩いて、
「何のことだかわからねぇぞ!説明しろ。」
「なぜ、精霊王は、2人いるかということです。精霊王は、世界の危機に現れ世界を救うのですが、必ず片方の王が人柱になり世界を救います。」
リルが、淡々と説明した。
「それが、コースケだっていうのか?!」
「そういうことなんですよね?」
僕はちょっと悩んだが、
「ま、大体そんなとこかな。」
「コースケ!ミオに…ミオになんて言うんだ。」
僕は人差し指を立てて、
「ナイショだ。時が来たら言う。今は言えない…分かってくれ。」
その頃ミオ達は、店長達と再会を果たしていた。
「店長!帰ってきたよ〜!」
「ミオ?!なんだ、捨てられちまったか?」
ミオは不機嫌な顔になり、
「なにそれ!コースケはそんなことしないよ。今は図書館に行ってるんだ。」
店長は意地悪そうな顔をして、
「浮気とかしてなきゃいいけどな、あそこには冷徹秘書のリルがいるからな。」
「だ、大丈夫だよ。コースケは…信用してるもん。」
サラも頷いて、
「兄も一緒なんでそれはないかと。」
「それより聞いてよ、店長。ミオ、精霊王になったんだよ、すごい魔法も使える様になったんだ〜♪」
その瞬間、その場が凍りついた。
「え?お前今なんて?」
「いやだなぁ〜。耳が遠くなったの?精霊王だよ、精霊王。」
店長の顔が青ざめ、
「それって、お返しする事って出来ないのか?」
ミオは不思議そうに、
「なんでそんなこというの?なんかあるの?」
店長は、口ごもって店の女の子達に助けを求めるような目線を送った。
「だってなぁ、…」
女の子の一人が、
「ちょっと、迷信ていうかがあってね、ミオは知らないかも知れないけど精霊王って悲しい話が多いのよ、それで店長は心配してるの。」
「悲しい話?どんな?」
女の子は逃げるように、
「そ、そんなこと、精霊王のあなたに話せるわけないでしょ。わたしだってまだ死にたくはないわ。」
とい
って、走り去ってしまった。
その後、コースケ達が合流した。
「お久しぶりです。店長。」
「ああ。ミオを大事にしてくれているみたいだな、安心したよ。」
と、いう割には、みんなの雰囲気が悪すぎることがわかった。
取り分け、ミオが絶望の淵にいる様な顔をしている。
ジルはそれを察し、
「サラ。何があった?」
「実は、精霊王について何か迷信があるとかで…。」
ま、不味い、その話って一般の人まで知ってるのか。




