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異世界放浪 〜僕の家って何処ですか?〜  作者: 礫(レキ)
第1章 地上編
1/53

異世界放浪って何ですか?

こんなことを言っても、誰も信じてくれないけど、

僕は、突然家に帰れなくなりました。

それは、多分1週間前のこと。

「あ〜あ。毎日つまんねーな。なんか面白いことないの?」

「ありますね」

どこからともなく声がした。

ちょっと怖かったが興味の方が勝ってしまい、

「あるなら、教えてよ。」

「それでは、今から10分以内に家を出て下さい、そしたら案内致します。」

僕は、どうするか悩んだが取り敢えず暇潰しにはなると思い、家を出てしまった、それが全ての失敗だった。

家を一歩出たら、そこは荒野だった。

僕の足元には、麻袋が一つあるだけでそれ以外は何もなく、説明すると言っていた案内人らしき人物もいない。

麻袋には、紙切れとパンが一つ入っているだけだった。

「嘘でしょ。」

紙切れには、こう書いてあった。

『異世界放浪へようこそ。退屈しない旅が君を待っている、この旅のルールは簡単一つ一つのミッションを果たすこと。』

そこまで読んだところで、僕は、

「え〜!異世界放浪ってなんですか?!家に帰ってゲームしてた方がましじゃないのこれ?」

ため息をつきながら、続きを読んだ。

「今回のミッションは、旅の仲間を1人得ること。」

これには、絶望しかなかった。

この僕に、旅の仲間?自分で声を掛けるってことだよね、見ず知らずの人に…無理無理。

と、絶望したのが、1週間前で今も街のすぐそばで街に入ろうか迷っている。

街の入口付近で人の往来を見ているとほとんどの往来が、馬車だ…、映画とかでしかみたことない光景だ、電車とか車とかないのだろうか?

あれ?なんか銃を持った人がこっちに近づいてくる、ヤバそうだから逃げよう。

ダッシュで逃げたが、相手は途中から馬で追いかけてきたので、逃げ切れるものではなかった。

なんだかわからないまま、縄で縛れ馬に乗せられ街の中央の派出所?みたいなところまで連れて行かれた。

「お前は、あそこで何をしてた?どこの回し者だ!」

あ〜、そういうパターンね。

不審者で誰か通報しやがったんだ。

これは、被害者ぶるしかないか、実際そうだし。

「いや、変な人に連れて来られて、街の近くで放り出されて、ここってどこなんでしょう?」

保安官と呼ばれてた男は、僕を見て、

「ふ〜ん。じゃ、君どこからきたの?」

あ〜、そうきたか、ここのこと何も知らないからな、結局嘘つきになりそう。

「あ〜、ここって日本じゃないんですかね?」

「は?ニホン?」

ヤバい、空気が流れた。

異世界だから、国の名前も違うよね。そりゃ。

「ニホン…か。出て行ってくれ。」

「は、はい。」

なんだか知らんけど、助かった。

早いとこ、仲間見つけないといけないけどどうしよう?

僕が、派出所?みたいなところから出ると、すっかり日が暮れていた。

街では、首輪をつけられた女の人たちが店の前で座らされている様にみえる光景があっち、こっちにみえた。

う〜ん、この世界はちょっとモラルが欠落してるのかな?

あまり、関わりたくないから素通りしよう。

素通りしようとしたら、袖を掴まれた。

ま、不味い、早く逃げなきゃ。

グイ。僕は体ごと後ろに引っ張られてしまった。

「ねぇ。逃げないでよ。」

女の人の膝元に倒れこんでしまった。

「に、逃げては…。」

「逃げてるでしょ!」

「はい。すみません。」

女の人は、いきなり自己紹介して来た。

「私は、ミオっていうの。あなたなんかしたの保安官に連行されてたでしょ?」

「あ、いや。勘違いされただけだから…。」

店の店主らしい男から、怒声が鳴り響いた。

「ミオ!世間話してる暇あったら仕事しろ、客引きしろ」

「チッ。」

「アンタ、私を買っておくれよ。そしたら、ずっと邪魔されないでお話出来るよ。」

僕は、袋の中を見ると保安官から貰ったお金が少しあったが…足りるのかな。

「これで…足りる」

「え?…う〜。ギリね。」

ミオは立ち上がって、店主の男の所に行き、話をして言い合っていたが話はついたみたいで、首輪が外されて戻ってきた。

「さ、行こ。日が変わるまでね。」

ミオは、僕を連れて、隣の宿屋らしき所に入って行った。

部屋に入ると、ミオは突然怖い顔になった。

短刀を持ち出し、

「なんかしようとしたら分かってるね?」

僕は頸を横に振って、

「そんなことしない。その代わりここの世界のこと

を教えて欲しい。」

「え?それにあのお金払ったの?余程の金持ちか、ただのバカだね。」

ミオはあきれ顔て、僕を見た。

「ま、あのお金は、保安官になんだかしらないけど貰ったものだから情報を貰えれば僕としては対価に見合うと思うから気にしなくていいよ。」

ミオは更にえ?という顔で僕を見た。

「私の話に金払うって正気?嘘かもしれないでしょ。」

「あ〜、それは僕が判断するし、苦労したお金じゃないし、しかたないよ。」

ミオはため息をついて、

「バカと話をするのは疲れたわ。で?なにが聞きたいの?」

「まずは、この国の名前と僕の国、ニホンとの関係かな?」

ミオは僕の顔をジロジロ見て、

「何かの病気か、記憶喪失?まぁいいわ。ここは、イッポン、であなたが来た国ニホンは…架空の伝説上の国、理想郷の名前よ。」

な、ナルホド。保安官があ〜いう態度になる理由がわかった。

「ニホンから来たって言うと、ミオならどうする?」

「厄介事に巻き込まれないように、追い払うわね。」

「と、いうのは何故?」

「中央から奴等が、来るのよ。」

「奴等とは?」

「知らない…言うと大変なことになるってことだけ言われてるわ。」

「あと…。」

「ゴメン。もう厄介な奴はやめて…もう帰る。」

「ゴメン、これだけ。ここで生活する為の家と仕事ってどうすればいいか教えて欲しい。」

ミオは、また僕をジロジロ見て、

「アンタって、何が出来るの?」

あ〜、そうか。ゲームみたいにすぐに仕事があるわけないかリアルだからね。なんの取り柄もないしな。

「なんでも、いいんだけど食べて行けれは…。」

「ふ〜ん。ま、あんたみたいな胡散臭いやつは裏の仕事しかないんじゃない。店長に聞いてやるよ、家は決まるまで私んとこ来なよ。」

ミオって結構いい奴だな、意外と運が良かったのかも知れない。

ミオに案内されて、店長の所へ行った。

「ふ〜ん。こいつか…、まぁいいか人いないし。」

「え?なにをするんでしょうか?」

「人さらい。」

「…。それって犯罪じゃ?」

「そうだよ。何か問題?」

ま、裏の仕事だからまともな仕事じゃないと思ったけど犯罪かよ…しかも人さらいか、僕に出来るか?

僕は、馬車に乗せられて街に隣接するスラム街に連れて行かれ、僕と同じ役目の人達3人と、スラム街に押し込まれ、1時間以内に出来るだけ多くのこどもをさらうように言われた。

「困ったな。どうすればいいんだろ、出来ませんでしたって許されるのかな?」

取り敢えず僕は、ボーっと空の星を見てた。

あれ?いつの間にか囲まれている気がする、数にして10人くらいのこどもだ。

「にいちゃん、他所もんだな。なにしてんだ。」

ま、こどもだし。ホントのこと言っても大丈夫か。

「僕ね、人さらいのバイトしてるんだけど、人さらうなんて悪いことでしょ、無理だからどうしようかなって…。そんな感じ。」

こどものリーダー格の子が、顔を引きつらせて

「にいちゃん、マジか。ここじゃみんなそんなことぐらいできるぜ。退屈してたからさらわれてやるよ。行こうぜ。」

「いやいや。悪いよ。こんな小さい女の子もいるし。」

女の子は、僕の顔を睨んで、

「これでも、12歳なの!こども扱いしないで。」

と、怒鳴られた。

僕がいた世界とは全然違う、12歳って普通にこどもだろ。ま、7、8歳に見えたけど…。

僕等は集合場所に行くと、他の3人と合流すると凄く驚かれた。

他の3人は怪我を負って成果なしで僕は無傷で、12人のこどもを連れてきた。

店まで帰ると、店長からはボーナスまで貰えて、

なんだかこどもたちに悪い気がした。

ミオとミオの家に帰る途中、

「何、落ち込んでるの?」

「だって。あの子達のおかげでこんな貰ったちゃって悪いなって…あっあの子達に渡せばいいのか。」

ミオは、僕をジロっと睨んで、

「何処まで、お人好しなの!あのね、合法じゃないけどスラム街からこども連れてくるのは人助けの要素もあるのよ。」

「え?人助け?」

「スラム街はね、こどもは飢えや病気でほとんどが生きて行けない、こっちでどういう形であれ働けば生きて行けるかも知れない希望があるのよ。」

あ〜、そうなんだ。だから、こども達の顔が暗くなかったのか。

ミオの家に着くと、ミオに宿代を渡そうとしたら拒否された。

その代わりにある提案をされた。

「私を身請けしてくれ!」

身請けとは、お金を払ってミオをお店から買い自由にすることらしい。

僕は何か大事なことを忘れているような気が…。

「おい、ダメなのか?」

ミオが不安そうに僕に聞いてきたので、麻袋の紙を見せた。

『旅の仲間を1人得ること。』

ミオの顔が、凄く明るくなった。

「これって、私でいいのか?」

「うん、いいんじゃないかな。」

と、僕が言うとミオが凄く喜んでくれた。

「旅って、他の知らない国とか行くんでしょ?」

「まぁ、そうなんじゃないかな?よく分からないけど。」

その日は、ミオがテンション高めで僕は疲れたので寝てしまった。

次の日起きると、ミオが僕の顔をみて、

「なにかな?」

「私、あなたから重要なこと聞いてなかったわ。」

なんだろ?重要?

「う〜ん。あっ!ゴメン。名前言ってなかったね、ナルミ コースケ。コースケって、みんなには言われてたね。」

ミオはニコッと微笑んでくれた。

ミオから1枚の紙を渡された。

次は人さらいじゃない普通の仕事みたいで図書館へのお使いみたいだ。

この仕事が成功するとミオを身請けするお金が溜まるらしい。

「それじゃ、行ってきます。」

図書館って言うから普通の市立図書館程度を予想していたが、

「これは、…宮殿だな。」

長い庭(中央には無意味なくらい大きい噴水)を抜け、扉の近くまで行くと、1人の女声が立っていた。

「責任者のリルと申します。」

「ああ、どうも。お使いで来ただけなんですが…。」

「いいのです。こちらが、呼んだので。ついてきて下さい。」

僕が案内されたのは資料室みたいなところで、

そこには、驚きの資料があった。

「これって?」

「はい。一万年前の資料ですが、ニホンの資料です。」

「ちょっと…一万年はないでしょう?これ、僕のいた街ですよ。」

リルさんは黙って僕の話を聞いた後に、

「あなたが、その時代から来たってことですね。それはよくわかりました。ですが、この資料が作成されてから一万年経過しているのだけは事実です。」

「この街はどうなったのですか?」

「みたいですか?今日はよく見えるかもしれません。」

今日は?よく分からないままベランダまで案内され、外をみると遥か上空に何か浮かんでる…。

「アレって。」

「はい。ニホンです。」

冗談だろ?一万年前に浮かんだ?

「あそこに行く方法は?」

「知りませんがあれが実在するものなのかすら、私たちにはわかりません。」

なるほど、蜃気楼とかまぼろしみたいな線もあるということか。

「ちなみに、今日僕が来たお使いって?ここに来ればわかるってきいたのですけど。」

「あ〜、そうでした。」

と言って、リルさんは部屋に戻って、奥の棚から一冊の本を持って来た。

「この本、見てもらえますか?」

と言って僕に手渡した。

僕は渡された本を手に取り、パラパラと見ると日記みたいなものの様だ。

「私達には、解読出来ないものみたいなので翻訳して頂ければ、1ページ毎に報酬をお支払いします   。如何でしょうか?」

「ま、大丈夫だと思いますけど。」

「良かった。では、これは依頼を受けてくださった報酬です。」

「いやいや、依頼を受けただけで報酬だなんて…。 」

「上から報酬を渡す様に言われてますので、受け取って頂かないと困ります。」

「はぁ。では頂きます。」

僕は、翻訳が出来たらまた訪れることを約束し、

帰ることにした。

こっちのお金の価値っていまひとつわからないが

帰ったらミオにきいてみよう。

帰る途中、店の前を通りかかるとミオと店長がいた。

「お、帰ってきたな。ほれ、報酬だ。」

「え?向こうでもらいましたけど。」

「これは、行って、帰って来るだけの報酬だそうだ、こんなおいしい仕事なんかめったにないから貰っておけ。」

ミオは、目を輝かせて

「て、店長これだけあれば…。」

「ああ、身請けOKだ。…にいちゃん、だけど本当にこいつでいいのかい?もうちょっと積めば他にもいるぜ。」

ミオが急に焦り始めた。

「ちょ、ちょっと店長。や、やめろよ。」

僕は頸を横に振って、

「ミオじゃないとだめなんです。他は考えられません。」

他なんて喋れる気がしないよ、ミオみたいのが楽だしな。

店長は頷いて、

「ミオ、いい奴に巡り合って良かったな。幸せにして貰うんだぞ。」

うん?なんか気のせいか、なにか違和感が…。

「店長、ありがとう。私、幸せになるよ。」

違和感が凄いが、僕達はミオの家に帰った。

ミオの家に帰ると、僕はまず上空に浮いている島について話した。

「あの空に浮いている島って知ってる?」

「そりゃ、知ってるわよ、それが何?」

「あそこがニホンというか僕のいた街みたいなんだよ。」

ミオが目を輝かせて、

「え?あそこに行くの?」

僕は苦笑いして、

「わからない、最終的には行く可能生はあるかも。」

と、応えた後、麻袋から図書館で預かった本を取り出してミオに見せると、

「あと、この本なんだけど…。」

「何これ?なに言ってるのかわからないよ。」

ミオは嫌そうな顔をして本を放り投げた。

「そうか読めな…、言っていることがわからない?」

ミオは僕の顔を見て頷いた。

「うん。」

「字は?」

「そりゃ、読めるよバカにしないで。」

「そうなんだ。それ、図書館では読めないから翻訳してくれって頼まれたんだよ。」

ミオは、手を横に振って、

「でも、私は字は読めても意味わからないから意味ないね。」

僕は、ミオと出会ったことは偶然ではない気がしてきていた。

おそらく頭脳明晰である図書館の人達が全くわからない日本語をミオはわかるのだから何か意味があると思って来ていた。

「このお金貰ったんだけど、価値がわからなくて…。わかる?」

僕は、頭を掻きながら聞いた。

ミオは僕の襟首を掴み、

「な、なにこれ!王家金貨だよ、本物は初めて見た。」

「それって価値あるの?」

「バカじゃないの!通常金貨の300倍の価値なんだから。王家や貴族しか持てないの!通常のところだと怪しまれるから明日、通常金貨と引き換えに行くわよ」

その後、ミオはニコニコしながら、

「これでお金に困ることはないわ。」

次の日、お金を換金する前に身なりを整える必要があるらしく、洋服屋に立ち寄って僕はそれなりの格好にしたが、ミオは見違えた…貴族の令嬢かと思うくらいに…。

「ミオ…化けたね。凄いよ。」

「言い方は、気に入らないけどありがとう、コースケ。」

僕等は問題なく両替で換金できたが、1枚だけ換金しなかったのだが、ミオに理由を聞くとお守りだそうだ。

その後は、大金を持ち歩くわけにいかないということで、預かり所で預かって貰うことにした。

ここでも、ミオはニヤニヤしていた。

なんでも、いつもは嫌な顔されるのに今日は最高級の待遇を受けて気分が良かったらしい。

「ここって、別の国に行くのってどうやるの?」

その話をした瞬間ミオは顔色を曇らせて、

「普通は、移動は出来ないんだ…。貴族や王賊あとは戦争でしかたなくというパターンしかないよ」

ま、でもミッションはほぼクリアだから旅の準備すれば大丈夫だろう。

僕は、ミオの肩を叩いて、

「大丈夫、旅の準備すれば、ヒュンって移動しちゃうよ。」

僕達は、ミオの家に戻って旅支度をした。

取り敢えず、戻って来れないことを想定して、捨てられるものは、捨てて余計なものは極力持たないで、行くことにした。

早目に寝て、明日に備えることにした。

翌朝、起きるとミオが真っ赤な目で、部屋中を歩き回っていた。

そんなに緊張するのかなぁ。

「ミオ、落ち着いて。」

「あ、コースケ、起きたんだね。だ、大丈夫。落ち着いてるよ。」

明らかに挙動不審だ。

「昨日眠れなかった?」

「眠れたよ…、寝ている間にコースケがいなくなるなんて思ってないよ。」

「…。そういうことか。」

僕は、起き上がって、

「いいかい?僕がミオを置いて行くことなんてありえない。君がいないと、この世界のこと全然わからないんだから、大事なパートナーなんだよ。」

ミオは下を向いて、頷いた。

心配だったのかな?

そういう心づかいがな〜、僕はたりないんだよな。気を付けないと。

2人で朝御飯を食べたあと、出発した。

「取り敢えず、何処行くの?」

「う〜ん。まずは最初の場所に戻ってみよう。」

「最初の場所?」

「うん。家を出たら、町外れの荒野にいたんだよ。」

ミオは、町を出たことが無いらしく、町を出ると酷く不安な様子だった。

僕が、初めてこの世界に来たのは確かこの辺だったかな。

「確か、この辺だった…。」

「ひぃ〜!!来ないで〜!」

ミオの悲鳴が荒野に鳴り響いた。

なんだろ、ドアが行ったり、来たりしている…。

僕等が近づいて行くと、ドアはピタッと止まり、

こちら側を向いた。

「ゴメンなさい、ゴメンなさい、こっちに来ないで!」

ミオが拝むように震えながら言った。

「遅い!一昨日だろミッション達成したの。早く来てくれないとこっちも暇じゃないのよ。」

ドアに怒られたのは、生まれて初めてだがなんか面白かった。

「おい、何笑ってんだ?笑いごとじゃないよ、次からはちゃんと来てね。」

僕は笑いを堪えながら、ミオを呼んでドアノブに手をかけた。

すると、ドアが光ったかと思ったらドアが次の瞬間なくなっていた。

「あれ?移動したのかな?」

ミオは、キョロキョロして回りをみて、ビックリしていた。

「コースケ!多分違う国に来てる。あんな白い岩はないよ、それに凄い寒い。」

「白い岩?」

よくみると、辺り一面が凍結していた。

それは、寒いはずだ、ミオは氷とか知らないのかな?

暫くすると、雪も降ってきた。

「宿を探さないと…。」

僕達は、急いで近くの街まで行き、宿屋にたどり着くことが出来た。

僕等は、部屋まで行き、これからの予定を考えた。

「まず、次のミッションは…全員のスキルを手に入れろ。」

うわ、ハードル高いな。スキルってなんだよ。

「ミオ、なんかある?」

「ないよ。スキルかぁ、カッコいい奴手に入ればいいな。」

ミオはニコニコして楽しそうにしているので安心した。

「取り敢えず下で御飯食べながら考えようよ。」

僕等はミオの提案通りに一階で食事を取ることにした。

食事を頼むと、女主人がテーブルに座り、

「私も混ぜて貰っていいかい?安くしとくからさ。」

「どうぞ、どうぞ。」

「あんたら、何処から来たんだい?」

「モグモグ。イッポンだよ。」

バっバカ。怪しまれる。

「へぇ〜。初めてだね、イッポンからの人。暑いんだろイッポンって、一度いってみたいね。ジュッポンは寒いだろ。ちゃんと隣で防寒具買わないと。」

良かった、なんとかセーフだ。

僕はミオに耳打ちして、女主人からスキルについて聞き出せないかと言ったら、

「おばちゃん、スキルについてわかる人この辺にいる?」

え〜、ド直球かよ。

「ああ、町外れの神官崩れのじじいに聞いてみな。この辺の奴はみんな、あのじじいに聞いてんのさ。神殿で聞くとわけの分からないところに連れて行かれる奴もいるってから注意しな。」

あとは、観光の話など他愛ない話をして、部屋に戻った。

「明日は、防寒具を買うのと、町外れのじいさんのところへ行くことにしよう。」

と、言ったがミオはもうベッドで寝ていた。

僕も、明日に備えて寝ることにした。

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