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異世界放浪 〜僕の家って何処ですか?〜  作者: 礫(レキ)
第2章 地下編
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ep7-4 闇の塔

闇の精獣と八大精霊がいる塔には、衛兵すら居なかった。

「う〜ん。入口には誰もいないね。」

「用心して行こう。」

僕等は、警戒しながら進んだが、最上階まで誰にも会わずに来てしまった。

「扉の向こう、あの塔と同じ感じがする。」

と、ミオが言った。

僕も同じ感じを持っている、恐らく嫌な罠を張って待ち構えているんだろう。

「開けるぞ。」

ジルが扉を、開けるのと同時に僕らの目の前には、

嫌な光景が映し出された。

昨日、浄化したはずの親子が此処にいる…くっ…。

僕はその前に横たわっている、黒龍を睨みつけたが、其れより先にミオが怒りの形相でゆっくり黒龍に近づいて行った。

「なんで、こんなことをするの?」

黒龍は静かに、

「怨念を鎮めるためだ。」

ミオは、首を横に振って、

「この人たちに、怨念などない!私が今お前を消し去ってやる!!」

ま、不味い、暴走ぎみだ。

僕の力で抑え込めるのか?!

ミオの光のパワーが半端なく上昇しているヤバい!

「黒龍!!本当に消えるぞお前!」

「光などではわが闇は消せぬ。」

どいつもこいつも、クソだな。

もうダメか…。

ミオの最大出力の光の術が炸裂した。

黒龍が消えたと思ったが…真っ黒な壁がミオの術を完全ブロックした。

しかし、その代償は小さくなかった。

ミオの術をブロックしたのは、八大精霊の闇精霊だったが、闇の半分が欠損したみたいだ。

「せ、精霊様!」

「黒龍よ、精霊王を見くびるな。我等全てを消し去ることもできるのだ。」

八大精霊の闇精霊は、片膝着きながら、

「精霊王よ、闇を消し去るならばそれもよいが私とて黙ってやられはさない。」

ミオは、まだ怒りが収まらない様子で、歩みを止めようとしない。

僕は、ミオの前に立って、制止しようとした。

「ミオ!止めるんだ。これ以上やっても何も変わらない。」

言葉が届くかは分からない、このままでも相手がミオならば何の後悔もない。

そう思うと自然に笑みが出た。

ミオの攻撃が止まった。

ミオは脱力して、その場に座り込んだ。

「コースケ、なんで笑ったの?」

「いや、このまま死んでも後悔ないなと思ったら、自然とね。」

ミオは、ムっとして、

「私はヤダよ。私がコースケ殺したなんて。」

八大精霊の闇精霊は座り込み、

「精霊王よ、矛を収めてくれたこと感謝する。封印してくれて構わん、その間に回復するとしよう。」

黒龍が、闇精霊の前に行き、

「精霊様、私が直ぐにこいつらを始末します。」

と言った瞬間、黒龍は闇精霊によって頸を締め上げられた。

「いい加減にせよ。わしの手で貴様を葬るぞ。貴様は敗者、負けたのだ恥を知れ!」

闇精霊は床に黒龍を叩きつけた。

「力は正義。それに負けたら恭順の意を示すのが我等の流儀。」

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