ep7-3 闇の国の真実 その2
その日は、精神的な疲労が大きかったため、無理はせず、次の日に再出発することにした。
再び、外に出ると、昨日あった塔は今日は既に無くなっていた。
代わりに、小屋の様な物が点在する様になった。
僕等は小屋の中の様子を伺うと、数珠を持った老婆が佇んでいた。
ミオが不思議そうにみて、
「おばあちゃん、何してるの?」
「呪いをしているんじゃ。」
「ひぃぃ。呪いって怖い奴でしょ?」
老婆は少し笑って、
「呪いはな、神様に祈りを捧げ願い事をかなえるものじゃ…代償が付き物なんで怖い印象があるのかも、しれんのう。」
「祈り…。」
「神様との約束を違えなければ、怖いものではないんだがな…あとは間違った願いをしないことじゃ。」
ミオは頷いて、
「おばあちゃんは、何をお祈りしてるの?」
「地上に戻れる日を…願っておるんじゃ。」
僕は、そこに口を挟んだ。
「闇が今の感じじゃ無理でしょ。」
老婆も頷いて、
「そうな。ま、あいつにも言い分はあるが。」
「そろそろ、正体みせてよ。」
老婆は頷いて、
亀の姿になった。
「う、うわ。でっかい亀になった。」
ミオがビックリして、ひっくり返った。
「八大精霊に会わせて貰えるんでしょうか?」
「無理だな。」
「え?なんで。」
ミオが不思議そうに聞くと、
「あんたなら大丈夫だけど、そいつはダメだというかやめた方がいい。相性が良すぎるんだよ。」
「でも、僕が行かないと封印が出来ない。」
亀精獣はニヤリと笑って、
「封印させてやるなんて言ってないけどね、まずは本人にきかないとね。」
亀精獣は、北の方を指し、
「まずは闇に行っといで。それでも生きてる様なら案内してやるよ。」
「闇の精獣はどこにいるんですか?」
「北の方角に一際暗い塔がある。そこに、八大精霊と一緒にいる、気をつけな。そこのバカが死んでもお嬢ちゃんだけでもわたしのとこにきなよ。」
大笑いをして、去っていった。
くそババアめ。
僕等は、亀精獣の言っていた北の方角にある一際暗い塔を目指すことにした。
北の方角を進んだがどれも一際という感じではなかった。
「行き止まりか?あのババア嘘つきやがったか?」
「違う、行き止まりじゃない!」
ミオが行き止まりと、思われた壁面を触るとその先がある。
「カモフラージュか。」
その先は真っ暗だったが、奥に薄明るい塔が見える。
ジルが指差して、
「あの塔じゃねぇか?」
僕とミオは頷いて、進んだ。




