ep7-6 呪精霊の正体
僕等は、南にある呪精霊の塔を目指した。
暫く歩くとそれらしき塔が見えてきたが、なかなか近づかない。
「何か変な感じだな。」
「結界みたいのが張られてるのかな?」
僕は周囲を見渡すと、道の端に紙切れみたいのが挟まっていることに気がついた。
う〜ん。式神みたいなものかな?
それを除去するとすぐに呪精霊の塔に辿り着くことが出来た。
「コースケ、紙切れがどうとか言ってたけど何もなかったけど、どうしたの?」
ひょっとして他の人には見えない?
気にはなったが僕等は、塔の中に入って行った。
塔と言っても外観だけで、建物の中は一階しかない作りになっていた。
入ってすぐに亀精獣がいた。
亀精獣がニヤリと笑って、
「よくこれたな。」
「まあ、変なトラップはあったけどね。」
亀精獣は、頸を振り
「闇精霊のことじゃ、あいつを封印するのはなかなか大変じゃなかったか?」
「ま、大変と言えばそんな感じかな?」
亀精獣はちょっと不快そうに、
「あ〜。お嬢ちゃんが暴走したんだな。そりゃ楽勝だったな。あ〜、つまらん。」
「そんなことより、呪精霊とは会えるのか?」
亀精獣は、ため息をついて、
「精霊様は、良いと言ってるよ。あの部屋に居るから会ってきたらいい。」
僕等は、亀精獣の指差した先の部屋に入っていった。
そこには、人しかも見かけたことがある人物が座っていた。
「あれ?誰もいないけど。」
ミオには見えないらしい。
「う〜ん、どうしてだ。」
ジルも同じらしい。
「どういうことか、聞こうか?姉さん!」
「まぁ、そう怒るな。」
「あれ?声だけ聞こえる。コースケ、お姉さんってどういうこと?」
僕は、ため息をついて、
「こっちが聞きたい。」
姉のアミがミオをじーっと見て、
「やるね。コースケ、エンジョイしてるとは思わなかったよ、良かった、良かった。」
こ、こいつ。話をはぐらかそうとしているな。
「だから、どういうことなんだ。」
「いや〜、家って代々そういう家なんだよ。知らないかも知れないけど。」
プチ。何かが音を立ててキレた気がする。
「は?イキナリ異世界に飛ばされて精霊王だなんて言われる家があってたまるか!?」
アミは首を横に振って、
「違う、違う。呪いの方。なんだか知らないけど、お前探してたら迷ってたら、誘われちゃって…。」
ジルがボソッと呟いた。
「今までで、ノリが一番軽いな。群を抜いた軽さだ。」
「いや〜、流石に死んでると思ったけど生きててよかったよ。」




