ep7-2 闇の国の真実 その1
ミオは、ネックレスを外そうと必死にもがいているが、外れそうになかった。
僕等は、あたりを見渡したが街らしきものはなく、ただ、塔みたいなものが点在していることは確認出来た。
「取り敢えず、あの塔みたいのにいくか?」
ジルが声を掛けてくれたが、ミオはまだネックレスと奮闘中みたいなので、
「取り敢えず、そうしよう。」
塔の前には衛兵が1人立っているだけみたいだ。
「警戒は、あまり強くないみたいだな。」
と、僕がいうと、ジルは頸を振り、
「入口は1つみたいだな…中に衛兵がいたりすると全部倒さないといけないな、結構面倒な作りだな。」
取り敢えず、正面突破しかないかな。
僕とジルは二手に分かれて正面突破を試みたが、
あっさり躱され、身体を宙に浮かされ、身体が引きちぎれそうになった時、それは発動した。
僕の右腕とジルの右腕の腕輪が共鳴し、眩い光を発し、それに触れた衛兵は瞬時に蒸発した。
「この腕輪スゲーな。」
ジルが腕輪を撫でながら、呟いた。
入口を覗いてみたが、他に衛兵は居ないみたいだ。
僕等は塔の中に入るとそこは、小さな街の様になっていた。
しかし、違和感が拭いきれない…何なんだろう。
街の人達から生気が感じられない。
そうか、ここは死者の街なんだ。
と、すると、ミオが力を使ってしまうと浄化してしまうぞ。
「ジル!ミオはどこだ。」
「あれ?さっきまでいたのに。」
たのむから、誰にも触るなよ。
と、思ったら小さな子の頭を撫でようとしている。
ま、不味い。止めないと。
時すでにおそし。
ミオに撫でられたこどもは、泡のように消えてなくなった。
「え?え、なんで」
ミオの手が震えてる。
近くにいた母親らしき女性がいなくなったこどもの跡を撫でて泣きながら、ミオに、
「この子が何をしたの…返してよ!」
ミオが女性に触るとその女性も泡のように消えた。
ミオが顔を手で覆って、その場に座り込んでしまった。
僕は急いでミオの傍まで行き、
「しっかりしろ、あの親子はとっくに死んでたんだ、ミオのせいじゃない。」
「でも、私がさわらなければ今でも遊んでたはずなのに…。」
「違う、ここにいること自体が問題なんだ。」
これが…精霊のすることなのか?
まるで、悪魔じゃないか。
「ここに長居するのはよくない、一旦出直そう。」
僕等は、一度アームに戻ることにした。
僕は、アームに着いてからミラ婆に外であったことをすべて話した。
ミラ婆はニヤリと笑い、
「あんたら、いい体験したね。世の中綺麗事じゃすまないし、正しいのが何かって人によっても精霊によっても違う、特に闇と光じゃ根底から違う、よく覚えておきな。」
ミラ婆は、ミオの背中をバンと叩いて
「精霊王の自覚が足りないよ、全精霊を従えるんだよ、色々な奴等がいるんだからしっかりしなね!」
ミオは、目が覚めた様に、
「あ、はい!わかりました。」
良かった。元に戻った感じがする。




